日本人は貯金大好き投資嫌いだと揶揄され、
また実際にその通りと言ってもいいぐらいです。
むろん、物価は高いのに賃金は上がらず、
そんな余裕が資産的にないという理由もありますが…。
やはり一番の理由としては、
投資やそれを勧めてくる銀行や保険会社に対する、
顧客の強烈なまでの不信感が理由じゃないかと思っています。
いわんや、日本で投資が忌避されるようになった経緯としては、
バブル崩壊によるものが端を発します。
当時、バブル期などでは、
現金を余らせた人たちがこぞって不動産に投資したものですが、
そのバブルがはじけた後、市場からは一気に人がはけました。
そしてさらに、リーマンショック以降は、
目だった金融政策を民主党政治は取れず、
市場はおよそ4年強もの間、
地獄のような暴落期間を過ごしました。
そんな経済的余裕がない状態では、
誰ひとりとして投資なんてするわけがありません。
またデフレが続く中では、
株式などより現金のほうが断然価値が高く、
それも併せて現金至上主義が日本を包む結果となりました。
これが今の現金主義、株式忌避の実情ですね。
まあさらに加えて、金融の勉強なんて
日本の学校では一切教えてくれないっていうのも大きいですが…。
さて、こうなると困ったのが銀行や保険会社です。
金融商品が売れなくなると利益が得られないわけですから、
何をしてでも金融商品を売りつけたがるわけです。
そうなると、金がない若者や氷河期世代などより、
バブル前までしっかり資産を貯めこんでおり、
かつまともに投資したことのない高齢者をターゲットに、
クッソ割高なクソ金融商品を売りつけに行くわけですよ。
公的機関がこんな詐欺じみたことをしている以上、
そしてそれがネガティブニュースとしてSNSで広まる以上、
ただでさえ少なくなってきているお金を
振り込みたいと思うような奇特な人間が生まれるわけがありません。
ていうか、金融庁主導のつみたてNISAですら、
1.6092%とかいうクッソ高コストの投信が
選択肢に入ってるぐらいですよ。
(※参照)
つみたてNISAに謎の米国株投信がありますね… - つみたてうさぎの棲家
https://d-guidepost.com/2019/01/21/つみたてnisaに謎の米国株投信がありますね/
忖度か?お?
忖度で気持ち良くなっちゃったのか?お?
基本的に低コスト優良商品ばっかりなんですけど、
こんなクソみたいな投信が組み入れられていたら、
もはや金融庁ですら信用していいか疑ってしまいそうです。
他にもidecoとかだって、
特別法人税がいまだに撤廃できていなかったり、
60歳までおろせないとか手数料高いとか色々厳しかったり。
やっぱり、政治から資本主義から、
いろんなのを無理やり輸入してやりくりしてきたような国ですから、
こういった金融に関する運用方法も
国自体がかなり勉強不足で経験不足なんでしょうね。
そう考えると、やっぱりアベノミクスは
まだうまくいっているほうです。
(与党にはもっと他にもいろいろ改善してほしいところは
山ほどありますが…。)
その中で、唯一日本の金融で良いと思える部分が、
2018年〜2019年にバンガードレベルとも戦えるかもしれない、
低コストインデックスファンドがネット証券で
生まれ始めている、ってところでしょうか。
先ほどの投信の信託報酬も、現在だとクッソ高く感じますが、
2018年の低コスト論争が起きる前だったら十分低コストでした。
つーかまあ、今でもアクティブファンドなら
これぐらいしますからね。
成績はひどいと思いますが。
どちらにしろ、ほかの金融商品や金融制度が
整っていない中、低コストインデックスファンドが
次々と生まれ始めている、ということだけはプラスです。
例えば、Slim先進国株式の信託報酬は現在0.11772%です。
もはやあのヴァンガード社のVTの0.09%などと大して変わらない!
売買手数料も含めれば、もしかしたら勝つかもしれません。
こうした部分からは明るい未来も見えますが。
やはりそう考えても、結局正解ととれる選択肢は、
ネット証券のみというのが現状です。
Slimシリーズはネット専売だし。
実際の証券窓口でも、ニッセイ外国株式なんかより、
もっと高コストなアクティブ投信売りつけられるのがざらでしょうし。
現在のクソみたいな詐欺商法が、
未来の顧客を奪っているということが理解できないような、
クソ銀行・証券・保険会社は、
おそらくこれからもあくどいやり方を改めないことでしょうね。
日本において本当に投資を流行らせるためには、
この三機関の腐敗をどうにかしてほしいところですが、
まあうちの政府じゃ無理だと思います。
ので、せいぜい私たちだけはノアの箱舟で脱出できるよう、
ネット証券で低コストインデックスファンドの
脳死積み立て投資を続けていくべきでしょう。
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