2020年4月26日日曜日

投資先が高配当でなければならない理由を考えてみた。

高配当、高配当と…。


およそ高配当というのは一部の投資家に
未だに根強い人気があるようです。


イギリス東インド会社だか、
オランダ東インド会社だったかが、
配当として出資者に還元したのが株式投資の謂れで、
つまりむしろ配当金を重視する姿勢こそが
株式会社としてかくあるものなのだ、
という理由で高配当銘柄を重視する人もいますが…。


今や完全なるマネーゲームの場になった株式市場で
そんな由緒正しい云々とかクッソどうでもいいですし…。


伝統を守るために余計に納税してちゃ世話ないでしょう。
儲けたいのならできるだけ低配当の方が俄然有利ですから。


まあそういった上等な考えで高配当銘柄を買う人もいないでしょうし、
そうでないならなぜ高配当銘柄が人気なのか?
ということについてちょっと考えてみた。


①実感がほしい。嬉しいから。


これがもうほんと一番聞くんですが、
言うほど嬉しいのか、実感があるのかといつも思うんですよね。


そもそも実感も何も、結局配当が出ても
証券口座に入るだけでしょう。


郵便受けにそのまま投函されるとか、
手渡しされるならまだしも…。


あ、優待ならそのへんは解消されますかね。
でもぶっちゃけアレほとんど大したもんないでしょ…。


また、数値が増えれば増えるほど楽しいというのなら、
無配銘柄の値上がりでも良いはず。


むしろ無配の方が値上がり益が多く積み重なる期待があるので、
含み益がもっと増えて嬉しいと思うんですけどね?


②配当再投資でバカでも稼げるから。


どこぞのバフェットを騙る極悪人にでも騙されてるんでしょうけど、
いやんなわけねーだろと。


配当再投資はできるだけ配当が少ないほうが効率的なのは言うまでもない。
というか面倒くささの塊。
なんのメリットもないゴミ。


結局再投資するなら配当されるだけ無駄。
なんおための高配当なんだ…。


③高配当銘柄はディフェンシブだから。


これ絶対勘違いしてる人いますよね。
高配当銘柄がディフェンシブなんじゃなくて、
単純にディフェンシブな銘柄だからディフェンシブなんでしょ。


それがたまたま高配当だったからってだけ。
高配当とディフェンシブ性には相関性ないでしょう。


もっと言えばアマゾンとか今回の暴落でも平気だったじゃん。
ハイテクもそれほど下がらなかった。代わりにMOは…。


結局ディフェンシブ性もその銘柄次第で変わるし、
暴落の種類でも変わるということ。
無理に高配当銘柄に紐付けなくてもいいと思う…。


④今お金が必要だから。


必要になったなら売れよぉ!!


上がってる時に売るならそれは利確だし
下がってる時に売るならそれは損切で、
しかも自分でタイミングも額も選べないんだよなあ…。


⑤売るのが怖いから


買うのが怖いのはまだわかるけど
売るのが怖いっておかしくね?
売ったあとさらに上がる未来を想定しているってことか?


というかそれだけビビるならもうインデックス投資の方が良いじゃんね。
株式投資向いてない気がする。債券かキャッシュかGOLDじゃ駄目?


⑥普通の配当金じゃ物足りないから。


そもそもVOOでも配当利回りは1.5%とかそのへん出ます。
それでも足りないというのなら、単純に投資元本を増やせばいいだけ。


投資元本を増やさずに配当はできるだけ多くほしいとか、
そんな都合のいいことばかり考えてるから歪むんだよね。


⑦アウトパフォームするから。


これ言ってる人あんまいない気がする。
でもSPYDとか配当再投資込でもVOOに微妙に負けるとかじゃなかった?税抜きでも。


その上で課税される機会が配当のたびに増えるんだから、
できるだけ配当は少額か無配の方がいいでしょう。


その上で「あの高配当銘柄はアウトパフォームしていた!」
と言えるかもしれませんが、単一の銘柄に集中投資してたら
そりゃどれか当たるだろうし、アマゾンやマイクロソフトだったらもっとアウトパフォーム率高かったんじゃないかな。


ある程度のセクターに絞るとかすればアウトパフォームする可能性は上げられます。
それはその分のリスクを背負ってるわけで…。


その上でできるだけ無配あるいは低配当の銘柄のほうが
勝つ確率は課税の繰り延べができるぶんだけ上がるでしょう。


私は何も高配当銘柄を並べて一様にすべて
「こいつら全部クソ!!」って言ってるわけじゃなくて、
「課税面では明らかに不利なんだから、自社株買いとか設備投資してもらったほうが良くね?」とか、
「大事なのはどの銘柄が多くの利益を上げるかであって、高配当って部分にこだわるのは辞めたほうが」とか。
そういうこと言ってるだけです。


何が上がるかわからないのが株式投資です。
だからこそ私はインデックス投資をしてるし、
指数の中で時価総額加重平均ぶん、高配当銘柄も買ってるわけですね。


絶対拘るべきはその事業がちゃんと発展するかどうかでしょ。
その上で高配当銘柄はどうも成熟企業が多くて、
安定してても成長性が少ない「確率が高い」んだから、
その要素は避けこそすれ好むのはおかしいんだよなあ…。



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4 件のコメント:

  1. ディズニーみたいにレイオフしてでも配当に回すンゴ!という企業だったら投資家冥利があるかもしれませんが、日本企業の場合は少し景気が悪くなったら真っ先に配当は削られるでしょうしね。ま、一番嬉しいのは株価が右肩上がりで成長し続けてくれることだと思います。

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    1. 事実JTは増配止めましたしね。
      逆に無理にでも配当を出す米国企業は下手をすれば体力けずってまで出さねばなりませんから、どちらがいいのかはわかりません…。

      高配当でありながら右肩上がりな企業を見つけるとなると、バイアスもかかって非常に選定が難しいでしょうね。
      そこにアウトパフォームするという目的を加えたら尚更です。

      削除
  2. 高配当株選好はファクター投資の一つです。
    特定のファクター投資が長期的にインデックスをアウトパフォームし続けることはありません。
    シーゲル本はある一定期間を切り出して配当再投資戦略の有効性を主張しましたが過去がそうだからといって未来もそうなるとは限らないことを思い知ったのがシーゲル信者やバフェット太郎氏等にミスリードされた人達でしょう。
    人間は直線思考なので過去の延長線上で未来を予測しがちです。
    高配当株は永久に高配当株でいてくれると過信している個人投資家が多すぎます。

    高配当株は高配当そのものがリスクです。
    高配当株は高配当がゆえに買われるのであり、ひとたび減配されたり無配転落したり、増配がストップしたりすればとことん売られます。
    まず起きるのが、何も大きな理由もなく株価が下落・低迷します。
    株価が下がれば配当利回りが上がるので、個人投資家は喜んで買い増しナンピンします。
    しばらくすると業績悪化が表面化しさらに株価が下がりますが、当分の間は企業は社債を発行したり借金してでも配当維持する暴挙に出ます。
    財務悪化が懸念されますます株価が下がりますが、個人投資家は損切りするどころかさらにナンピンしたりします。
    そしてある日、減配無配、増配ストップが発表され配当しか取り柄のなかった株は暴落します。
    こうして最後まで付き合わされた個人投資家は逃げ遅れ悲惨な目に会います。

    グロース株やモメンタム株は怖いから避けたい、高配当安定株なら長期の安全運用に向きそうと安易に思いがちですが、どの道、個別株・ファクター投資は難易度が高いものです。
    そして自分ならうまくやれる、インデックスに勝ち続けられるというのは幻想でしかありません。

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    1. --高配当株は永久に高配当株でいてくれると過信している個人投資家が多すぎます。

      これは本当にそう思いますね。
      明確に言ってないにしろ、そうミスリードさせるように「配当再投資なら長期でアウトパフォームも…」と思わせる記事を書く投資ブロガーさんは多いように思います。
      短中期ならあり得るかもしれないとはいえ、長期で増配しながらかつ永続的にアウトパフォームすると期待してガチホするのは個別株投資のやり方には不適切だと考えます。

      ある程度のバイアスと選好が銘柄選定に影響してしまうのは投資家として致し方ありませんが、それでも高配当という曖昧な一つの要因を銘柄選定の重要な理由だとしてしまうのはやはり不適だと感じます。
      せいぜい木っ端な要因の一つとして考えるべきでしょう。
      そのうえで、私は課税面から見て非効率的なデメリットの一つだと主張します。

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