2020年6月8日月曜日

リターンを重視すると、ポートフォリオは歪んで美しくなくなる

私的な考えですが、あんまりポートフォリオとか
考えない方が良いんですよね。


そもそもポートフォリオって、投資期間がながければ長いほど、
だんだんと(見た目でも)歪に歪んでいきます。


普通に売りも買いもしない限りは、大体勝手に
銘柄ごとに上昇と下落の成績の差が出てきて、
だんだんと自分の想定から乖離していくはずです。


それを見て、たまに
「ポートフォリオがアンバランスだ!」
「歪んでる!」「美しくない!」
なんて言う人もいますが…。


これは、時価総額加重平均ではない場合でもそうです。
自然とそうなっちゃうんですよね。
銘柄ごとにも、優劣がありますから。




時価総額加重平均投資はどっちかというと、
その比率に合わせて投資比率を変えて
いくんですから、かなりの順張り投資。
高値の銘柄を買って、安値の銘柄をぽんぽん捨てていく。


逆に言えば、自己判断でポートフォリオを
操作したり、あるいは均等割するのはかえって
「市場の判断を自分の判断で歪ませている」んですよね。


だって市場がそう判断して、それで上昇や下落したのに、
「私の想定していたポートフォリオの比率と違う…」
「この上昇を利確して、下落した銘柄に投資しよう」って
やるんですから。わりとけっこうな自信家ですわな。


自分のポートフォリオを美しい、正しいとするのは結構ですが、
市場に対する逆張りでリスクも高く、
そもそも市場のトレンドや銘柄の優劣もそう入れ替わらない以上、
リバランスが頻発するのなら手間と手数料だけが
多くかかってリターンを底下げしていきます。


含み益を売ればその分の課税がさらにリターンを損ねる…。
できるだけ買ったら売らないのが株式投資の複利を
存分に味わうコツってよく言われるのに。
(買い増しリバランスも可能ですが、現金比率が変わる)


ちなみに私の先進国投資ですが、現在も
めちゃくちゃ歪んだポートフォリオです。


もともと先進国指数なのに米国の比率が60~65%と高かったのに、
今や70%付近にまでなってきていて、率直に言って歪みすぎ。


これってもう米国投資と変わらんじゃん。
先進国投資の意味があるんですかね…。


い、いえ、いえ。ありますよ。あります。
将来米国以外の先進国が台頭しても漏らさないという、
万が一を拾えて、自分で順張りリバランスする必要もありません。


かりに米国集中投資では、
自分の判断で別途米国除く他国への投資や
そのリバランスしなくてはならないですからね。


ちなみに米国指数への投資も歪んでいます。
ハイテク、というかGAFAMの比率がバリタカです。
GAFAMが死んだらこっちも死ぬ…。
これ米国インデックス投資する意味ある?


でも、GAFAMだけに投資するのはそれはそれで怖いでしょ?
一時的な下落か、衰退し始めたのかもわからない。
他の銘柄がいつ騰がって、とってかわるかもわからない。
万が一といえど。それを避けたい。それが怖い…。
リタイア後には、その不安も倍増することでしょう。


だから、それが分散投資です。
一発倒産なら○○ショックになることでしょうが
(ITバブルというセクター単体へのショックが市場にも波及したように)
トレンドの変遷がゆるやかなら比率も自然とリバランスされ、
その投資比率も下がっていきます。


そしてその変遷は、素人にはなかなか見極められません。
だから、インデックス投資なんです。
分散投資しているはずのポートフォリオは歪むし偏るし動くけど、
でも時価総額加重平均のリバランスをするのはリスクヘッジとして大事。


ちなみに、均等割だと、
例えばGAFAM銘柄を含んだ均等割投資していたら、
GAFAMが騰がれば騰がるほどそれへの投資比率を下げて、
GAFAM以外の成長を見込んで他の銘柄に逆張り投資。


これではGAFAMの高いリターンは得られませんし、
その万が一が来ないと、永久に劣化しっぱなしです。


逆に言えば、万が一か、トレンドの変遷が来たなら、
逆張り投資ゆえ、大きなリターンが…。


…期待できるか?
いやできないかなあ。


追加投資でもないリバランスなら、
結局その騰った銘柄も利確して、今度は衰退し
クソ株化し始めたGAFAMにスイッチングするわけで、
結果的にいつもどんどんプラス銘柄からマイナス銘柄へ…。
見切りをつけるタイミングが難しいような。
というか、銘柄のいくつかがクソ化したからと
ころころとポートフォリオを変えるなら、均等割である意味がなくなる。


うーん、つまりは、
やっぱりリターンを求めるならポートフォリオは
どんどんいびつに歪んでいく。
だから、頻繁に確認して、変に主観で変えちゃうのは微妙かもしれない。


そもそも、貴方が美しいと感じるポートフォリオがまず歪んでいて、
時価総額加重平均などで比率が偏ったポートフォリオが、
本来正しくあるべき美しいポートフォリオということなんでしょう。
だいたい、米国単体がこんなに強すぎるのも歪んでるんじゃない?


畢竟、やっぱりインデックス投資の時価総額加重平均で
勝手に緩やかなリバランスしてもらうか、あるいは、
ポートフォリオよりもパフォーマンスを重視した投資をするか。
それが大事だと私は考えています。


だからまあ、ポートフォリオグラフの作成は、
現状を軽く確認し、楽しむくらいに
とどめておくのが良いでしょうね。
まあ、順張りエセ投資家の些細な意見ですね。


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6 件のコメント:

  1. 結局はVTやVTI100%が最高率で最も美しいのである(TECL100%より)

    返信削除
  2. SPYD100%が美しい

    返信削除
    返信
    1. SPYDってやってることはファクター集中投資であって、セクターETFとあんまりリスク変わらない気がします。
      しかもリターンが毀損されがちなのも微妙かなあと

      削除
  3. ポストのコメント欄は修羅の者が集まる。
    (TECL95%)

    返信削除
    返信
    1. こわいんだけど
      比率が高すぎるんだよなあ…

      削除

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