2020年5月7日木曜日

セミリタイア後にインデックス投資の売却ルールが守れるかについて

「インデックス投資が正解なのはわかるけど、
リタイア後に、リタイア前から考えていた
投資のルールが守れるのか?
普通の人には難しいのでは?」
などというコメントを以前いただきました。


(※)
「配当投資は金持ちの投資」と言われるが、金持ちならインデックス投資すべきだろう
https://mailbox009.blogspot.com/2020/05/blog-post_5.html


まあこのコメントをしたのは、あの有名なもやし先輩。
実際にリタイアしており、そしてマイクロソフト集中投資で一財産築いたあと、
高配当を理由に、コロナ暴落前に三井住友FGに集中投資して…。


…うんまあ、あとの言葉は控えます。
普通に考えて、リタイア後は投資比率は分散あるいはインデックス投資に、
また少額にしておけばよかったのでは。
せめて資産の大半はキャッシュにしておくべきだったのでは?
と思いますけど…。


さて、リタイア後に投資ルールを守れるかどうか?
についてですが、個人的には、
そもそも投資ルールを厳守しなくてはならないこと自体が、
リタイア後においてはネックになると思います。


まず個別株投資では、市場や投資先の銘柄によって、
ある程度柔軟な対応が求められます。


損切ルールを厳守するか?
それとも、ガチホし続けるか?
など、人によってそれぞれですが…。


長期投資になればなるほど、
毎回正解の選択肢を選び続けられるかと言われると難しく、
また取引のたびに手数料や税金がとられるため、
結果的にただインデックス投資をガチホし続けるより、
相当な難度とメンタルの負荷がかかることが予想できます。


まあそもそも、リタイア前も仕事しながらの投資運用になるため、
時間とメンタルも削られ、そういった意味でも大変ですが…。


リタイア後は、労働負担が消え時間があるといっても、
定期的な労働収入自体が減るわけですから、
専業投資家という職業にシフトするようなもので、
結局個別株投資というものは強いメンタルを持つ人間でないと無理です。


これは、高配当銘柄に投資している
場合も同じことが言えます。


誰が広めたか、誤解している人も多いですが、
高配当生活なら、投資の運用をせずとも
ただただ配当をえんえんと貰い続けるだけで生活できる、
などというわけではありません。


アタリマエのことですが、高配当は
虚空から勝手に生まれいづるものでもないです。
企業の利益より生み出されるものです。


その企業も結局単一の銘柄にしかすぎないのですから、
ロイヤル・ダッチ・シェルよろしく大いに減配したり、
酷いときには無配化や倒産だってありえます。
(日本株だったら、なおさら簡単に減配してしまう)


その際にはいよいよ結局運用しなくてはならなくなり、
やはりリタイア後に持つにはリスクが高いです。


そもそも、高配当銘柄だって普通に暴落します。
戻る保証もない、下がり続ける株価を見続けて、
しかし配当があるから手放すべきかどうかも迷ってしまう…。


気づいたら死ぬほど暴落しており、
頼みの高配当で損出しを期待するにも数十年かかり、
あるいは損切りして他に投資しても
取り戻せないくらいに損失が多くなってしまっている…。
そして、回復する保証もない…。


場合も、普通にあります。
ね。身に覚えがある人もいらっしゃるかもしれませんね。


するとやはり、リタイア後に適切な投資というのは、
インデックス投資しかないわけです。
少なくとも個別株投資なんかよりはね。


もちろん、インデックス投資せずとも
十分な資産が存在するのなら、
債券やキャッシュのまま持ってもいいですが。


インフレリスクなども考慮すると、
まあやはりインデックス投資が適切でしょう。


キャッシュだけでなんとかなる資産を持つのは
なかなか難度が高いですしね。


インデックス投資でも暴落するじゃあないか!
という的はずれな指摘もあるかもしれませんが、
インデックス投資は市場の平均。
暴落しないわけないだろとしか言えません。


インデックス投資が暴落する頃には、
その投資先の指数に含まれる銘柄は大抵暴落しますし、
今回のコロナショックのように、比較的ディフェンシブだと言われる
エネルギーやマクドナルドなどの外食産業セクターを
狙い撃ちしたものよりはダメージを和らげる事ができます。
(そういったピンポイントな暴落を避ける目的もある)


また、単一の銘柄と違って倒産などありえないため、
回復する安心感もものすごく高い。


普通に分散投資するより手間もかからず、
そのうえ分散先も数百、数千、数万を超えます。
そのディフェンシブ性ははかりしれないものでしょう。
単一の高配当銘柄に頼るよりかは断然ね。


運用ルールに関しては、(資本主義が続く限りは)
必ず右肩上がりが保証されているため、
ただただガチホしているだけでいいです。


スイッチング先を考える必要もなく、
売りたくなったらただ売るだけでもいいです。
損切りが嫌なら、マイナスの時には売らなければいいだけ。


私がいつも推奨しているように、
年一で「資産が一定額になるように売却」という
ルールにしておけば、年一以外ずっと放置でもいいくらいなので、
インデックス投資が一番楽で安心だし、
楽できると思いますが、どうでしょう?


★私の推奨ルールとは…
例えば、2000万円あったとしたら、
来年好景気で2120万あったら120万円売却し、
再来年は不景気で2080万だったら80万円売却すれば、
毎年定期的に定額の配当金のように運用できます。
(インデックス投資の年平均期待リターン4~7%で
生活が賄えない場合は、単純にリタイアできる

資産ではないということでしょう)


なお、これはあくまで投資ルールについてだけの話です。
インデックス投資はこの中では一番安定的だという話であり、
資産のポートフォリオについてのリスク選好度についてはまったく別の話。


インデックス投資がほぼ必ず回復・上昇するとは言え、
一時的な下落や暴落は株式である以上確実に存在します。


その際に、ほぼ必ず回復するインデックス投資ですら
投資していて怖いと感じてしまうなら、
単純に投資比率が高すぎるだけ。



リタイア後には自分が安心できるだけの額をキャッシュにしておき、
投資額は最小にするべき…というのは、まあ耳にタコでしょうか。


そもそも、暴落が怖いのなら債券やキャッシュ、GOLDなどを
ポートフォリオに多く入れるのが普通でしょう。
なんで株式にディフェンシブ性や
ボラティリティの小ささを求めてるんですか!


そういう意味でも高配当やディフェンシブ銘柄の意図がよくわからん。
普通は儲けるために投資するんでしょう…?


まあこんなこと、言わずともわかりますよね。
インデックス投資以前の話ですもんね。


逆に言えば、それが計算できない人は
リタイアしないほうがいいですね。


そもそも、そういった資産管理がまともにできない人には
早期リタイアに向いてません。

資産額が多ければ出来なくはないものの、
そのリタイア生活は不安に満ちたものになるでしょう。


つまり


働け。



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2 件のコメント:

  1. もやし先輩のブログを見てみたらあいかわらずなんでなんでとうるさい...
    自分に能力が無い事をいつまでも認められないのでしょうか。あんなおじさんになりたくないです。
    せっかくリタイアしたなら自分のやりたい事をして生きればいいのに一人で見たくもない株価を見てそれをブログで愚痴る。彼の人生ってなんなのでしょうか。

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    返信
    1. 自分のブログで病むのは個人の自由ですが、先の記事ではインデックス投資について正しいとしながらも色々と異論をとなえていたので、当記事の通り反論しました。
      私的には、やはり自分の選択によってあそこまでメンタルを病むことになるなら、やはりセミリタイア後はインデックス投資をしておくのが一番良いなと再確認することになりましたね。
      インデックス投資でも含み損が、などと言ってしまう前に、そもそも株式投資はリスク資産であることを理解するのが大事だと思います。

      削除

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