2018年6月28日木曜日

日本人の投資嫌いもまあ仕方ないよね…

日本が異常なインフレを経験したバブル経済と、
そのバブルが弾けた瞬間の大幅下落、
さらには約3年にわたる民主党暗黒時代における強烈なデフレから、
日本人の心には強烈に「投資=ギャンブル」という意識が植え付けられました。


そうして、ギャンブルという側面が強くなったため、
「企業成長に期待して、企業利益の一部を配当として受け取る」という
株式投資本来の目的ではなく、「割安株を買い、値上がり後に売る」という、
売買差益だけを重視した株式投資がより注目されるようになりました。


さらには、信用取引の折には、業者が自分たちの身を守る目的で、
海外にはもはや時代遅れとも言える追証制度を持ち、
ギャンブルで一攫千金を狙う若者などは、株やFXでレバレッジをかけては、
信用取引で大損を繰り返します。


このような状況では、誰も投資をしたがるはずがありません。
もちろん、こういうやり方は投機という名前のほうが正しいのですが、
その境目が曖昧だったり、金融教育など一切されていない日本人には
違いなどわかるわけがないのです。
(戦後からの近代化すら、アメリカだよりで日本人が主導したわけでもない)


そうすると、みな投資を恐れて、
銀行あるいはタンスに現金を貯め込むだけになります。


そうするとさらに、ノルマに追われる銀行員や証券会社職員は、
多少無理してでも金融商品を売りつけねばなりません。


そこで、投資の勉強もせず、
また投資を恐れ、投資の機会にも触れることのなかった人たちの
スキを突くかのように、してやったりと割高な商品を売りつけるのです。


結局、それでさらに損をして、
銀行員や証券職員、それどころか投資に対しての不信感が募るという
地獄のスパイラルが発生し、どんどん日本人は投資をしなくなってゆく…。


政治的な側面、国民性、企業体質、
あらゆる面で日本人は投資をすることができなくなっているのです。


実際、日本って物価価値がまったく上がりません…
というか、「安さが正義」みたいなところありますもんね。


物価が上がらないということは、現金の価値は下がらないため、
株に変えずとも現金で持っていたほうがいいですし、
物価が上がらないゆえに企業が大きく利益を得ることができず、
株の値上がりもあまり期待できません。


それ以上に、企業はその安価な商品でも利益を出すために、
極限までコストを減らさねばなりません。


とすると、目が行くのは一番大きなコストである、
人件費の削減であり、そこからサービス残業などにつながって、
ブラック企業が蔓延することになり…。


ある意味、今のどん詰まりな日本の状況は、
日本国民全員が作り出していると言っても過言ではないでしょう。


いろいろ言いましたけど、単に日本に住んでいるからこそ、
こういう日本の負の側面が目に付きやすいだけで、
他の国ではもっと別の問題が発生していることでしょう。


ですが、こと金融・投資に関しては、
これだけ豊かな先進国でありながら、まったくの赤子同然の知識しかない、
というのはなかなか異常ですよ。


理由はやはり沢山有りますが、やはり、
投資に対しての危機意識は、金融機関がどれも畜生すぎるせいもあるかと思います。
(もちろん、バブル崩壊が一番大きな要因かと思いますが)


いまだにクソみたいな商品を売りつけてくる金融期間が多すぎます。
もっともっと、金融庁にはガッツリ頑張ってほしい。


消費税減税とかももちろん大事ですが、それは一時的な対策にしか過ぎません。
資本主義とは何であるのか、投資とはなにか、
それをもっと国民全員に学ばせる必要があると思いますね。



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