2019年11月28日木曜日

外国指数インデックス投資信託に関しては無分配かどうかは問題にならなくなってきたか?

散々配当金に関しては
「課税の繰延べができない」
「勝手に売却される」
「再投資が手間」

とディスってきた私ですが、
個別株ならともかく外国指数インデックスファンドにおいては、
ここにきてその持論に不利な情報が出てきました。


ただしこれをひた隠しにするのは投資ブロガとしてありえないので、
分配型投資信託を推す記事を書きたいと思います。


いえ、制度的には投資家にとってプラスなんですけどね。
いわば分配金(投資信託における配当金のようなもの)
を出す投資信託と、無分配型の投資信託とで、
前者の方だけが優遇される制度が追加されるため、
おかげで後者の無分配型のメリットと逆転しかねなくなったということです。


税制改正があってもなお分配金を出さないほうが得だった
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1538.html
2020年から投資信託等の分配金に対しての二重課税調整制度開始へ
https://ideco-ipo-nisa.com/40028/3


あーそういうことね完全に理解した。(理解してない)


これ、皆さんにおいても関係のない話ではないでしょう。
だっておおよそ投資信託を買う人なんて今やほとんど
米国および先進国指数を含んでいるはずですから、
インデックス投資家はほぼ全員が間違いなく二重課税のダメージを受けているはずですから。


外国指数投資信託と海外ETFの差がなくなってきた今どき、
未だに海外ETFを買っている人もいないでしょうからなおさらです。


今やVTIより楽天全米、VOOよりSlimS&P500を
買ったほうが有利までありますからね。
(そもそも米国ETFはなから二重課税、
米国以外のETFは三重課税されてるし)


話を戻しますが、この話はわりと難しいし、
もっと頭の良い人たちが色々と考えているようなので、
私は相変わらず賢くない人にもわかるぐらいクッソ適当に
いい感じに省いた結論だけ話しますね。


なおおわかりの方はもともとご存知でしょうが、
前提として無分配型投資信託も完全に無分配なわけではなく、
「配当金を出す銘柄をファンド内に含んでいて、
その国内のファンド内でその配当金を再投資している」
ということは予め誤解なきよう。


①分配金型外国指数投資信託の分配金は
 海外10%と国内20%の二重課税がかかってた
②2020年の税改正で、分配時の海外10%が消滅

③無分配型は外国指数の配当時10%を受けた後
 ファンド内でそのまま再投資する
④最終的に無分配型は最後売却する際国内20%の課税を受ける



要約:
分配時20%課税された分配金を自分で再投資するか、
分配時10%課税された資産が勝手に再投資され、
また売却する際さらに20%課税されるか
の違い



若干分かりやすくするために内容変えてますが、
誰にでも分かりやすくするために要約すりゃこんな感じです。


トータルだけで言えば分配型は20%の課税だけで済みますが、
無分配型は分配時の10%と、新たに日本円にする際20%の
合計30%課税されるわけです。
(端的に言えば)


見た目明らかに分配金の方が課税額で得しているように見えますが、
無分配型は10%の課税で再投資できるため、
国内課税を繰り延べることで複利の影響をさらに受けられることから、
そういった点ではこちらの方が有利だったわけです。


いわば「二重課税の解消vs課税の繰延べ」が今回の争点であり、
今現在その差はかなり逼迫していると言えるでしょう。


とはいえ、たわら男爵曰く年利4%なら20年保有しときゃ
無分配型の方が逆転してプラスになるって言ってました。
(他人任せェ!)


つまり、インデックスファンドを途中でリバランスしたり、
または別のファンドにスイッチングした場合は怪しいですが、
少なくとも長期投資でガチホしておけば、
未だに無分配型の優位性は崩れないとも言えます。


ただしかなり切迫していますし、短期的な投資ではやはり
分配型が無分配型よりも得になります。


長期的な投資では無分配型が勝ると言っても、
色々なパターンによってその差はいかようにも変わってしまうでしょう。


パターン分けするならこんな感じです。
どちらの場合が有利かというわけじゃなくて、
どの場合になったらどちらの方が有利に近くなっていくのか、
という傾向です。


①外国の株式課税が増加した場合
→分配型投資信託の方がオトク!
(増加した外国課税ぶん国内課税が減る)
②国内の株式課税が増加した場合
→無分配型投資信託の方がオトク!
(増加した国内課税ぶんが未来に繰り延べられる)
③リターンが4%以上になる場合
→リターンが大きければ大きいほど無分配型投資信託の方がオトク!
(課税が繰り延べられるぶん複利が大きくなる)
(無分配型>分配型になるために必要な投資期間が減る)



…なかなかどっちが得なのか、
判別が難しいですね~。


少なくとも昔のように分配型外国指数投資信託が、
単純に課税の繰延べができるというだけで、
一方的に不利な状況とは言えなくなってきました。


ただし、ご存知のように今現在主流の、
ほとんどのネット販売型の低コストインデックスファンドは、
無分配型のインデックスファンドであることがほとんどです。


また、手間をかけないのが最高のメリットの一つでもある
インデックス投資において、
配当金を日本円とはいえ再投資する手間が生まれる以上、
分配型投資信託はイマイチそぐわないように思えます。


そもそも20年で年利4%の長期投資なら逆転する(たわら男爵談)
という想定ができる以上、長期投資前提のインデックス投資なら、
その程度の投資期間は普通にクリアすることも可能でしょう。


すると、よほど大きく差がつけられない以上、
今後もやはり無分配型投資信託の方が良いと私は思います。


主流も大きく変わらないでしょうね。
つかそもそも外国指数で分配型投資信託がまず見ないし…。


結論としては、少しは分配型投資信託もマシになったし、
十数年単位なら税制上は有利といえますが、
長期投資前提なら未だに無分配型投資信託の方が良いし、
投資の性質上もファンドの種類の上でもまだ良いと言えるでしょう。


…無分配型投資信託だけが税制改正は、
外国指数投資信託で繰り延べたせいで、
分配金を配当した際と売却した際にタイムラグが生じ、
結果的に無分配型は二重課税されてしまう以上、
いまいち分配型に比べ不平等で納得いきませんが…。


まあしょうがないですかね。
そこトータルでやろうとすると税計算めちゃくちゃになりそうだし。
そもそもそれぞれの税の期間の開きが遠すぎるしね…。


ちなみに安心できることに、特定口座なら、
分配型インデックスファンドも確定申告なしで、
二重課税の控除を自動的にやってくれるらしいです。


そのへんは良心的ですね。
分配型インデックスファンドは私はあまり勧めませんが、
もし興味が湧いた方は今後選択肢足り得るかもしれない、
ということを考慮に入れてみても良いかもしれませんね。


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