2020年11月15日日曜日

資産形成期と資産成熟期の切り替えが難しい。


資産形成期の初期においては、
高リスク高リターンを取るのが道理です。


何故か?
トマ=ピケティが唱えた「r>g」の法則、
とかいう訳わからんものがありますが、
それの逆バージョンが資産形成初期にあるからですね。


つまりは、リスク許容度が非常に高いということ。
資産が1000万のときと、100万のときとでは、
同じ100%フルインベストメントするのでも、
額は10倍くらい違います。


そして株式投資における資産増額の%は定率ですが、
人間の労働収入と支出による資産増額は定額のため、
100%フルインベストメントのそれが消滅すると、
補填においてかなり労力の差が異なります。


例えば月収手取り10万円の人が、
1000万稼ぐのと、100万稼ぐのではかなり期間が違う。
具体的には100ヶ月(8.3年)と10ヶ月くらい…。


加えて得られるリターンも定率と定額ではかなり違う。
1000万と100万の5%リターンは、それぞれ50万と5万、
月収手取り10万なら5ヶ月と半月…。


つまり資産が少ないうちは
リスクを大いにとっても特に痛みもなく、
逆に大きなリターンを得れば得るほど
非常に割が良い、というわけです。


だからインデックス投資は金持ちの投資と揶揄される。
金持ち、高収入、資産成熟期の人には間違いないが、
たかが10年で2倍って言ってもなあ…。


それに時間が経てば経つほど、
初期のアウトパフォーム率の高さによって、
時間で積み重なっていく複利は大きくなっていく…。


だから資産形成初期の低収入者は
高リスクな投資をする必要があったんですね。
(メガトン構文)


しかし、ここで難しい問題に直面します。


それは「いつ低リスク資産にスイッチングするか」
ということ…。


これは別にセミリタイア狙いじゃなくても、
生涯投資家をやる人なら大体直面します。


無理に高リターン狙うと資産崩壊して
また0から貯め直すなんてリスクもある。


億の資産あれば確実にインデックス投資して
7%だかなんだかのリターン狙ったほうが良いからね…。


これのきついところですが、
つまりはスイッチングの際の課税が怖いということ。


売却時は必ず含み益の20%差し引かれてしまいます。
かといって売却しないという選択肢はない。


欲張ってもいいけど、理論上はインデックス投資の方が、
大体のどの株式投資よりも安定的だからね。


もちろんレバレッジETFなら現物の方が良いし。
ていうか回復が遅いからセミリタイア後に
なかなか売れねえ機会多いと思うし。


あくまで私の理屈では、
やはりメインはインデックス投資にしたい。


仮にインデックス投資に100万投資していた場合、
例えば年率7%での複利計算なら、
10年後は196万円になりますね。


こちらは売らないからそのままだとして、
かりに一括投資で同じ額を別銘柄に投資した場合、
その後スイッチングする場合、20%の課税により、
同額レベルになるには最低でも年率複利で8.5%ほど…。
平均1.5%ほどアウトパフォームしなくてはなりません。


思ったより多いのか、少ないのか…。
ただアンダーパフォームするリスクを抱えた状態のまま、
かつ短期売買を繰り返して果たして
アウトパフォームできるかどうか。


しかも一括投資でガチホしたまま複利計算した状態なので、
短期売買とか繰り返した場合どうなるかわからん。
複利が関わってくると計算難しいですね。


ただでも、逆に言えば別銘柄での確定損益が
インデックス投資の含み益のリターンと同額なら、
いわば課税を先払いしてるようなもんだから、
税金ぶんアウトパフォームしていれば良いってわけで、
まあ楽なのか難しいのか…。
いや素人投資家じゃ7%も難しいかな、やっぱ。


まそういった諸々を加味した結果、
ギリギリ資産形成と資産成熟で両立できそうなQQQと、
資産形成初期にブーストをかけるために
TECLに投資したってわけですね。


リタイア直前に売却予定しスイッチング予定なので、
必ず現物インデックス投資の年率7%より
1.5%のアウトパフォームが必要ですが…。


流石にこれで期待値的に年率8.5%の複利上昇を
上回れないってことはないでしょう。


一括投資前提の複利計算比較の上での話ですが、
ボラティリティが荒いので買い増しすることで
よりリターンは底上げできますし、
米国指数が7%以上に騰っててTECLが下がってるなんて事態を
まず想定してないので大丈夫です(何が)


仮にマイナスリターン、あるいは償還が起きても、
言わずもがな10年で2倍の年率7%リターンでは、
100万投資してたった196万円です。


その100万をレバレッジ投資した方が合理的でしょう。
人によれば、10年で70倍だとか、5年リターン50%だとか。
(いやあ、そこまでは行かないとは思うが)


でもまあ、100万を安定して200万にするよか、
5000万だとか7000万に狙ったほうが良くない?


むろん超ギャンブルなのは間違いないですが…。
リスク許容度としては低いでしょ。


全力でTECLに投資している人もいますが、
まあ投資額を減らして時間的リスクを
負って増やしてもいいってことですね。


もちろん途中で評価額が数千万になるので、
結局評価額単位でのリスクはとってるんですがね。


だから実質レバレッジETFの長期投資って、
初期および資産形成全期間のリスク許容度は低くても、
後期におけるリスク許容度はめちゃくちゃ低くなる…。


まあ最悪途中でリバランスすればいい話。
もしかしたら私もほどほどの上昇時期に
TECLを狼狽売りするかもしれません。


okomeさん曰くは、元本の3倍だか4倍だか、
そのあたりで現物にスイッチングすれば、
かなりわりが良いらしいって話もあるし。


短期のレバレッジ全力投資はその逆で、
初期のリスク許容度をかなり高めにとって、
資産形成全体のリスクを低くしているだけなんですね。
まあ当たり前の話だが…。


どちらにしろ私のセミリタイアという目的に沿うなら、
初期全力投資がコケたら悲惨ですし、
初期少額でレバレッジ、途中コケても大丈夫なように
メイン資産は現物QQQというポートフォリオが合理的。


リタイア直前での暴落もまあ多少の数年でリカバリ可能。
(レバレッジ主体ならこうもいかない)


レバレッジETFが0になっても最悪QQQなら
現物だけでもなんとかなりそうなのがすごい。


結局冒頭の話に戻すなら、最初から
インデックス投資だけってのはなしかなって。


高収入だとか、資産持ちだとか。
あるいはアウトパフォームをはなから諦めている人は
インデックス投資の方がいいのだろうが。


複利にしか頼れない人は多少リスクを負うべきでしょう。
別にレバじゃなくても、途中まで個別やって、
ちゃんと税金分アウトパフォームでき、
そんで利確できるなら、インデックス投資より得だし。


そんなん無理だよ~~って人はインデックス投資でいいね。
私はもうその常識から逸脱してしまった…。




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2 件のコメント:

  1. リスク許容の問題は難しいですよね。
    ただ、チャールズエリスの「敗者のゲーム」では10年前のデータの時点で、プロのファンドマネージャーですら年間で6割、10年で見ると7割が市場平均に負けているとの記述がありました。
    10年後、やっぱり堅実にインデックス投資しておけば良かった…と後悔しないように自分はゆっくり積み立てていこうと思います。
    そもそも自分のような素人ではプロには絶対に勝てない!

    もっとも同著では特定の国やセクターのETFへの投資もリスクの点ではあまり推奨されてはいませんでした。
    QQQやVGT等でもう十分以上リスクを背負っている以上、チキンな自分はレバレッジをかける勇気は持てないです。
    その勇気が持てたら資産は加速度的に増えていくのでしょうが…


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    1. 私もできることならVTだけで運用したいですが、目的は投資をすることでも資産の最大化でもなく、早期セミリタイアと効率的なそれの維持ですので、やはり早期に高リスク高リターンのものを狙う必要があります。

      ただし、レバレッジがシャープレシオ的に良いのかどうかはまた別の話です。
      成功するか否か、何故か自分のブログのコメントにすらさんざん叩かれるぽすとのレバレッジの顛末をよろしければ安全圏からご覧になってください。

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