ビットコインで大爆損。－240万とかでぽすと死亡 #Bitcoin #BTC

「ばかなぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！」

『仮想通貨は、今から8倍になります』
『年末に1000万。いや、4000万行きます！』

少し前、そんなことを聞いたときには、
な、なんて素晴らしい商品なんだ！と感動した。


だけど、今私の手元には、そんなことはなくて、
ただ空虚な数字だけが残っていた。


「ブ、ブ、ブロックチェーンの技術は？」
「で、で、デジタル・ゴールドは？」
「き、金の時価総額超えるって…」
「S2Fモデルはあ！？ねえ！どういうことよ！！」


騙されたわけじゃない。
投資は自己責任だ。


真っ赤になった手で机を叩きながら、
ぼそりとそうつぶやいた。


彼らが余裕なのは、安値で掴んでいたからであって、
高値掴みをした私とは違うということに、
一切気がつかずに…。

「ぽすと、顔色悪いぞ、お前？」


翌日、上司からそう言われた。


「梅雨…だからじゃないですか？」


「は？」


気にならなかったつもりだったのに、
鑑を見たら、血の気が引いてることに気づいた。


気づかなかった。


仮想通貨が思い切り大暴落した時は、
顔が真っ赤になっていたのに、
一晩たってみたら、真っ青だなんて。


反動が来たかな、はは。

ブオオン！ブオオン！

一人信号機だあ〜！！


帰宅すると、親からは


「なんかいいことあったの？」


と逆のことを言われた。


今まで仮想通貨を握っていたせいで、
しらずしらずのうちに、顔が強張っていたようだ。


だから、珍しくした苦笑いが、
親にとってはほっとしたようだった。


「お母さん、あなたの子供は、昨日ね、
数百万円を仮想通貨で溶かしたんですよ」


そうつぶやいたところで、目が覚めた。


そ、そうだ。今は在宅勤務中だった。


上司とは会ってないし、
親も仕事で昨日はいなかったんだった。


なんだ夢だったか。


昨日のスクリーンショットを確認。

夢だけど、夢じゃなかった。


昨日の暴落直後、
ビットコインの下げを確認するどころか、
肝心のビットフライヤーはバグって
確認すらできなかった。


擬似的なサーキットブレーカーで、
（単なる取引過多での停止とも言う）
売るどころか、買うことすらできなかったのだ。


おかげで何もできなかった。

指をくわえてみているどころか、
確認もできなかったのだ。


ログインすらできなかったのだから。


きっと、資産は1000万を切っていた。


ついでに、ベルセルクの作者は死んでいた。


ツイッターでは


「だから言いましたよねえ！
ビットコインなんて買うやつがバカ！！！」


「ざまあああ！！！楽しいい！！！！！！」


と煽られまくっていた。


かぶ○ちーずがいいねしていた。


昨日のブログ記事には、


「もうブログ消せ」


「垢消せ」


「死ね」


ってコメントが来ていた。


「はは…」


苦笑いじゃなくて、今度は自然と、
笑顔がこぼれ出た。







明日は、健康診断だ。