ひろゆきの奴いつも論破されてんな

私はひろゆきが論破される話が大好きなんですが
三橋貴明氏…なる人とひろゆきの対談が
あったのを見てたら面白かったです。


【ひろゆき×三橋貴明】徹底討論！1人産めば1,000万円支給せよ？
https://www.youtube.com/watch?v=1IkiTKn_zP4


三橋貴明…って誰や？石橋貴明とどう違うんや…。


無知ゆえ存じ上げませんが、経済学者ですね。
元にちゃんねらーでもあるようですね。


お互い当人の評判はともかく、この動画内だけでの
それぞれの言論についてちょっと見てみます。


なお、この議論についてはタイトル詐欺でした。
何故か終始給付金の話してます。


三橋氏がその話しかしなかったのも一因だが、
ひろゆき自体がダメダメだったせいがでかいと思った。


三橋「給付金はインフレ率を考慮したらもっと出していいと思っています。あの給付金も良かったと思います」
ひろゆき「でもパチンコ屋とかに全額使われて、北朝鮮に送金されたら駄目じゃないか。国がもっとこう、グーグルとかアマゾンとかの企業に使うべきなんだ」
三橋「『多少』悪い使われ方、送金などもありうるが、その『多少』を必要悪として受け入れて、全体的な国家の経済成長に期待して支出するのが政策なんですよ」
ひろゆき「（またパチンコの話）」


だめだこのたらこ唇…。


基本的にひろゆきさんはいつも
「極論を例え話に出して」
「その極論に使われる可能性が少しでもある場合」
「極力やるべきではない」
という話に終始しているのですね。
（例に出せば特別給付金が全額パチンコに使われて、
かつ絶対北朝鮮に送金されるという極論）


対して三橋氏の言い方は
「多少その極論には目をつむるべきだ」
「一旦支出してから、使い方に規制をかけてもいい」
「漏れがあっても『多少』仕方がない」
「なぜなら『現実的に』無理だから」
「そういった点にこだわっていると進まないので、
スピードを重視せざるを得ない」
とちゃんと論破しているわけですね。


ひろゆき氏はその反論に対して、
何回も極論を出すので堂々めぐりをしてしまう感じ。


もちろんひろゆき自体も全部反対ではないみたいですが
賛成するのが自分のイメージとそれに準ずる意見
しかないのでまったく参考になりませんでした。


①
ひ「あまり借金を増やしすぎるとEUなどの経済協定に入れない」
三「そういう国際協定の縛りには確かに違反している。でも日銀の借金については返済義務がないからOK。少なくとも、コロナ期の今だけはEUなどのも協定は一時凍結してる（？）」
感想：んにゃぴ…。ここについてだけは、私はちょっとなんとも言えません。
まあ国際的に見て借金増やし過ぎたらどうするのって話はそうですね、どうなんですか。うん、ちょっとここはスルーします。


②
ひ「国債発行しまくったら円の価値が毀損されるじゃないか！（インフレの恐れ）例えば私が5000兆円貰ったら無駄な支出じゃないですか！」
三「ファ！？」
三「極論は置いといて、1年間で国民に120万円ずつ給付しても、消費者物価指数から見てもインフレ率は2％もいかないくらい低いから大丈夫でしょう。データはこれ」
ひ「そのデータのソースは？」
三「えっ…動画で数式1から説明するのはちょっと…」
感想：最初のインフレ懸念だけならまだわかるのに、急に極論言うなやひろゆき。
ここでひろゆきがクソアホなのが、ソースもねえのに他人のソースに難癖につけてる時点で駄目ってことです。
もうちょいちゃんとしろｗｗ
ただし、MMT、ベーシックインカムに通じてくる話なので、これが難しい話なのは間違いないと思います。
三橋氏はコロナ期だからこそもっと国債発行してばらまくべき、消費は絶対拡大する、とおっしゃってます。
ひろゆきがまったく役に立たないのはおいといて「コロナ期だから限定的にでも国債発行とベーシックインカムを増やすべきだ」というのは、シミュレーション上では一理あるなとは思いつつも「それが当たり前として国民が受け入れて、離職してしまわないか？預金に回らないか？」「想定しきれていない後戻りできないネックが生まれてしまわないか」「いざ軌道にのったあとにどうストップかけるのだろうか？」という懸念はあるかと思います。
全額パチンコに行くとか言うひろゆきの暴論は置いといて、120万円レベルの金額を支給して「後々穴埋めする」ということが可能なのかどうか、が論点になるでしょうね。わいにはわからん。
ひろゆきがもうちょい賢ければもうちょいMMTに対する何か具体的な展望が引き出せたと思うんですがね…。
こいつ他人にデータ出させるくせに、出したら出したでソース要求したり、反証データ持ってこないのが駄目なんよな…。


③
ひ「年金受給者はコロナで損をしていないのに、特別給付金をもらうのは平等ではない！」
三「スピード重視だからじゃないですかね」
ひ「国が言ったことを鵜呑みにするのか？お前は国に騙されてる」
三「え…まあでも『国民全体に平等に配る』という観点ではいいですよね」
感想：う～～～ん…。
陰謀論はね、うん、わかるんだけど、ひろゆきのイメージだけで言ってるそれよりは、まだ三橋氏のほうがまだこの動画内だけでもまだ信用ありますｗｗ


④
ひ「私は外国に住んでる日本人なのに、コロナ給付金を貰えなかった！不平等だ！」
三「そりゃ日本国内に住んでる日本人が対象なので…」
感想：ひろゆきはバカなのか？
たとえそうでも、海外は別の給付金に準ずる政策があるはずでしょう。そっちを受ければいいだけの話です。
海外では外国人に対して支給しない、という点があったとしても、日本は「日本国内に住んでる外国人にも支給対象」であったらしいです。
三橋氏も言ってますが、「それで消費拡大につながるならいいでしょう」と言っており、私もそう思います。
そもそもお前は早く日本に帰ってきて民事裁判の賠償金払え。


⑤
ひ「でも全国民に支給はおかしい。余裕がない人にだけ配るべき、ってのがベストでしょ？」
三「私もそう思ったので、企業に粗利ベースで配るべきだと考えたが、全支給するならそれはそれで消費拡大に良いので反対はしなかった」
ひ「粗利ベースなんて現実的にリソース割けないだろ！！」
感想：ひろゆき…お前…。
企業単位のほうがまだでも、ひろゆきの言う「年金受給者のみ対象外」っていう話よりかは割くリソースは少ないように思えます。
個人的には年金受給者だけ除外とすると、選挙的な意味合いもあって色々批判を呼びそうなので、企業・粗利ベースよりかはまあ全国民一斉支給の方が平等感は強くて良いんじゃないかなと思います。


⑥
ひ「粗利ベースにした場合は『じゃあ支給前に支出して粗利減らしたろ！』みたいな悪いことする企業が出る！」
三「支出増えてるからよくないですか？消費拡大してますよそれ」
ひ「あっ…は～ん…」
感想：すごい、完全に論破されてる…。


まあこの後
「でもそれで給付されたお金でキャバクラやパチンコに行く人が増える！！！」
「すると北朝鮮に流れるんだ！！！」
って何度もパチンコの話に戻しちゃうんですが、
それでも従業員の利益になって、消費が拡大している、
という本来の目的は果たされているので、
ひろゆきは何一つ反論ができていませんでした。


⑦
三「ではパチンコでもいいですが、給付金の結果、パチンコ企業が従業員を雇ったり、解雇しなくても余裕が出来たら経済補償になっていると思いませんか？」
ひ「私はそれでも不適切な企業は給付金払われず潰れても良いと思っています。具体的にははんこ産業とか」
三「あぁ＾～…わかりました（諦観）」
感想：私は正直、ここで終わってしまったと思いました。
ここまで言ってしまうと、もはやひろゆき氏は完全に選別主義者になってしまうのですよね…自由経済を語る立場になくなってしまいます。
そもそもひろゆき氏は小さな政府のほうが良いとか、政府は介入すべきではないんだ、という論調であったはずです。
それが、財源支出は選別された人間と企業にのみするべきで、自分がふさわしいと思わない企業は潰れるべきだ、となってしまうと、とてもじゃないか経済の話をできる人間とは思えないですよね…（マジでそのようなこと言ってます）


そこそこ良い議論だったなとは思うんですが、
いかんせんひろゆき氏が論点ずらして認めないで、
話引っかき回すせいで話が二転三転するのがキズ。


着眼点そのものはいいんだけど、
自分の主張にこだわりすぎて、
あと論破されて一旦話を認めてくれないので、
あやふやなまま話が進まないんですよね…。


あと国が隠してるんだ、国に騙されてる、
でも私は正しい使い方ができる、って
データ何一つ持たずに陰謀論と選別主義で言われると、
なんだろう、「それあなたの感想ですよね？」って言ってやりたくなってしまいますね…。


ただ当人も、給付金は全部が駄目ということではなく、
ちゃんと必要なところに使うべきだ、
という結論にはちゃんとあるようですね。


まとめると、
「政府は一律給付金を行った」事に対して、
それぞれの意見はどうなったか。


三「あれには賛成である。しかし、インフレ率を考慮すれば、国債はもっと発行し、もう少し出していけるはずだ（上限なしは反対）もっと良いのは、企業に対して粗利ベースで判断して支出すべきだ」


ひ「あれには反対である。キャバクラや、パチンコから北朝鮮に大部分行くかもしれんし、やるにしてももっと厳格に区分けするべきだ」
（部分的には賛成する、という話も、かなり非現実的だったり局地的すぎたりので、国のことも信用してないも言っていたり、給付にはほぼ反対と言っていいでしょう。自分の考えが絶対正義だと思っていられます）


ぽすと「ぶっちゃけわからん。が、実際、三橋氏の言う通り、インフレ率を考慮して出すぶんには良いと思う。とりあえず出して、必要悪には目をつむるというはまあ合理的。ただし、やっぱり慎重にやっていくべきな部分もある。もちろんたかだか年間120万円でインフレ率爆上げとかはないと思うが、一時的ならともかく恒常的にやって、国債発行しまくるのも怖くないか？終わりはいつ来る？」


ってかんじです。


三橋氏も際限なくベーシックインカム、
MMTをやる気はなさそうなので、そこは良かった。
（めっちゃ出せという人もいるので）


配慮しながらそこそこに出していく分には
まだ一理あるかもな、と思いました。


ただ実際に10万円程度で変わったのだろうか…。
かといって年間120万は大丈夫なのだろうか…。


ってなる以上、まあ今の感じになるよね。
インフレ率さえ考慮してしまえば、
ひろゆきみたいな暴論以外は、
反対する根拠を持ち合わせてほぼいないので、
消極的支持になってしまうのかな、と思います。


まあ支給されてもさ、
私なら米国株買ってしまうわけですけれども…。


それでもひろゆき氏の言うように、それが全額米国株に行くわけもなく、私も儲かればのちのち支出するわけですし、そうでなく別にすぐ支出する人も居るわけですから、一定の範囲内でならやはり「一理はあるかもしれないが…」という結論になるわけです。


よく「こういったリスクが有るからやるべきでない」
っていう反論はあるんですが、
それが具体性を持っている反論ならまだしも、
「あまりにも突飛すぎる例え」とか出しちゃうと、
なんにもできなくなっちゃうんですね。


小学生でもまだひろゆきよりマシな会話はできます。


…そういえば子供産めば
1000万の話一切なかったですねｗｗｗ


もともと話のバトンを持ってるのが常に三橋氏で、
ひろゆきはバトン渡されても反論しかせず、
ていうか討論っつかただの雑談なので
（なんで話一つ一つを区切った流れもなければ
議題の話しねえんだよこいつら。パワポとか使え）
三橋氏が具体的な話しして、でもひろゆきは何も
大したこと言ってなかったって話で終わりですね…。

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