今回は考察でも主張でもなくて、
単純に疑問に思ったことを書くだけの記事なんですけど…。
「ディフェンシブ銘柄だから好景気には市場指数に負けてもしょうがない」
「不景気になったときが楽しみだ」
ってコメントをどこかで見たんですけど、ちょっと不思議でした。
これはつまり、ディフェンシブ銘柄が多いと好景気ではアンダーパフォーム、
不景気だと多分アウトパフォームするってことを言いたいんですよね?
でも株って安い時に買って高い時に売らないと儲からないじゃないですか。
グロース銘柄とかなら好景気でも右肩上がりが大きいから、
順張りで安く買って高く売るのもいいですし、
不景気は不景気でそれこそ下落するんだから安く買えますよね。
ディフェンシブ銘柄は好景気だとアンダーパフォームするってことは、
好景気の株価上昇が大きいグロースやシクリカルと比べてリターンは少ないし、
仮に不景気にアウトパフォームすると言っても、
本来株価が停滞する不景気のタイミングこそ安く買い増しできるのに、
そこで堅調なリターンを上げていたら安く買えない気がするんですけど。
しかも米国株って大きなリセッションはいつも2年単位の短期だから、
好景気が長く続く相場ってわけで、
そうすると好景気だとなおさら差がつくグロースや指数投資の方が、
普通に考えて有利な気がします。
もしかして、ディフェンシブ銘柄に投資する人って、
下落時にだけ利確するつもりなのか?
好景気は労働収支だけで補うというのなら、一応無理のない理屈だし。
でも暴落時にキャッシュより株式のほうが高い保証はあるのかしら?
それだったら債券とか買ったほうが良い気がするけど…。
つかそもそもリスク度の高い株式でディフェンシブってどういうこと?
いや、もう私のこの認識が根本からおかしいのかな。
安く買うとか高く売るとかで儲けようとしているんじゃなくて、
好景気だろうが不景気だろうがディフェンシブ銘柄は常に右肩上がりで、
しかもその上げ率が少なくとも、
配当金を含めたらグロースなどに勝てるという前提があるのかもしれない。
でも普通に考えてそれって好景気が長ければ長いほど不利になるし、
配当があった場合は課税面も考えると、ディフェンシブ銘柄は、
他の企業以上に業績を上げないといけないからかなり大変だ。
しかも差をつけるためにはやはり下落時も他の企業以上に頑張らないとならない。
配当まであったら減配してはならないためなおさら余裕がないし、
増配企業だったらもっともっと大変だ。
考えれば考えるほど複雑な気がしてきました。
「安く買って高く売る」
「下落時に耐え、好景気に売る」
という株式投資における前提ではなく、
何か違う方法で儲けられる方法を見出しているのがディフェンシブ投資家なのかな、
と思うので、これからもそういった方々の投資理論を
後学のために参考にさせてもらおうと思います。
一概に批判するだけじゃなくて、なんとか利点を私も理解したいんですけど、
今のところは「値動きが小さいから怖くない」ってぐらいしかわかりません。
でもそんなに心配なら株式じゃなくて債券とかの方が良いだろうし、
そもそも全世界インデックス、VTで良いんじゃないかなって思うんですけどね…。
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某有名ディフェンシブ投資家のブログを読む限り、
返信削除連続高配当が今後もほぼ永久的に続くと予想されるディフェンシブ銘柄の株式を保有することにより、
株式自体ののキャピタルゲインはほぼ期待せず(上がれば良いかなという程度)、
ほぼ永久的に安定した高配当が得られ、それだけで生活を維持する方針、だと認識しています。
うーむ、それは結構その銘柄に期待かけ過ぎだと思いますね。
削除でも一生安泰な銘柄もあるかもしれないので否定はできないですが。
ただその場合の銘柄そのものの継続性はともかく、
それでアウトパフォームができるかどうか、が大事だと思います。
やはり「安定した配当」「永久に得られる」って所がミソで、
アウトパフォームしたいとかの目的とかはないんですかねー。
アウトパフォームできないならやはりインデックス投資で、
となってしまう私がおかしいのかもしれませんし。
長期で株式投資を成功させるために一番大切なことは、できるだけ多くの金額をできるだけ早く市場に投入し、後はどんなことがあっても売らずに歯を食いしばって市場に居続けることだと言われています。
返信削除チャールズ・エリス「敗者のゲーム」で書かれている「投資家は『稲妻が輝く瞬間』に市場に居合わせなければならない」という有名な名言もあります。
グロースやシクリカル株のタイミング投資は上手く立ち回れば短期に鋭く儲けられ若くして経済的自由を手に入れることができますが、ほとんどのチャレンジャーは市場から退場するかインデックスガチホ組に負けるかで終わります。
故に、著名な学者や投資の神様バフェットは一般の個人投資家にはインデックスのガチホ投資を勧めています。
しかし、インデックス投資はつまらない、インデックスでも相場暴落時にガチホする自信がない、インデックスだと配当というご褒美がしょぼい、と不満を持つ投資家も居ます。
そこで、ディフェンシブ高配当株なら相場の変動時にも比較的安心して相場に居続けられ、定期的なチャリンチャリン配当を貰いながら耐え忍びやすいと考える投資家も出てくるわけです。
さらに、その配当を再投資していけばインデックスよりも儲けられそうという一手法(過去のある特定期間における単なる結果論であり未来もそうなるとは限らない)がジェレミー・シーゲルによって紹介され、妙にディフェンシブ株嗜好の日本の投資家が大勢飛びつきました。
未来はわかりませんが、シーゲル流投資が世界的に流行することはなさそうであり、全世界的なインデックス投資全盛の風潮はそう簡単には変わらないでしょう。
いずれにしろ、相場の天井で買わされ底で売らされる投資家がほとんどですから、極論すれば、分散投資を徹底し、ガチホができるならディフェンシブであれインデックスであれどちらでもいいように思います。
各投資家が納得しやすく、それぞれの性格に合う投資スタイルで、市場に居続けられやすい投資手法がベストなのでしょう。
すると、利益だとか効率だとかそのものよりも、
削除シーゲルや他の人が言う「ガチホできるかどうかのほうが大事!」
ってことだけを重視しているって感じですかね。
手段と目的が逆転してるような…。
まあでも、人によって合う投資と合わない投資があるのはそうでしょうね。
それでもより万人向けで利益も高くなりがちなインデックス投資のほうが、
ディフェンシブや高配当投資を勧めるより安全でリターンも良い投資手法だと私は思いますので、
やはり私はこのブログでインデックス投資の利点を語っていくのを続けるべきですね。
ディフェンシブを重視して投資している人は、タイミング良く売ることなど考えていないと思いますよ。
返信削除インデックス投資にしろ何にしろ、株価の高低は後になってからでないと分からないのですから。
ディフェンシブでも個別株ではなくXLPのようなセクターETFの場合は、2000年から現在までのそれなりの長期でSPYのトータルリターンを上回っていてBetaもSPYより低いというSPYの上位互換になっています。
ここ3年ほどで大分SPYにリターンで追いつかれましたが、SPYに比べて低Betaであるメリットがあるため選考する価値はあると思います。(昔からXLP, KXIはディフェンシブ投資の鉄板銘柄として有名です)
ディフェンシブ投資と高配当個別投資はイコールではないし、ディフェンシブ投資がSPYにトータルリターンやリスクで劣るわけでもない(今後どうなるかはわかりませんが)ので、ディフェンシブ投資家を非合理のように批判するのは的外れだと思いますよ。
タイミング良く売ることを考えないってことは永久ガチホ前提ってことですか?
削除それだと個別株では厳しいと私は思います。
まああくまで私の主張ですが。
というか、セクター別ETFだとまた別の話になると思うんですけど…。
もしかして「ディフェンシブ銘柄」ってETFも含めるんですか?
私、銘柄をセクター別に分けたのがETFだと思ってました。
その前提なら今回の記事の話とはまったく別の主張になります。
私は個別株でディフェンシブ投資をするってことに疑問があるだけで、
ETFや投資信託は個別株に比べたら十分ディフェンシブ投資だと思っています。
なので今回その話はしていません。
そもそもセクター別ETFって実質セクターへの集中投資ですから、
その米国生活必需品セクターへの投資をディフェンシブ投資って言うなら、
SPYや、私の先進国投資ってもっとディフェンシブ投資になっちゃうじゃないですか。
それでSPYよりリターンがいいよ、というのは、
そらSPYより集中投資しているからであって、
かえってディフェンシブ投資の優位性を否定する結果になります。
つまり、そこまで話を広げられると主題からずれてしまうんですよね。
そもそもSPYを上回っている期間があるって言うけど、
そら有利な期間抜き出せばそうなるでしょうし、
そんなんVGTだってもっと上回っている期間がありますし、
今は追いつかれつつあるって自分で言っているじゃないですか。
的外れだと思うのはまあ、
あなたがディフェンシブ銘柄への投資が今後も勝てると思ってるってことですから、
別にいいと思いますよ。
私は的外れだとは思っていませんけど。