自分の投資先がどれだけ落ちるのかを知っているのか

基本的に、指数投資している人は、
自分の投資が間違っているとは
微塵も思っていないでしょう。


なにせ、指数投資が死ぬような有様というのは、
その国の経済が破綻するぐらいでないとありえないし。


特に米国指数なんかは全世界の60％だか70％だかを
占める大規模な大型株のようなものだし。


全世界投資を他人にはおすすめしておきながらも、
その実自分は米国指数のみで大丈夫だ、と
投資しているのもそういう理由でしょう。


…米国指数が低迷し、新興国指数のみが
上昇していた時期もあった気がするんだけどなあ…。


ともかく、大まかに「米国の」指数投資なら、
「一定以下以上は下落せず、崩壊もしない」
「いつかは回復するという希望がある」
「右肩上がりで現金以上に儲かる」
という謎のふざけた信ぴょう性があるのだ。


しかし、指数投資とかのバックテストは信頼されても、
なぜだかレバレッジETFのそれは信頼されませんね。


ITバブルの頂点でVOOやQQQを掴んだ場合、
回復には10年以上かかるのに、
なぜだかそれはスルーされて、
レバETFだけ即死するように言われたりしますね。


先に述べたような信憑性をまるで信じているのなら、
レバレッジETFをホールドするのにも
一定の信頼性があるように思えるのですが…。


「右肩上がりしなかったらどうするんだ」
「ずっとレンジ相場だったらどうするんだ」
「大暴落起きたらどうするんだ」


みたいなことを言われて否定されても、
いやいやいや、そんな状況にもし陥ったなら、
もう現物指数も大概じゃないか、
って思ってしまうわけですね。


米国株の右肩上がりを信じているくせに、
暴落が来ても自分は指数をガチホするつもりなのに、
なぜレバETFはだめなのでしょうか。


ともかくも、米国株指数投資家から、
レバレッジETFの「リスク」に対して、
どうこう言われるのはまだわかります。


でも、少なくとも現時点のリターンに関しては、
大まかにアウトパフォームしっぱなしのため、
どうこう言われる立場にはないわけですね。


たとえそれが生存者バイアスだとか何だとか言われても
事実・現実として、現時点までは
大勝ちしてるのは確かですからね。


ところで、米国レバレッジETFに対して
色々言いたい人もいらっしゃると思いますが…。


米国大型株、米国小型株、中国や日本の個別株よりも、
果たして高リスクなのかどうか。


現時点では中国の政治リスクによって、
中国株は軒並みクソ化している代わりに、
米国レバレッジETFは軒並み上がっています。


日本経済が軒並み緩やかに衰退しているのに対して、
やはり米国レバレッジETFは軒並み上がっています。


過去に一世を風靡したはずなのに、
今やクソ株としてひたすらどん底のIBMやGEよりも、
レバレッジETFは軒並み上がっています。


時価総額上位かつ、ETFに面張り投資する、
レバレッジETFは、果たしてそれらより高リスクか？


ITバブルレベルの暴落や世界恐慌、
相場そのものを後退させる米国債高金利化でもないと、
倒しきれないレバETFは、それより高リスクなのか？


レバETFよりリターン低い上に、なんならリスクも高く
そもそも現物の個別株すらホールド出来ない人に、
「レバETFは高リスクだ！！」
「レバETFのホールドなんてできるわけがない！」
とか言われるのも抱腹ものなんですよね。


まあ、あれですね。


どの投資家も、自分がリターンで劣っているものには、
相手が高リスクであることを批判して…。


自分がリスクで劣っているものには、
自分のリターンだけことさらにアピールするものです。


特に投資ブロガーにはそれが顕著です。
騙されないように。


…そう考えたら、自分のリスクにはきっちり向き合う
レバETFホルダーこそがわりと正直者なのかも…。