2020年5月2日土曜日

RDSAを見て、高配当銘柄がずっと高配当を維持できるというのは甘すぎでは…?

ロイヤル・ダッチ・シェルが66%あまり減配したとかで、
その高配当目当てに投資していた投資家の人々からは
嘆きの声が聞こえてきます。


そもそも11%くらい配当出していたのは異常としか思えない。
そりゃそんなイカれた配当出していたら妥当だなと思わなくもありません。


一部米国株ブロガーさんの中でも
その高配当をあてにしてセミリタイアに活かそう、
などと考えていた人もいたようで、
ある程度の方針転換を強いられているようです。


やはり高配当銘柄がずっと高配当を維持できるというのは幻想…。
数十年ずっと高配当だったから大丈夫なんていうのは迷信に過ぎず、
銘柄によっては、もちろん何が起こるかわからないというわけです。


まあ、さすがに減産云々とかの話が収まれば
また戻る気がしないでもありませんが、
日本企業とは違い減配は身を切る思いでやったでしょうから、
そうそうかんたんに戻すこともないとも思えます。
(つまりはわからんというわけです)


というか、減配後もホールドしていて本当に大丈夫なのか?
減配や配当停止は米国企業にとってかなり禁じ手に近いんだろ?
今こそ乗り換えどきなんじゃないのか…?


株価が下がっても配当はあるから大丈夫!
という人も多いですが、このように減配や配当停止になるときには
同時に株価も大抵ガン下がりしているでしょうから、
まさにそんなことになったら、
息をする間もなくダブルパンチで即死する可能性もあります。


そもそも、単一の銘柄の配当が、常に一定で
配当され続けるという想定はかなり甘いものでしょう。


いわば無配銘柄が常に同率で右肩上がりである、
という無謀な期待とさして変わりません。


アマゾンやMSFTが永久的に右肩上がりだ!
などとは信じないくせに、
ロイヤル・ダッチ・シェルが永続的に高配当だ!
などは無条件に信じられるのは、
いささかバイアスがかかりすぎていることは否めないでしょう。


言わずもがな、減配がありえないなどということはないので、
こうした高配当銘柄への集中投資は
なんだかんだリスクはバリ高だということ明らかです。


分散投資すれば大丈夫でしょ?
と言っても、すると管理が大変ですし、
高配当という一つ要因に偏った投資が
果たして分散投資として正しく動作するかは怪しいです。


そもそも配当があるから暴落でも脳死でガチホできる、
などと甘く怖がりな考え方をしてしまう人間が、
高配当銘柄がいざという時になった際、
適切な対応が取れるのでしょうか…?


こんな投資手法がセミリタイア生活に適しているはずがありません。(断言)


まだ、ちゃんと個別株を運用している自覚がある
個別株集中投資家の方がマシです。


毎回言っているように、
結局セミリタイア生活をしたいとか、
あと必ず上がる銘柄に投資したいというのなら、
結局インデックス投資をするべきです。


特に、高配当はずっと高配当だとか言うように、
曇りきった眼で自分で投資運用がまともにできない人間には、
それこそインデックス投資以外に手を出すべきじゃないでしょうね。


資産形成期でも課税面で不利、
かつ成熟企業が多いため値上がり益も見込めず、
しかも配当再投資とかいうクソめんどいことしないと
アウトパフォームもままならないというのを見ると、
結局高配当銘柄への投資ってホントに金持ちが趣味でやる投資なんじゃないかな、
と思わざるを得ないわけですね。


それにエクソン・モービルも配当維持が出来たとは言え、
そのために100億ドルの事業費削減をしてるなどとかも聞きましたし、
ある意味本末転倒な気も…。


果たして配当金生活は…
高配当銘柄への投資は、本当に安心して長期でできるものなんでしょうか…?



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2 件のコメント:

  1. 高配当や連続増配という施策は個人投資家界隈では、「株主重視経営」として珍重されています。
    十把一絡げで優良企業としてもてはやされ、経営実態や成長性の精査という点で甘やかされがちになります。
    ブロガー達がよく取り上げ、雑誌も特集を組みます。
    高利回り新興国通貨(スワップ金利)や債券、毎月分配型投信、優待株、ソーシャルレンディング、小口化不動産商品・・・等々のいわゆるワナ商品には引っかからない投資家でも高配当株には引っかかってしまいます。
    これは初心者もベテランも同じです。
    有名ブロガーも買っている、雑誌や株式評論家が推奨している、セクターや企業数を分散すればリスク低減できる、チャリンチャリンが嬉しい・・・と、高配当株でスクリーニングした範囲内でのみ投資先を決めてしまいます。
    株価が下がれば配当利回りが上がるから買い増しチャンスだという思想はとてもとても危険なものです。
    「あばたもエクボ」以外の何物でもありません。
    そもそも成長性の高い優良企業であれば高配当になどなりえません。
    本当に良い株なら常に高いからです。
    株式投資というものは成長性の高い優良企業を持ち続け、そうでないものはどんどん切り捨てていくゲームです。
    そうやって企業の優勝劣敗が繰り返され、市場の新陳代謝が促され経済が発展していく構造です。
    なのに高配当株投資家は逆のことをやっています。
    わざわざ枯れた業界の枯れた銘柄ばかりを集め、自分の選んだ株は優良株で未来永劫、高配当や連続増配を続けてくれるはずだ、と根拠なく信じ込もうとする。
    その結果、気づけば自分のポートフォリオが雑草だらけの荒れ果てた庭になってしまう。
    庭師(=インデックス投資)に任せておけばよかったと後悔しても時既に遅しです。


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    1. 言われてみれば個人ブロガー以上に企業のネット記事でも高配当銘柄の話しかされませんね。
      顧客のニーズをとったのかもしれませんが、これでは個人投資家で勝てる人が少ないのも納得です。

      --株式投資というものは成長性の高い優良企業を持ち続け、そうでないものはどんどん切り捨てていくゲームです。

      そしてここ。もうおっしゃる通りです。
      高配当銘柄は「切り捨てられる側」に傾く可能性が高い。
      成熟なのか衰退なのか見分けるのが難しいというものもありますが、やはり成長性の高い企業に投資してキャピタルゲインを狙うのよりもどうしても負けがちですからね。

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