2019年3月24日日曜日

高配当株は無配株よりリスクを余計に多く抱えることになる

配当銘柄、とくに高配当銘柄や連続増配銘柄は、
「不労所得がバンバン懐に入ってくる」という点から、
やはり多くの投資家から人気があります。


しかしながら、配当という形で会社の利益を吐き出す以上、
会社は下落時に資金をストックしておくこともできなければ、
新たに新規事業などへの資金投資がやりづらくなります。


下落時でも投資家がガチホして離さないから強い、との話もありますが、
それでも下落時でも配当や増配は続けねばならぬ以上、
かえって普通の無配株よりも立て直しがきつくもあります。


下落時に減配したら配当狙いだけの投資家どもはさっと波を引き、
かといって減配しないように
必死に維持し続けていたら余計に業績が悪化します。


そもそもが、株式会社のお金=株主のお金と同義ですから、
いちいち企業から株主にお金を手渡すというのはあまり意味はなく、
むしろその資金移動そのものに課税されてしまう以上、
株主が時期を指定できない配当はただただ邪魔なだけです。


(※例としてこれ)
高配当は株主にとって本当にお得か?
https://kabukiso.com/column/haitou.html


大して、無配株はリスクヘッジとしての内部留保、
新規事業の投資、さらには株主への資金移動を
株主自身が自由に決定できるため、使いやすく、
課税の繰り延べという面でもかなり有効です。


無配株では、内部留保しすぎると資金運用の効率が悪くなる、
との指摘もありますが、それにしたって別に大損なわけではなく、
単に使い道がないというだけでリスクヘッジには大いに役立ちます。


税金は少しかかるかもしれませんが…。
そこはその企業の腕の見せ所でしょう。
アマゾンなんかはまさかの税金マイナスとかやってますからね…。


そもそもその企業の資金運用の腕に不安があるなら、
さっさと売り抜けて別の企業に投資するべきです。
なにも信頼できない企業に投資することはないでしょう。


結局、高配当銘柄の配当なぞ株主にいい顔するための
パフォーマンスの一つにすぎず、
運用面でも、課税面でも、無配株と比べて
若干扱いづらいと言えるでしょう。


配当を再投資するならなおさらですね。
いちいち配当もらって課税されてから
売買手数料払って再投資するとか、
なんかあらゆるところにお金ばらばら落としてて非効率に過ぎます。


とはいえ、いちいち配当金を大切に現金のまま持っておくのも、
セミリタイア時ならまだしも現役時には微妙ですね。


それに、たとえセミリタイアなどをしていたとしても、
取り崩しタイミングだって
自分ではかったほうが自由が利きます。


インターネットが発達した今、
ネット証券でちょいちょいクリックするだけで
利確は簡単にできますからね。


といったことから、やはり配当銘柄は扱いづらい。
これだったら無配株の方が扱いやすく効率的です。


むろん、これは株主還元の考え方の違いであり、
実際の株価の値は、配当無配当問わず、
結局はその企業の実績によって変動します。


配当だろうと無配だろうと、企業がおぼつかなければ
どうあがいたってマイナスに振れることもあるわけで、
さらには自分の売買タイミングが不適切なら
余計にその損害も大きくなります。


配当銘柄や無配銘柄のどっちがいいかとか、
売買タイミングでいちいち迷うくらいなら、
配当無配当どちらの銘柄も含み、
かつ売買タイミングは割と適当でよい、
インデックス投資をやるのが良いでしょう。


それでももし個別株をやるとしたら、
配当などという目先の欲に踊らされないよう。
それ以上に、企業の動向に目を光らせるべきですね。



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1 件のコメント:





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