2020年12月3日木曜日

米国株は割高らしいのでまだまだ割安です


米国株は割高とか言ってる投資ブロガーがいました。


その投資ブロガーは、米国株は割高だから
そろそろ低迷するって言ってました。


でも低迷しない可能性もあるよって言ってました。


いやどっちやねん。


そうやって予防線なのか知らんけど
どっちつかずなこと言うのが一番信用ならんねんな。


これは米国株ブログ村でつい先日あった話ですが、
そう、言うまでもなく、これは、
そこに限った話ではなく、どこででも言えることです。


なんかいっつも割高割高言われてますね。
一昨年も聞きました、去年も聞きました、これ。


そして今年も聞くことになるとはね。


まさか暴落があった年に…。
まだ高配当バリュー銘柄はどれも回復してないのに…。


それでじゃあこういうこと言う人は
いったい何買ってるのかというと、
「割高が怖いから割安の米国株を買います」
らしいです。


ファッ!?
米国株は割高じゃなかったんか!?


それはGAFAMや一部の上位銘柄だけだって
ことなんでしょうか。


しかしそれにしたって、
じゃあなぜ割高市場の割安株なら
安心なのかは疑問が残ります。


割安株ならなぜ安心なのか?


市場上位の割高銘柄だけが割高なら、
どちらにしろその上位銘柄が低迷するなら、
そのぶん市場牽引銘柄が低迷するということで、
市場全体が低迷するということ。


インデックス投資すら大いにダメージを受ける中、
その割安銘柄だけはあんぜんだと…?


あるいは、市場そのものが割高とか?
でもその場合なら尚更、その市場で割安銘柄を
買ってもなんのヘッジにもならないのでは?


それってボラティリティが低いから損しにくいとか?
…なら債券の方が良いのでは?


いや、リスクはヘッジするけど、
そこまでリターンは下げたくないと、
そういう欲張りな心境で持って買うのか?


そもそも、何を持って割安とするのか?


バリュー投資家は、どうも市場価値が
「自分の決める内部価値」より高い、つまり
自分の判断があらゆる投資家や市場より正しい、
などと決めつけているようですが
割高と言われるアマゾンがひたすら最高値更新したり、
割安と言われるXOM等がひたすら下がり続けたり、
あんまりあてにならないですよね…。


「米国株は割高」が何を指すのかわかりかねますが、
市場そのものであれ、特定のグロース銘柄であれ、
指数上位を否定するということは、
時価総額加重平均でそれを多めに保有する
インデックス投資を否定するということになります。


米国指数、先進国指数をまとめ買いする人が、
こういったことを言ってしまうと、
お前のポジションはなんなんだと…。


全世界投資なら多少わかりますが…。
いやわかんないか、それでも米国株が
60%くらいは入ってるでしょうし。


米国株は割高、だから備えねばと、
言っていることに一貫性をもたせるなら、
新興国投資あるいは中国株への単独に投資、
そういったポジションを持つ人でないと、
なんだか違和感ありますね。


米国株含む何かに投資している人が、
こういうこという場合は、
口ではそう言っていても実は信じてないか、
疑いつつも米国株の上昇に我慢できず欲張っているのです。


ヘッジとしての割安株への投資、
なんてものは言い訳、妥協にしか過ぎません。


色々言い訳を使いつつも、
結局米国株に頼ることしかできない弱者。
米国株に投資せざるを得ないのです。


それでも心配な人は日本円、あるいは
ドルとして現金で持っておくといいでしょう。


資産形成後はこっちですね。
変なのに投資するより、割高()な米国株から、
資産を守りたいのなら、変に取り繕わず、
全部現金に退避させるのが合理的な判断というわけです。


かりに暴落、調整、低迷が来るとしても、
米国株から撤退するなんてことは悪手だと思います。
一番利率の良い投資をやめるなど、無駄がすぎます。


資産形成期なら買い増し時でしょう。
やはり反発に賭けるなら米国株に追加投資ですし、
反発がないとするなら新興国株式でしょう。


つかね、このチキンレースから降りるくらいなら、
はなから株式投資なんていうギャンブルはしてはいけません。


日和るくらいなら投資なんてするなって話。
あるいは、日和るならちゃんと全力で日和りましょう。




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4 件のコメント:

  1. どうせ毎月使わない死に金突っ込むだけだから株価とか気にならない

    返信削除
    返信
    1. まあ投資やってなかったら実際何にも使わなかったな…

      削除
  2. 割安株・出遅れ株・ディフェンシブ株・高配当株
    →個人投資家に好まれますが報われません。機関投資家には見向きもされません。

    割高株・成長株・モメンタム株
    →機関投資家に好まれ株価は上がり続けます。個人投資家の殆どは怖くて手が出せません。

    簡単です。
    相場を動かす大口投資家は個人ではなく機関投資家です。
    機関投資家は年金、生保、政府系、オイルマネーなどの比較的長期の運用資金を受託するファンドや短期資金を扱うヘッジファンド勢ですね。
    彼らの運用成績は資金の出し手から四半期ごとに厳しいチェックを受け、成績が振るわないとすぐに委託解除となりライバルのファンドに乗り換えられてしまいます。
    よって長期の視点で割安株の復活を狙うような悠長な運用ができません。
    目先の四半期に上がる株、ライバルに勝てる運用をせざるを得ません。

    かつては10年おきくらいにバリュー選好とグロース選好の入れ替わりのトレンドがありました。

    90年代はグロースの時代でドットコムバブルがはじけて終焉。
    2000年代はバリューの時代。中国の建設ラッシュで資源が暴騰、新興国バブルから米国住宅バブルを経てサブプライム金融バブルがはじけてリーマンショックで終焉。
    2010年代はグロース復活。テックテックテック、テックでなければ株にあらず、GAFAMの時代ですね。
    2020年代はどうなるのか。
    サイクル論者はバリュー復活、グロース低迷だと主張します。
    ハイテク暴落・GAFAM暴落おじさんたちですね。

    デジタル革命がとどまるところを知らず、ITから軍事・バイオ・ヘルス・金融・通信・娯楽・モビリティ・不動産・小売・製造・旅行・サービス・・・あらゆる領域にテクノロジーが広まり不可逆的な流れになっています。
    テクノロジーが退化し消滅する未来はありえません。
    人類や社会、地球を維持するために必要不可欠なサステナビリティ性を発揮し続けるからです。
    今回のパンデミックで証明されましたね。

    テック株は割高であり続けます。
    割高は成長の裏返しです。
    だから上がり続けています。
    将来、テック株が割安になったらそれは世界経済の成長が永久に止まる時です。
    その時は株全体が低迷し逃げ場はありません。

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    返信
    1. 高配当投資家の人々はどうか知りませんが、バリュー投資家の方では「機関投資家じゃないからこそ割安株に投資し持ち続けることができる」という意見を持つ人もいますね。
      おそらく機関投資家による市場の動きという視点は持っておらず、その銘柄自体の実力でリターンを狙ってるのでしょう。
      理論上は可能かも…暴騰前のTESLAを買うとかね。私にはできないけどさ。

      サイクルで言えばそろそろコロナショックなどではない長期的な暴落が来てハイテクは死ぬってことになるんでしょうが、仮にそうなった場合もやはりハイテクが再度暴騰する可能性もあるってことになりますからね。
      私は今と暴落が来た後、どちらにも賭けられるようにTECLとQQQにおとなしく投資しておきます…。
      (GAFAMだけに頼るのも怖いと言えば怖い、だからこそのグロースETFという)

      削除

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