2022年1月17日月曜日

そら最初から1億円あったらレバレッジなんかせず現物投資してるんだわ


>>ナスレバに100万入れて年率40%が14年連続すれば1億超える?
現物に1000万入れて年率20%が13年連続すれば1億超えるんだから現物でよくね?



昨日のある記事において、
このようなコメントをいただきました。


す、すごい!鬼才あらわる!
なんと!リスクを追わずに、
レバレッジと現物の資産が並びます!


こ、これはすごい。
三国志演技でいう、孟獲!
いや献帝!劉禅のような冴えたる才覚!!!


…と、実はこれ、
たとえ話のはずなのに、スタートラインをそもそも後ろに動かしています。


どれくらいやべえこと言ってるかというと、
テストの回答ではなく問題文を書き換えようという
レベルのやべえ言い草ということです。


「北海道から沖縄まで直線距離で通るとしたら、
車と自転車のどっちが早い?」
と、いうテスト問題があったとして、
「自転車の方が早いです!※なぜなら、その自転車は佐賀にあるからです!私が決めました!」
レベルの身勝手な現実改変されたというわけです。


これじゃもう何も言えませんわ…。
そいつの指先三寸やん…。


もともと、元の記事では、
「100万円を投資する場合で~」
と話しているはずなのに、なぜか、
いつのまにか1000万円持っている前提です。


そりゃ、最初から1000万円あったら、
100万円をレバレッジで運用する意味もありません。


これが許されてしまうのなら、
9000万円持っていたらすでに、
たった年率2%を1年で1億円達成ですね。


てか最初から大金持ちだったら、
そもそも投資する意味もないですよね。


なおかつ、かりにこの突飛な前提を受け入れるとして、
1000万円運用で現物が13年かかるところを、
年率40%のナスレバに全額投資すれば、
なおさら運用期間は短く7年で1億円いきます。


…さらにさらに、10万円投資して、
年率100%が10年連続すれば1億円になります。


リターンが高ければ高いほど、
投資する金額は少なくても良いということで、
初期に抱えるリスク許容度は低くてもよいということ。


大金を持っていたり、投資期間が早いほど、
レバレッジ投資する利点があるということ。


そうでない場合こそ現物指数の方が良くて、
最終的に大きなリターンも必要でないということ。


畢竟、このようなふざけた前提を持ち出してしまうと、
元記事の「レバレッジ投資は少額でも良いのでは」
「途中で売却してレバ比率を下げるのもよい」
「レバレッジは好景気が続いた場合の逆のヘッジ」
という私の主張をかえって補完してしまうのですね。


(元記事なんかでこの前提を出すなら、
1000万円を全額現物投資するんじゃなくて、
900万を現物、100万をナスレバに投資して、
両方で1億円狙ったほうが良いって話なんだが🤔)



なおかつ、年率の高さというものは、
どんどん低めに収束していく可能性もあって…。


去年は120%もあったTECLですが、
5年平均にすると50~77%ぐらいになったり…。


VOOだって10~20%のリターンに見えて、
4~7%ぐらいに収束するとか言われてますね。


それをもって、平均リターンが落ち込む前に、
レバレッジETFに高速で大金を入れて、
さっさと好景気のうちにリタイアしてしまおう、
という私の主張にさらに繋がっていきます。


好景気はずっと続かないと思うからこそ、
短期ですぐに資産形成を終わらせるために、
効率が悪かれど全力レバレッジということですね。


投資における利率と利益額は似て非なるものです。
ごっちゃにしてしまうと馬鹿見たく見えてしまいます。


金額が大きければ大きいほど、
利率が低ければ低くてもいいし…。


利率が高ければ高いほど、
金額が低くても良いということ。


少額で、短期で、初期なら、
レバレッジETFのような高リターン投資がよく。


大金で、長期で、後期なら、
現物指数のような低リターン低リスクな投資のほうが、
そりゃいいですよ、ってなるんですね。


なんでかっていうと、まあ、
私達の日本円は労働収入では増えづらいし、
使うときもインフレしづらいからですかね…。


「レバレッジするくらいなら大金を現物投資!」
ってのは、うん…。


こんなの誰でもわかってるバカバカしいことですが、
もちろん誰でもわかってるので誰もいいませんね。


残念ながら、そうもいかないんですよね。
「それですんだら最初からどうでもいーよ」
っていう話になります。


現実問題、私の年収はたった300万であり、
資産は現在でもまだ1700万やそこらです。


ここから急に1000万追加されるとかもありえず、
また現物に13年も投資するわけにもいきません。


また13年も年率20%が続くというよりかは、
7年で年率40%が続くと期待して、
ナスレバに投資したほうが色々得です。
(うまくいったときはね)


と、いった、「投資できる金額」に
スタートラインを合わせる事になった場合、
やっぱりレバレッジ投資を…というわけですね。


現実では、はなからこれを諦めて、
13年以上ちんたら現物投資する人ばかりですし、
1000万円あってもレバレッジ投資しないし、
レバレッジ投資している人は馬鹿にされます。


まあつまり平坦な道ではないということです。
ビビる人が多いのもしょうがないですね。


まあ、うまくいくかどうかは博打ですが、
うまくいったときにまぐれだと僻むことないよう、
私も万が一に賭けて投資していきたいですね。



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4 件のコメント:

  1. 言われていることは良く理解できます。

    とにかく早くリタイアしたい、
    しかし、元本も所得も少ない。

    となれば、
    リスクが高くても、
    リターンが高いと思われるもので勝負せざるを得ない、
    当然ですね。

    目的と所与の条件に合わせて、
    投資対象を選択する。
    合理的な判断だ、と思いますよ。

    それが上手くいくかどうか?は、
    また別の話ですよね。
    (;^_^A

    返信削除
    返信
    1. そう、「レバレッジに踏み切らなければならない理由」や、「どれくらいのレバレッジかければどうなるか」という判断自体は合理的な展望だと思いますが、「投資においてレバレッジをかけたらどうなるか」については、まあ偉い人が言うように非合理的でしょうねw
      険しい道のりなのは百も承知なので、できれば生暖かい目で見てほしいところですね

      削除
  2. 実際には現物100%のレバレッジ1倍でもやりすぎで、
    生活防衛資金含めるとレバレッジ0.7~0.9倍くらいが良いんじゃないですかねえ

    現物90%レバナス10%ってのはレバレッジ1.1倍だけど、
    何かしら1.1倍が良いと信じるための根拠があるんだろうか

    返信削除
    返信
    1. いやどういう倍率がいいとかっていう話は昨日も今日もしてないです。
      昨日から今日の記事は、あくまでたとえ話で100万円を例に出して、1億円に至るまではどういうリターンでどれくらいかかるかってざっくり予想立ててるだけなんですよ。
      ポートフォリオのうちから少額投資の例として上げただけなんで、1000万円のうちどれくらい投資するかどうかは好きにすりゃいいんですがな。
      話がズレてますがな。

      なお、最適な倍率は1.7倍くらいがいいとか言ってる人はいますね。
      現代ポートフォリオ理論とかなんだとか。

      削除

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