2021年3月6日土曜日

バフェット太郎さんのIBM全売却から見る狼狽売りと啓蒙売り

狼狽売り(ろうばいうり)
相場の格言の一つで、相場の急落や悪材料が出たことなどに動揺して、あわてて売り注文を出す投資行動をいう。
※引用:https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ro/A02041.html


啓蒙売り(けいもううり)
東大バフェットの格言の一つで、相場の急落や悪材料が出たことなどに動揺して、あわてて売り注文を出す投資行動をした上で、「①これは読者さんへの啓蒙のために売りました」「②事業で必要になったために売りました(他の低リスク銘柄ではなく高リスク銘柄であるレバレッジETFを優先して底で売却)」「③レバレッジETFはシステム的に下落局面では売却される仕様なので、実質狼狽売りされているようなものだから大丈夫です(当人の狼狽売りとは無関係)」などといった釈明をすること。


直近でバフェット太郎さんが
IBMを全売却したようです。



代わりに何故かブリストル・マイヤーズ・スクイブ
などというよくわからないものを
バフェット太郎の秘密のポートフォリオに
組み入れることにしたようです。


本家のウォーレン・バフェットが
IBMからAPPLに乗り換えたのとは異なり、
およそ3年遅い結論です。


しかもなんかわけのわからんもの買ってますね…。
なんでバフェットって名前名乗ってんの?


まあ、そもそもがバフェット(本物)とは
似ても似つかないポートフォリオ及び手法で、
どちらかというとシーゲル流らしいですが。
なんでバフェットって名前名乗ってんの?(二回目)


一時期はフィリップ・モリスと
アルトリア・グループというタバコ銘柄2種の
合併により10種から9種になる懸念が
されていましたが、事実は異なり、
別の理由から銘柄入れ替えになりましたね。


ただ以前より「ハイテクは暴落します」
(なお当人は似たような事は言ってても
直接そういったことはないもよう)
とおっしゃっていたのですから、
衰退ハイテクのIBMがポートフォリオから脱し、
ようやく主張にも少しだけ一貫性が
保たれるようになってよかったですね。


ちなみに売却した理由は
「一株当たりの営業キャッシュフローが三期連続で減少した為」らしいです。


これまた別のハムスターさんとかが
「なんか事業投資とかにリソース割いたから
キャッシュフローが落ち込んだんじゃないの?」
などとおっしゃっていたのですが、
私も無知ながらそうなんじゃないかなと思いました。


ハイテク大手などグロース銘柄も
なにやら成長して高リターンのくせに
赤字出しっぱなしらしいですしね。
よく知らんけど。


だから、キャッシュフローだけを指標にして
売買理由にするのはどうなのかな、と思いましたし。


むしろ積極的に攻勢に出ているなら
不人気バリューとしては今こそが
なによりの買い時なんじゃないのか?


今売ったらSPYDみたいに成長だけを取り逃す
クソみたいなポートフォリオになるんじゃないのか?


などと思いましたが、
まあ初心者の私と違って頭の良い方のやることですし
多分きっと間違ってはいなんでしょうね。
きっと素晴らしいリターンのはずですよね。


まあその割に売却画面ではほぼ課税されておらず、
株価も2013年あたりをピークにずぅ~~と
右肩下がりですから、結局の所は売却というか
大負けに負けた損切だと思われますが…。


結局ずっと負けっぱなしのまま良いところがなく、
投資判断としては大失敗だったと思われますが、
決して記事内では損切りとか言ってなかったし、
まだまだバフェット太郎さんを信奉する人たちも
オリックスファン並に応援を続けるのでしょうね。


ちなみにこれが狼狽売りに当たるかどうかですが、
こちらはフェアにフォローしておくと、
当人の内心がどうあれ
「しっかりとしたデータ上での理由がある」
「タイミングが暴落の直後ではない」
ということから、狼狽売りには当たらないでしょう。


理由を言い訳がましく後出しで何点か言い出したり
売却後現金あるいは低リスク資産にスイッチしたり
リスク取りすぎと気付き生活に必要な資産に充てたり
自分の判断ではなく銘柄のせいにしたり
ブログの読者のせいにしたり…。


などといった見苦しい言い訳をするわけでもなく、
しかも現金や指数どころかまた別の個別株という
それなりにリスク傾向を保持したままで
淡々と事務的にスイッチしている以上は、
これを狼狽売りと捉えるのはただの邪推ですね。


投資家としてはまあボロ負けだったとしても、
相変わらずこの姿勢だけはすごいと尊敬しますね。


まあ本当に当人が書いているのかとか、
そもそも本当に投資しているのかも
ちょっと怪しい気もしますが…。
(秘密のポートフォリオ以外にもポートフォリオ持ってるし…。)


投資家としては頻繁な売買判断は
パフォーマンスを下げて美しくないだとか、
事実はどうあれ言われたりしますが。


特に10種を変えないとも言ってないなら
何も問題は無いとは思いますね。


ただ、彼を(勝手に)信じて、
「バカでも稼げる「米国株」高配当投資」
などと言った投資本まで購入し、
同様に買い増ししていた人たちなどは
どう思うんでしょうね…。


っていうか、バリュー的な観点なら、
結局いろいろな人に見放されてからが
本番って言いそうな気がしますが、
それでも当人すら見放したってことは。


結局
IBMに投資したのは誤りだった
バカは米国株高配当では稼げなかった
本当のバカは自分だった

という判断になるんですかね?


とんでもない!
私はそうは思っていませんが、客観的事実として。


まあ、だからこそ10種分散、
いくつかのうちの一つの失敗なんでしょうけどね。


しかし難易度の高いバリュー投資だな。
儲けを出すにはバカじゃ難しいんじゃないか?


あ、ちなみにウォーレン・バフェット(現物)は
株主総会で「IBMへの投資は誤りだった」
とはっきり認め、悔やんでいます。


なるほどなあ…。
これが違いか…。




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3 件のコメント:

  1. 日大バフェット3月 07, 2021

    こういう記事待ってたよー!

    返信削除
    返信
    1. 待ってたのか(困惑)
      結局長期で持てばアウトパフォームだの、今の時期は仕方ありませんは仕方ないわけではなかったということでしたね。

      削除
  2. 和製バフェットの悪口はそこまでだ

    返信削除

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