2018年4月21日土曜日

「無能」な個別株投資家ほど、インデックス投資家を批判する

「無能」な個別株投資家ほど、インデックス投資家を批判する(二回言いやがったぞこいつ!)


まず先に言っておくと、「有能」な個別株投資家さんは
今回の話に関係ありません。なんで、機嫌を損ねないでくださいねw


まず最初に、インデックス投資を撰ぶ人の大多数は投資初心者だと思います。
その中ではっきりと投資リテラシーが高いひとはほぼ少数でしょう。


なにせ、インデックス投資をするというのは実質、
「私には投資する知識も経験も時間もない」と
言い切っているようなもんですから。


私は投資家として無能ですと表明する投資家はいないでしょう。
実際のインデックス投資家は、それでも一般的な個別株投資家より
格段に大きなリターンを得ているため、
ものすごく有能な部類の投資家なんですけどね。


それこそ、身をわきまえられるぐらい本当に有能な投資家は、
インデックス投資に変更している人もいるぐらいです。


…さて。


まず、インデックス投資家が増えると、
基本的には市場にいる人は全員得をします。


何故かというと、インデックス投資は初心者でも簡単に市場に参入できるため、
新規に株式市場に入る人が増加…つまり結果的に市場に流入するお金が増えるからです。
市場に直接お金が入るぶん、銀行預金とは比較になりません。


流入する金額が増えれば増えるほど、株価は上昇しますし、
それぞれの企業もさらに利益を挙げることができます。
つまるところ経済が活性化するわけですね。
これは相場にいる人全員が恩恵を得られるんです。


特にインデックス投資家などは、純資産額増加に伴って
信託報酬がさらに値下げされる可能性もあり、より得ですよね。


ですが、インデックス投資家が増えると言うことは、
市場が非効率化し、歪んでしまうということでもあります。


つまるところ、インデックス投資のベンチマーク指数に含まれている銘柄は、
インデックス投資家が長期にわたって投資し続ける限り、
不祥事を起こしてもあまり下落しません。


指数に含まれている銘柄は株価が
常に高い状態のままになってしまうということです。


これを持って、一部の個別株投資家はインデックス投資を批判します。
だって、インデックスファンドの指数に含まれているかという比率で、
下がるべき株の値段が下がらないし、
上がるべき株の値段が上がらないからです。


そりゃあ従来どおりに投資していた場合の個別投資家は怒ります。
企業が不祥事あるいは好評化しても、あるべきはずの株価にならないんですから。
市場が歪んで、株価の予想が不安定になり、より一層儲けを得るのが難しくなります。


…見えてきました?来ませんか?


これは逆に言えば、指数にどれだけの比重で含まれているかどうかで、
下がるべきはずの株価が上がり、
上がるべきはずの株価が下がったりもするということです。


なら個別株投資家は、インデックス投資が起こす「歪み」も鑑みて、
さらに市場を分析して狙ってトレードすれば良いだけなのです。


個別株投資って、そういうものではないですか?
あらゆる時流、世論を見て、どういった株を買うのかを考えることこそが、
個別株投資家の仕事ではないでしょうか?


とすると、市場の一側面しか見ることのできない
「無能」な個別株投資家だけはとても損をしてしまいますが、
「有能」な投資家は、それでもさらに利益を得続けることができるのです。


そもそもがですね、インデックス投資家が行う投資というのは、
アクティブ投資家が投資した金額に沿って時価総額比率等で投資しているのです。


それこそ、インデックス投資家がどれにどのように投資するのかということは、
市場に参入しているあらゆるアクティブ投資家の選択に委ねられているということ。
互いに、持ちつ持たれつ、なんです。責めるのはお門違いかつ筋違いですね。


(参照:)
「インデックス投資家は制裁されるべきダメ会社を買い支えてるからケシカラン」
という言説について
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-2789.html


その時流を読めないと言うことは、
「私は個別株投資で儲けられない無能です」
「でも、インデックス投資に移れるほど賢くもありません」
なんて、わざわざ表明しているに過ぎないということなんですよね。


なら最初から、「私は個別株投資ができるほど有能ではありません」
「なので、インデックス投資を黙ってほったらかし運用します」と表明し、
安定してリターンを得続けるインデックス投資家の方がよほど有能なのです。


つまるところ、インデックス投資のように、
市場の平均リターンの利益もあげられないような、
「無能」な個別株投資家の負け惜しみです。


インデックス投資家がいくら増えようと、
それを含めて儲けられる個別株投資家はいます。
それができて、「有能」な個別株投資家なんですね。


やあ市場が読めない、歪んだ、
そのせいで私が儲けられない!なんて、責任転嫁もいいところ。
それがその人の実力なんですがね…。恥かしいですね、こうなってしまったら。


個別株投資家の方々は、個別株投資を続けることを、
自分で選択しているのです。
それで損をして、隣で寝ているだけで儲けている人間を見て、
「ふざけるな!」などと言ってしまうのは間違いです。


まるで株で楽して儲けるなとか言い出す人みたいだあ…(直喩)


ん?そういう人って、それこそ苦労している個別株投資家が
一番キライな人種なのでは…( ゚д゚)ハッ!


そもそも、市場が歪むという以前に、
インデックス投資がなければ市場に参入すらしなかった人も多いです。
市場活性化の一端をになっているぶん、投資しない人よりは断然良いかと思います。


おっと、いけない、いけない。
私達インデックス投資家が楽して儲けられるのも、
一部の有能ではない個別株投資家の方々のおかげなのですから。
これ以上はいけない。


ちなみに、これ以外に「投資の楽しみがない」
「投資知識がつかない」「退屈だ」などと言った批判を見たりもします。


これはジッサイ事実です。


が、逆に言うと、知識も経験も不要だということ。


投資知識も時間も使わずにできるインデックス投資信託が、
どれだけ優れているのかという裏付けにもなっているのです。


大体お金を稼ぎたくてやっているのに楽しみなんて必要ねーって。
娯楽として株式投資しているんですか?損しても良いんですか?


損をする可能性もある娯楽なんて私は嫌だなあ…。
それならモンハンやります。絵も描きたいし。


…いやあ、遊んでても儲かるって最高やな。
やイN。


あ、最後にアレなこと言いますけど、
投資資金を分ければ、インデックス投資も個別株投資も
結局両立可能なんですよね。


自分が本当に有能な個別株投資家だと思う人は一旦
2つを同等の金額でそれぞれ投資してみるとよろしい。


インデックス投資は万人が簡単に儲けられるやさしい世界ですが、
個別株投資家は有能だけが大きく儲けられる厳しい世界です。


もしインデックス投資と比べて格段に高いリターンを得られるなら、
その時はじめて貴方はインデックス投資を否定すれば良いと思います。
(もちろん、それにかける労力もコストとして計算してね)




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