高配当銘柄投資家にとっては、
無配あるいは低配当のグロース銘柄はキャッシュが生まれず、
損切りしたら一切の利益にならないんじゃないか、
みたいな意見を言う人もいます。
いやそんなこと言ったら高配当銘柄だって
配当を再投資してたらキャッシュが何も残らないとか、
そもそも無配株でも売却しておけばいいとか、
高配当銘柄のキャッシュなんて配当5%でもあれば良い方なんだから
ぶっちゃけ大したキャッシュにならねーじゃねえかとか、
もうこれだけで3回くらい論破しまくれるんですけれど、
それはまあ置いておいて…。
実際、例えばグロース銘柄に投資する和製バフェット将軍は、
8%(10%)?損切りルールを設定しており、
そしてそれは市場も同時に下落していた場合は、
損切りルールに該当しないという理屈だったはずです。
これは市場が平坦な時に保有銘柄が下落した場合は、
その銘柄が不良だと判断することになるが、
そもそも市場が全体的に下落したら、
その銘柄に関わらず全銘柄もほぼ下がるから、
損切りはするべきじゃないという考えだった…はずです。
(他にも理由があるのかもだが…合ってるよね将軍?)
これをもって、ある投資家が、
「MSFTが-30%、VOOが-30%下落しました」
「この場合は損切りルールに該当しませんね?」
「ではその後MSFTは-30%のまま、VOOは-20%に上昇!」
「この時損切りルールにはじめて該当します!」
「なんということだ!損失は-8%どころか、-30%だ!」
「だから損切りルールはクソ!リスク管理がクソ!」
と批判していました。
(一応言っておくと東大バフェット氏も懸念点として
言ってましたが、彼のことではないです。)
(つーか、この考えだと明確な損切りルールも定めずに、
タバコはなくならない、下落時も配当が出るとか
言ってる投資家はどうなるんですかね…。)
でもまあ普通の損切りルールなら-8%の損失で済んだものの、
理論上は-30%の損失確定です。
額面のルール通りに運用せず失敗するのが普通の投資家ですが、
この場合はルールを厳守するあまり「損失を抑える」という目的から乖離してしまったわけです。
和製バフェット氏もこの回答に関しては
「そりゃ運が悪かったとしか言えんわww」
と言ってました。
しかし市場急落に合わせて下落するのは当然ですし、
機械的な損切り率を決めていても、
実際それはただの狼狽売りと変わりません。
そんなことばっかりしてたら市場が下がるたびに損切りするハメになります。
これでは、それこそロジカルで効率的な考えからは
乖離してしまうことでしょう。
つーかそれこそ、そんなことしたら、
もうディフェンシブ銘柄しか投資できません。
ディフェンシブ銘柄だと上昇も少ないことが多いですから、
結果的に利益率も下がってしまいます。
やはり非ロジカルです。
ということで、不幸な出来事になる可能性もあれど、
やはり効率的な考え方であることは確かです。
それでも対策したい場合はどうするかといえば、
まあ2つくらいしかありませんよね。
①ルールは破るけど、とりあえず-20%ぐらいで損切り
②そうならない銘柄を選ぶ
①に関しては-30%になるべく損失を
-20%に抑えたため一見賢そうに見えますが、
やってることはまんま損切ルールを無視した狼狽売りであり、
ぶっちゃけだいたいの投資家がこれをやって、
直後にその銘柄も市場もプラ転し、
結局インデックス投資家にアンダーパフォームします。
それがやってよかったことなのか、良くなかったのか、
そのときはよくわかりません。
市場が回復した後に気づくことでしょう。
そしてそのときには時すでにお寿司…。
というと、まあ結局運とその人の技量次第ということになりそうですが、
ここで②という選択肢があります。
②は暴落時に狼狽売りさえしなければおkです。
市場以上に下がらなければ良いんですからね。
そもそもクソ銘柄になりえない、
つまり市場が回復したらちゃんと一緒について騰がるか、
あるいは市場の回復を牽引するくらい実力のある企業を選べばいい話です。
ただ、アレだけ隆盛を誇っていた(らしい)GEなども、
ある期をさかいにクソ株化したということもありますし、
タバコ株も今まさにゴミみたいな株価ですし、
そういった銘柄を本当に選べるか?
と言われると難しいかもしれませんね。
しかし、今米国企業をハイテク企業、
GAFAMなどはもはや世界中に普及するほどのシェアを持ち、
ここが米国指数より負けたら危ういんじゃないか?
と思わせるほどに生活必需品なようすを見せています。
こういう大型かつ安定していてさらに成長している
企業にふつーに順張りして乗っていけば、
市場と大きく乖離するパフォーマンスは出さないんじゃないか、
そういった考えで投資するのも良い考えだと思います。
(おっと!プラス方向には乖離するかもね!)
そういった「暴落時でもきっと回復してくれる実力のある企業」を
決算書などを読み込んでしっかりと選定するのが優れた個別株投資家であり、
微妙にビビりながらもなんかよくわからん理由で個別株をやるのがディフェンシブ投資家であり、
完全にビビってもう勝負しないから利益だけよこせって超絶ディフェンシブな運用で卑怯なことをするのがインデックス投資家というわけです。
正直市場の下落後の反発についていけないってもうそれその企業が
クソゴミ化したってことでしょうし、
なにぶん市場の暴落時にそんな分析をして
損切ルールを無視しつつも狼狽売りじゃない損切りがまともにできるかどうか?
と言われると、たしかに難しいのかもしれません。
現にそれができなかったであろうクソビビリどもが
今まさに好景気のさなかでありながら
警鐘だけはバンバン鳴らしているのですね。
クソみたいなリターンで満足しながら。
まあそんな苛烈な市場の中で
バチバチやっていく自信がない方は、
私みたいに自分の身をわきまえて素直に勝負を捨て
ETFあるいはインデックス投資をするべきでしょう。
私ら無能はどうせ騰ってるときも下がってる時も
まともで効果的な判断なんてできやしないんですから、
好景気にバンバン利益をあげていく和製バフェット氏のようなグロース個別株投資家のリターンに対して臍にハンカチ突っ込んで噛み締めつつ、薄ぼんやりとインデックス投資を積み立てていくのが一番愚鈍で賢い選択だと私は思っています。
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8%(10%)?損切りルールを設定しており、
返信削除そしてそれは市場も同時に下落していた場合は、
損切りルールに該当しないという理屈だったはずです。
市場云々なしに問答無用で8%下落した銘柄は損切りとかじゃないと普通の人には難しいですね
10年近く上げ相場な状況で、自分の持ち株だけ8%下落したって状況って精々数回くらいあったのかな
持ち株が8%以上下げたときも市場もそれくらい下げてることが多かったと思います
インデックスに勝てる投資家は極一部だとおもいますよ 数年出し抜くことは可能かもしれないけど
私も機械的な損切りルールの方が普通の人には良いと思います。
削除もとにされたオニール流はそうなのかな?
私は不確実性を損切りルールに組み込んでなお暴落時に適切な行動を取れる自信はないですね…。
ただ将軍曰く細かくフォローしてメンタルが強ければなんとかなるとのこと。
期待したいです。
少なくとも暴落こなければかなり勝率は高そうなのがちょっと惹かれちゃいますね。
損切りしてすぐに市場平均を買えば良いんですよ
返信削除そうすれば30%超えの損失確定とはならんでしょう
それは新鮮な観点ですね。暴落時には損切りしてキャッシュ化するイメージでしたが、
削除インデックス投資への切り替えは確かに考えたことなかった。
…いえまあでもよく考えずとも、結局暴落時は市場も下がるわけで、
それスイッチングする意味ありますかね…。
何言ってんだ
削除インデックスも暴落してるからこそ乗り換えのチャンスなんだ
ポストちゃんのおかげで将軍のルールの難しさを再認識できました。
返信削除ルールに従っていたのに30%マイナス。。。
運が悪いと自分に言い聞かせても周りがそれをどう評価するか考えると
とても俺には耐えられなさそう。
やっぱ将軍はすごいですね。
実際はその銘柄がピンポイントで回復しない可能性も不確実だし、
削除あるいはルールを無視して臨機応変に動くのかもしれません。
ただやはり結局出たとこ勝負なので、メンタル次第な部分もあるかもしれません。
超サイヤ人でもない限り無理な気がします。
まあこれはすべての個別株投資家に共通するものでしょうけど。
平均と一緒に下落して、上昇相場になったのに真っ先に買われない(例えばマイクロソフトやアップルが
返信削除激安になったら今ならみんな真っ先に飛びつくでしょう)銘柄になってしまったならそれは損切して
代わりにvooなど平均購入で様子見、で良いと思います。私はそうするつもりですよ。
マイナス8%は微妙ですが、平均より10%も下がるのはやはり問題ある銘柄ですし、株価が戻るにせよ
上昇速度は平均のほうが上になる確率のほうが高いと思いますよ。
やっぱり上がり続けるのも下がり続けるのもある程度楽でしょうけど、
削除反発はかなり難しそうですよね。
そう考えるとバリュー投資法はかなり難度の高いギャンブルに思えます。