2020年5月17日日曜日

先進国投資をしている人はロジックよりバイアスを重視しています。

米国か、先進国か、全世界か?
インデックス投資とはいえ、当人のバイアスによって、
どの指数を選択するかは変わります。


その中でも先進国投資を選択する人は私含め幾人か知っていますが、
まあなんというか、この投資先はかなり中途半端ですよね。


過去実績とリターンを重視するなら、
米国指数に投資する方が妥当だし(過去十年ならリスクも…)
どれが上昇するのかわからないなら
まるっと買うというインデックス投資の
基本原理にそくすというのなら、
全世界指数に投資するほうが妥当な選択肢だと思います。


結局先進国投資というのは、
米国一国に集中投資するほどにはリスクが取れず、
しかし全世界に投資するほどにはリターンを毀損したくないという、
わりとわがままなバイアスがかかっているのは違いないでしょう。


私はその選択に、
「かえって新興国を抱えることは政治リスクが」
などと申していますが、
それなら先進国はどうなのか?と言われると
ブレグジット等に見るように、
EU圏もそれはそれでそれなりのリスクはあります。


なにが紳士の国じゃヴァイキングあがりの蛮族どもめ…!
アヘンを肴にボストン港を紅茶まみれにして
すするような国に期待するんじゃなかったぜ!



カントリーリスクなどとはよく言ったものですが、
分散させればさせるほど別個の
カントリーリスクを背負ってるじゃないか…(呆れ)


そのくせ、米国単体に起きるリスクを
回避できるわけでもありません。
今回の暴落に至っては低減もできなかったしな!!


そも、だって6~7割くらい米国指数だし…。
構成銘柄上位も全部アメリカ企業だし。
等分ではない分散投資にどれだけ意味があるのかという。


せいぜいが、米国がある程度の成長率にとどまり、
その期間の間に先進国が急成長でもしてくれれば、
その成長率を取りこぼさないという点だけでは
リターンが上回る期待もできると思いますが…。


まあ、確率的にそんなんほとんどなさそうですね。
米国ではなく先進国を選ぶ人間に
リターンに期待してる人はそうはいないでしょう。


「今の時期は仕方ありません」とは決して言えません。
だってアウトパフォームする要素がほとんど見えないから。


単純に「私は集中投資によるリターンの増大より
分散投資してリスクヘッジを重視します」
という主張であるというだけですね。


実際、私はリタイア後に安心して保有できる
低リスクな株式資産としてのインデックス投資を期待して
米国集中ではなく、先進国インデックスファンドを選択しています。


資産形成期から資産形成後に至るまで
一切スイッチングする必要がないですからね。
私の理屈上、先進国インデックスファンドならば。


(米国集中投資で資産形成期は良いとしても、
資産形成後に米国が衰退してしまえば、
そこにはリタイア後に損切りやスイッチングなどの、
重大な判断をする必要が生まれてしまいます。
先進国指数なら、時価総額でリバランスしてくれるはず)


また、米国も一応低迷していた時期もあると聞きますし、
今現在イケイケな米国が今後また低迷する可能性も否定できません。
十数年ではなく、数十年先には…。


例えばアメリカ企業は国際企業が多いので
米国集中投資でも十分に分散投資になっている、
というのなら、今の米国には他の先進国より強大で、
かつ指数全体を牽引するハイテク市場を持っていますので、
「なら米国指数のほとんどより強くてさらに
シェアも大きいハイテクセクターに投資するだけでも
分散投資として十分じゃあないか?」
などと考えられなくもないわけ。
(米国指数ではなく、米国の時価総額で圧倒的なハイテクじゃ駄目なの?
今絶好調なQQQの方が良いんじゃないの?となりかねない)


という考えもあり、TECLにも少額で、
かつレバレッジをかけて投資しているので、
米国指数と先進国指数の差はそこが埋めてくれることに期待したい…。


いわゆる和製バフェット氏あたりがやっている
VTI&QQQ&VGTみたいなもんですよね。
私はそのVTIのリスクヘッジ部分を先進国投資にして、
QQQなどのセクター集中投資部分にレバレッジかけて極端にしてる感じ。
リスク・リターンをより差別化・両極化しているだけです。


まあ、短期的にだろうと先を見通せない人間が、
この先数十年後の未来を見通せるわけがない。
わからないから取りあえず分散投資しておくというのも
インデックス投資のセオリーです。


結局、どこまで分散投資するかというのも
個々人のバイアスによるということですね…。


うむ。しかしまあ、我ながらわりと苦しい擁護だ。
あまり参考にならん主張で申し訳ないです。


まとめるとようは 
それが国だろうと集中投資はしたくない
ってことですね。身も蓋もないネ!


ただ少なくとも、米国レバレッジでリスクを取っている以上、
これ以上米国集中してもリスクだけが不平等に上がっていく気がするんだよな。
米国一強が今後も続くならSPXLとTECLはもっと騰がる気がするし。



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2 件のコメント:

  1. うみぐんそー2020年7月13日 21:05

    いつもブログを拝見させて頂いております、そして楽しい記事ありがとうございます。
    国防男子のうみぐんそーと申します。
    漠然と思っていたことを言語化してくれていて良い記事でした。
    私の投資遍歴として
    過去実績とリターンを重視→米国指数
    基本原理に即す→全世界指数
    を2~3往復して先進国指数にたどり着きました。
    米国一国に集中投資するリスクが取れず、全世界に分散投資するほど・・・と、かなりわがままなバイアスがかかっているんだなと感じました。
    適度に分散されていて、非常に低コストなのでこのまま先進国指数をバイ&あホールドしようと思います。
    これからも洋上から、記事の更新を楽しみにしています。

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    返信
    1. ありがとうございます。
      先進国投資はほんと立ち位置としては微妙ですよね。
      私も未だに正解かどうかずっと悩んだままです。
      ただ米国集中投資だけはやっぱりどこか忌避感がありますからね。

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