2019年12月25日水曜日

エクセルでわかった、バカでも稼げない「米国株」高配当投資の真実。

私は高配当株は非効率だと前々から批判しています。


それは、あくまで配当株と無配株の、
そのものの実力がイーブンの場合、
前者は配当という形で途中で勝手に売却されるうえ、
利益がアレばさらに課税され、複利の邪魔になるからです。


そのため、資産形成においては無配株の方が良く、
そのうえ配当を再投資してしまうのなら、
結局無配株とやっていることは変わらず、
そのくせ課税だけはされてまったくもって非効率だからです。


最悪やるとしても、配当再投資をする必要のない、
資産成熟期にやるのが良いと思っています。




まあ、その場合でも、米国株の年4回、
日本株の年2回の配当は少し過剰な上に、
配当額も自分で選べない不自由さがあり、
結局自分で売却した方が良いと思いますが…。


さて、そんなおり、ちょっと興味が湧いたので、
ある日私は、めちゃくちゃ簡単に、
配当金による課税が如何にデメリット足りうるのか
エクセルを使って計算してみました。


…頭の良くない人間がやったシミュレーションです。
もしかしたら間違ってるかもしれません。
その場合は許してください。話半分で見てね。(予防線)
(でも数値の大小は違っても結果は変わらないと思うが…)


まずは下記の図を見てください。
投資額2000万円で、200万円の含み益の際、
それぞれ1年で200万を下記の場合で、
配当あるいは売却した場合です。
①米国配当株(二重課税あり)
②米国配当株(二重課税なし)
③日本配当株
④無配株


…え、センスがない?
経理でもなんでもねー無能社員なんでゆるして…。


まあこんなことはありえないですが、
これは一切株式の変動がない場合です。


すると配当株だろうが無配株だろうが、
もちろん差額は発生しません。
預金を下ろすタイミングが違うだけのイメージ。
というかどちらも単純に減っていくだけですね…。
(二重課税については一旦無視してください)


ではこれが右肩上がりの銘柄の場合はどうなるでしょうか?

試しに、2019年のS&P500の実際の株価でやってみました。
S&P500に2000万円投資していた場合で、含み益+200万、
1年で200万を配当あるいは売却した場合です。
基本的に2019年はずっと右肩上がりでしたからね。


こちらは、期ごとのリターンを2200万にかけており、
配当がある場合は投資額も4Qあるいは2Qごとに減りますから、
やはり無配株の方が圧倒的に得だということがわかりますね。


なんと無配株の場合はただガチホしていただけなのに、
高配当米国株より17万円も資産が増えました。


2200万円という現実的な資産ですらこれです。
そして17万円はかなり大金です。
やはり無配株は凄いですね。
(つか2019年のS&P500自体がまずおかしいなやっぱり…。)


配当として下ろしていた場合も損まではしていないですが、
当たり前ですがリターンや期間、資産額が増えるごとに
この差はより大きくなります。


2000万円時点で無視できない額なのに、これ以上となると…。
やはり配当は非効率的だとしか思えませんね。


しかも二重課税がある場合は、受け取る資産すら、
16万円も差額が生まれてしまいます。


投資している総資産を含めれば差額は33万円。
最悪ですね。二重課税があるともう圧倒的に損です。


ああここで残念なお知らせですが、
「二重課税は控除で取り戻せる!」と言っても、
もし資産成熟期、リタイア後だった場合は、
その所得税自体の控除がまずありません。


というか、仮に年間配当額が30万円だった場合は、
年収700万円ないと二重課税ぶんの2万円強は取り戻せないわけで…。
(参照:)
配当金生活に米国株は向いてない?配当の二重課税問題は意外に深刻だった
https://hiromethod.com/thinking-about-double-taxation-of-dividends


…やはり配当金生活、とくに米国株配当金生活は
非常にリタイアと相性が悪いですね…。
たった30万円だけでも二重課税取り戻すのに
年収700万も必要とか…これ、米国株村では
ちゃんとみんな認知してるの?


リタイア前でも年収700万もある人は、
なおさら米国株なんて私生活でやる余裕もないし、
そも配当金再投資をする人が多いでしょうから、
あちらが立てばこちらが立たず、って感じ。


つかそもそも年間配当が30万超えている人で、
年収700万もある人がいるのか?
高配当株だったら600万円も投資してたらすぐ超えるぞ…。


そもそも配当再投資で銘柄が右肩上がりの場合は
もっと差が付きます。こちらです。


なんと差額は44万円。二重課税なら61万円。
2200万円中ですよ。%にして2%~2.7%の差。


…これのどこが「配当再投資はすごい!」なのか。
やはり、高配当米国株は非常に非効率的な資産形成、
資産防衛手段としても微妙だと言ってしまっていいでしょう。


…と、言いつつ。


いえいえ、待ってください!
これはあくまで右肩上がりの場合のみ。


じゃあ右肩下がりになった場合はどうなるのか、
というと、こちらになります。


…なんと!
1Qで3%ずつ下落するような相場だと、
高配当株が逆転しました!
下落幅が大きくなるとなおさらです!!


おめでとうございます!
Congratulation!!!
やったね!買ったぞ!アルトリア!第三部完!!


……………………………………………………。












バカかッッッ!!!

バカっ…!バカすぎるっ…!


1Qごとに3%も下落し続けるとかっ…!!
そんな右肩下がりの銘柄なんて、ゴミっ…!!
どう見たってっ…!罠っ…!圧倒的罠っ…!


クズっ…!!クズだっ…!!
それはクソっ…!ただのクソ株っ…!!


高配当株だろうが無配株だろうがっ…!
さっさと見切りつけて損切りすべきっ…!!


なにガチホしてんだっ…!!
資産溶けてんだぞっ…!!!
無限ナンピンなんてしてる場合じゃねえだろっ…!!


だから負け犬っ…!
負け犬なんだっ…!
高配当というっ…!
安全を買ったつもりがっ…!


実際は奈落っ…!行き先は闇っ…!
最初から弱腰のやつはいつもそうっ…!
勝負してないから勝てないのにっ…!
負けるのは一丁前っ…!



ここは勝負っ…!
勝負しないとダメなのにっ…!


…はい。


つーか右肩下がりの銘柄に配当再投資していた場合は、
その銘柄に含み益があって売却時に課税されてしまう場合は、
普通に無配銘柄をガチホしていた場合より損します。
(含み益がない場合は損も得もしません。)


確かにずるずると下落していく最中では、
定期的に損切り(売却)をしてくれる高配当株は、無配銘柄と違い、
損失をそこそこに抑えてくれるストッパーたりうるかもしれません。


しかし、それはキャッシュでちゃんと保持していた場合に限ります。


もし高配当再投資戦略をナンピンしつづけ、
くわえてさらにその銘柄が今後騰がらない場合は、
もはや完全に奈落へのジェットコースターとなり、
はっきり言って無配株よりリスクが高まってしまうことでしょう。


正直、こんなずるずると下げていく銘柄は、ゴミそのものです。
かりに反発してももはや大したリターンにはならんでしょう。


ただの社用企業がお金を死の間際に吐き出してるだけです…。
リタイア後だった場合、もう全部キャッシュにしたほうがマシ…。


こんなクソ銘柄はさっさと損切りして、
右肩上がりの銘柄買った方がもう一気に得になりますね。
その損切りすらできないならインデックス投資やろうね。


ふむ、そう考えると、やはり、
インデックス投資も無配の方が良いということになります。


まあそもそも指数投資は右肩上がり前提なんで、
配当は非効率なのは確実なんですが…。


ただ、外国指数の分配型投資信託で配当再投資する場合は、
税改正後はまた別の税制上短期的には有利たりえる可能性もあります。
長期になればなるほどそれも逆転しますけどね。
(無分配型投資信託は外国配当税10%で再投資され、
解約時に再度国内課税20%で課税されるが、
分配型は分配時外国課税ぶん10%が勝手に控除されるらしい)


(※私の記事)
外国指数インデックス投資信託に関しては無分配かどうかは問題にならなくなってきたか?
https://mailbox009.blogspot.com/2019/11/blog-post_28.html


一応、さきほどのエクセルを用いて、
1~2Q中は上昇、3~4Q中は下落、
あるいは1~2Q中は下落、3~4Q中は上昇の場合も試してみましたが、
前者は高配当株、後者は無配株の方が得になります。


ただし、どちらにせよその銘柄が騰った時点で
損益分岐点はあれど、騰がれば騰がるほど、
無配株の方が得になります。


つまり、高配当株は「負けを見据えた銘柄」
言ってしまえば「負けないと勝てない銘柄」なんです。
まあ負けは負けなんですけどね。


しかも勝つと言っても、
別に下落を抑えるだけで利益が出るわけじゃないし…。
うーんひどい、こんなかんたんで適当なシミュレーションでも負けるか…。


もちろん、このシミュレーションは死ぬほど雑だし、
実際はもっと色々な要素が含まれることでしょう。


ただ、少なからず、
高配当株というのは、無配株に比べて、
その土台時点でもはや絶対的に不利だということは
わかってくれたと思います。


二重課税が取り戻せないような
低年収の人ならなおさらな!!


かりに高配当株がある無配株に勝ったとしても、
それはその銘柄そのものの実力であり、
その銘柄が無配株だったら理論的にはもっと利率高かったわけで、
また別の、同じ業績の無配株だったら
もっと勝っていたのは間違い無いということになります。


つまり、高配当株は高配当だという点はデメリットになっても
メリットとして推すことはほぼできません。勘違いしないように。


配当があるから人気だ、自社株買いより確実だ、
なんてのを反論に出そうとしても無駄です。


これは単純な複利と税金の問題ですからね。
あくまで経営手腕が同一の場合は高配当株の方が不利なのは真実。


このたった一年の、S&P500のリターンでの計算でもこの有様。
長期投資だったらこのささいな積み重ねは莫大な差になります。


これでも配当再投資は優れているのか?
これでも配当金生活に憧れるのか?
本当に配当金もらって得をしているんでしょうか?


「いやいや待ってくださいよぽすとさん、
これは配当云々じゃなくてタイミングの問題。
単に売却機会が早まったせいで、
課税繰り延べができないだけじゃないか。
年初に一括で売却したら無配の方が損するでしょ」


いやそのタイミングと額がまず選べないから
配当はクソだっつってんですよね!!


今年は働くから配当を少なめにしようとか、
無配でお願いしますなんてことはできないし、
逆に多めにほしい時は自分で追加で売却しなくてはならない!
なんだその無駄な二度手間は!!!


また年初の一括売却により多少優位性が変わるとしても、
資産形成期は無配で運用したほうが良いのは間違いなく、
強制的に配当が出るため再投資せねばなりません。


再投資される額は自社株買いのそれより少ないため、
企業は配当再投資の資金を無配よりうまく運用できません。
あまりに非効率!!!!!!


業績が良い?狼狽売りしない?タバコはなくならない?
それでこの不利をそれで覆せると思うならそれでもいいかと。


その場合は、二重課税取り戻せるくらい年収高めてから来いよな!!


まあ、私だったらはなから不利な土台で戦うより、
有利な方を応援したほうが楽だと思うんですけどね…。


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6 件のコメント:

  1. 二重課税は置いといて、日本より遙かに金融レベルが高い米国で配当はクソ、無配最高ってならずに両者共存してるってことは配当株にもなんらかの支持される理由があるんじゃないですか?

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    1. 一理ありますね。ただ…。
      その「支持されるなんらかの理由」を今んとこ
      私にもわかるレベルで解説してくれているサイトがないんですよね。

      あと私も米国のほうが金融レベルが高いとは思うんですけど、
      金融レベルが高いってどういう意味なのかによりますよね。
      というか米国の投資界隈については実際に見たことないのでなんとも。

      とりあえずそれは置いとくにしても、
      単純な複利や課税や二重課税の面で配当再投資は非効率的だっていう主張は間違ってないと私は考えています。

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    2. シンジョウ2020年1月20日 22:15

      多分ですけど米国の金融リテラシーの高い人たちに支持されてる高配当銘柄はKOやMCDといったキャピタルゲインとインカムゲイン両方狙える銘柄だと思います。

      削除
  2. あいつら、何故か配当再投資の複利の力ばかりを言いますけど、
    それなのに配当課税の非合理性は無視だもんね。

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    1. むしろ強制利確として考えると、
      単にガチホし続けるより複利を損なってるんですよね。
      二重課税についてもほとんどスルーしているのが気になるところです。

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  3. そもそも高配当株って、市場から見放された衰退企業なんですよね。
    そんな株を買っていい成績が残る訳がない。
    IBMとかタバコとか(笑)

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