資産形成目的でFIRE本を買ってはいけない（戒め）

年収４００万、４０代でFIREした人の本が
また出たらしいですね。
全然、詳細を見てないけどさ。


ところが、親からの贈与を受けた上で、
さらに実家暮らし、独身で友達なしという身分だと、
とてもFIREだとは言えないし、
後ろ指さされて恥ずかしいって
レビューには書いてありました。

≫普通の人は無駄遣いと分かっていても付き合いなどもあるから昼から居酒屋でビール片手に同僚や友達とバカ話をしたり、妻の機嫌を伺いながらいそいそと週末の予定を立てたり、子供が出来たら家族でどこか楽しめるとこに行こうか、と考えたりなどするのがごく一般的な考えだと思いました。
≫自分は「あいつは付き合いが悪い」「誘っても面白くない」「妻子もおらんもんなぁ」「その歳で実家に住んでんの？」と周りに後指を指されてまでファイア？とやらを達成したいなんて思いませんでした。
それを気付かせてくれた本でした。

だって。

…いや、ここまで蔑めるのは
ある意味すごいですね…ｗ


参考にならないというのはそうかもしれませんが、
正直「嫉妬か？」と思わざるを得ない長文でした。


無駄遣いとわかっていても
同僚や友達と付き合う、て
それあまりに苦痛すぎませんか？


しかも所帯を持つとそんなに
家族の顔色を伺わないといけないんですか…。


個人的にはそっちのほうが辛いと思うんですが、
つまりはそういう社会的地位を重視する人にとっては
セミリタイアは辛い生活だということでしょう。


おそらく向いていないと思います。


どこかの某有名セミリタイアブロガーみたいな、
ガスなしで大分県の格安アパートに１万円で住んで、
日光で温めたペットボトルの水で
シャワーを浴びるような生活をして
いらっしゃいますが、同様に
大いなる侮蔑の視線を向けることでしょうね…。


（まあ、確かにひどいｗ
実際恥ずかしいと思う人も理解できるｗ）


しかし、なぜそんな人がFIRE本を購入したのか？
資産形成目的だと言っていても、
もっと適切な本はあったはずです。


私の邪推ですが、おそらく、
これだけ家族や世間体を言い訳にしても、
それでも内心は辛いと思ってるんじゃないかなと…。


だって「無駄使い」って言ってますからね。
同僚どころか、友人との付き合いですら。


内心が少し透けて見えています。


私などは友人との付き合いは
無駄だとは思ったことがありません。
まあ何ヶ月に一度ですけれど。


つまり、言外にでもそれを匂わせる発言は、
意識的にも無意識的にもしないと思います。


「不要と感じたものを削り取っていく」
のがFIREにとっては必要なんですね。


実家暮らしだと後ろ指さされるとか、
絶対に友人や同僚と無駄使いする必要があるとか、
伴侶も子供もいないやつはキチガイだとか、
そういう考えの人はまだいるにはいるみたいですね。


私はそれらが悪いことだとは思っていません。


つまりその人にとっては、不要ではない。
それが「必要経費」なんですよ。


実家暮らしより賃貸の方が良い、悪いとか、
今の個人主義まっさかりの現代においては
ぶっちゃけどっちでもいいんですけど…。


ただ少なくとも、賃貸しないと恥ずかしいとか、
会社やネットの人に笑われるのは我慢な欄とか、
伴侶や子供は自分の顕示欲のために必要だとか…。


そうやって自分を自分で責めてしまう人にとっては
愛煙者にとってのタバコ、
高配当投資家にとっての配当、
ぽすとにとってのゼロカロリーコーラのごとく、
どうしても払わねばならんものなんでしょう。


しかしね、ありもしない他人の目を勝手に考えて、
恐れて身動きが取れなくなってしまう人は、
自意識過剰だと私は思います。


多分あなたが考えるほど
他人はあなたに興味ないと思うんですけど。


まあ実際、今までの人生で、
周りの人がそういう人ばっかり
だったのかもしれませんね。


交友関係に恵まれていないというか…。
人生で、大分辛い思いをしてきたんじゃないかなと。


私の友人にもそんなこと考える人はいませんし、
いたらいたで多分すぐ断捨離してますね。


そんな友人ははなからいらないので。
家族でもないのに、他人の行動にあれこれと
口出してくるやつってあんまいい人いませんからね。


結局労働から逃れられない人っていうのは、
他人からの目を恐れ、他人から評価されないと、
自己を確立できないんですよね。


私はそれを悪いことだとは思いません。
他人からの偏見の目を恐れることは、
同様に他者との協調性を
育むものでもあるのですから。


つまりセミリタイア者は
協調性がありません。


まあ当たり前だよなあ？？


でも、社会から押し付けられる社会性とか
クソ喰らえって思わんと、
仕事辞めたいなんて思いませんからね。


ところで冒頭の本の人は、
親からいくらかの贈与があったらしい。
いくらかはしらんけど。


じゃあ別に年収４００万は
関係あるけど関係ないよね…。


リタイアまでの資産形成において、
初期資産や贈与があると、
たしかに参考にしづらい部分はありますよね。


ただまあ、そら一般的なモデルケースのような人が
まんま存在するわけでもないんですから、
そこで「参考にならない！」って怒ってもな。


私なんかは年収３００万です。
会社に勤める前は１万円そこらしか持っておらず、
今まではずっとお年玉だけで賄ってきました。


親からの贈与はなく、しかし実家暮らしです。
家賃は毎月たった３万円しか入れていません。


投資先は誰にでもできる、
時期すら見てないレバレッジETFとBTCの脳死積立。


まあ、たとえこれがもしうまくいっても、
きっと言われるでしょう。


「やあ、こいつはまぐれじゃないか」


って。


きっと言われますよ、たまたま時期が良かっただけ、
「普通の人」はレバレッジなんてできない、
「普通の人」はBTCに何百万と投資できない、
「普通の人」は実家暮らしなんてしない……。


成功したらしたで、まぐれ。運。
失敗したら、やあ俺は言ってたんだよ。
わかりきっていたことじゃないか。って。


まぐれではあるが、
まぐれだけではないのが投資。


また、人によって必要なリタイア準備は
様々であるということは、理解できない人には
今後も理解されないことでしょう。