2018年12月14日金曜日

S&P500に勝つことを目標にしている時点で、既に負けているんだよ!

よく米国株投資家の中では、
「ワイのポートフォリオ10種で、S&P500に勝ちたいナリ~」
なんて言っている人がよういます。


これは、S&P500がそれだけ優れた指数であることを示していると同時に、
米国個別株投資でそれを超える利益を生み出すことが
非常に難しいことから、それを目標にしている人が多いのです。


私はこれを聞いたとき、いつも思うんですけど、
指数に買ったからといってなんなのか?
って、思いません?


投資の主目的のほとんどは、資産を増やすことのはずです。
(会社への応援という意味合いは一先ずといておいて)


それよりも、世の中のたくさんいる投資家の中の平均値に勝ったからといって、
それは自己満足以外になんの意味があるのでしょうか?


また、S&P500に常勝するなら別ですが、普通に考えて
勝ったり負けたりを繰り返す人がほとんどでしょう。
(たまに勝つだけでもすごいですけど)


言わずもがな、S&P500が大体長期的には必ず右肩上がりとはいえ、
短期的な暴騰暴落などはままあります。


そんな中、たまたまディフェンシブ銘柄が多かったから
暴落を抑えられてS&P500に利益で勝ったとしても、
その下げのときに損切をせず、適切な銘柄に追加投資をしなかった場合は、
今度は上げ局面でS&P500に大負けしてしまいます。


つまり、S&P500に勝った回数が多いとか少ないからといって、
その利益率はまた別の話であり、そういった意味も含めて、
S&P500に恒常的に(勝ち負けの回数ではなく利益の上で)勝ち続けるなんてことは、
なおさら難しく、勝ち負けだけを競うなんてほとんど無意味なわけです。


かといって、たとえばグロース株を多く保持していて、
「下げ局面ではS&P500に負けてるけど、上げ局面では勝っているから~…」
などと、自分に都合よく市場の一時期の側面だけ見せていても、
ただブログで読者に面白おかしくパフォーマンスしているだけで、
実情はどうなっているかは結局わかったもんではありません。


やはり、個別株投資でS&P500といった優良指数より優れている、
とあらわしたいのならば、一つ一つの局面で比較するのではなく、
自分の最終的な総投資額の増減と、S&P500の総リターンを
同じ期間で集計(せめて10年以上)する方がいいでしょう。


ただ、個別株投資はただでさえストレスや時間を消費します。
長期間ほったらかしで投資していたS&P500と比べて、
ほんのちょっぴり上回ろうとも、明確に優れたリターンをあげられなかった場合は、
総合的に見て、結局S&P500に投資していたほうがマシだった、
なんてことになりかねないと思いますがね。









あ、ちなみに、日本株投資家の人に、
「日経平均に勝つことを目標にしています!」なんてことを言っている
投資家はあまりいないみたいです。


だってずっと右肩上がりなS&P500ならまだしも、
日経平均は別に優秀な指数じゃないですしね。


そんな負け指数なんかに勝つことを目標にしたってしょうがないんですよね。
外国人投資家と日銀の遊び場になってて、
そもそも指数としても扱っていいのか怪しいしね…(小声)



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