バフェットの名前を騙りつつ、
バカでも儲かるという投資本を出している投資ブロガーさんが
つい最近分散投資について言及してましたね。
(※引用)
貯蓄から投資への流れ失敗で格差拡大が加速する!
たとえば、1銘柄に集中投資した場合、
その1銘柄が10%値下がりしたら
全体の資産評価額は10%下がります。
しかし、(中略)5銘柄に均等分散投資すれば、
いずれかの銘柄が10%下落したとしても
全体に及ぼす影響は2%に過ぎず、
仮に半値になったとしても資産全体に与える影響は
ー10%でしかないので、分散投資の重要性がわかると思います。
(※参照)
【衝撃】まともな投資家はわずか3%http://buffett-taro.net/archives/36731576.html
こうした5銘柄以上に分散投資している人を、
まともな投資家としており、
(今回は珍しく言ってないですけど)
おなじみほかの投資家については
クソダサい投資家として一蹴しているのでしょう。
いや別に、今回に限ってはそれほど批判したいわけでもなく、
というかむしろ結構まともなことを言ってると思います。
実際分散投資を行わないで、
たった5銘柄未満の企業に個別株投資をするというのは、
投資金額や資産における投資割合が高くないうちならまだしも、
金額が大きくなればなるほどとてつもないリスクになります。
そのため、個別株投資をする以上は、
ふつうは5銘柄程度は分散して持つべきというのは当然です。
むしろちょっと少ないかな?
現金も併せて、10銘柄近くならだいぶ安心できると思います。
ただし、この文章では大事なことが省かれています。
むろん、主題から逸れるとかで、
故意に省略したのかもしれませんが…。
それは、分散投資は、
分散すればするほどリスクも低くなりますが、
リターンも押し下げてしまうということです。
たとえとして、「5銘柄に均等分散投資すれば、
いずれかの銘柄が10%下落したとしても
全体に及ぼす影響は2%に過ぎない」と言っていますが、
逆に言えば、「5銘柄に均等分散投資すると、
いずれかの銘柄が10%上昇したとしても
全体に及ぼす影響は2%に過ぎない」ということでもあります。
当たり前だよなあ?(MUR)
つまりは、結局分散投資というのは、
「私はこの銘柄だけに
投資するのは自信がありません…(´;ω;`)」
という個別株投資家の弱音を体現したポートフォリオであり、
それはつまり、個別株投資における大きなメリットである、
莫大なリターンを自ら捨てているということです。
個別株投資で銘柄を絞って投資できないのなら、
そもそも個別株投資なんてする必要がなく、
米国の30銘柄や500銘柄、あるいは先進国の1300銘柄に投資できる、
ダウやS&P500、MCSIコクサイなどの市場指数に投資する
インデックスファンドに投資するほうがよっぽど合理的です。
特に、個別株投資で分散投資していたところで、
サンバイオの時にはバイオ株が軒並み低下したことから、
同じ業種の銘柄に分散投資していたってリスク低減にはならなかったり。
あるいは、たとえ違う銘柄を持っていたとしても、
たとえばアマゾンのような超人気株が下落した場合、
そこに投資していた投資家が、その損失を補填するために、
まったく異なる業種の銘柄を売り払ってしまい、
関係ないのに大きな下落のダメージを受けてしまうことだってあります。
つまり、現実的に考えても、個別株投資で分散投資というのは、
リターンを押し下げる上に、リスク分散としても
いまいちということです。
個別株投資は、大きなリスクを取りつつも、
その代わりに大きなリターンを狙う投資手法ですから、
脳死で分散投資しても、ただメリットを失うだけです。
下手に個別株投資で分散投資するぐらいなら、
やはりインデックス投資をするべきです。
こちらは管理の手間もかかりませんしね。
個別株投資における分散投資が、
有効な投資手法というのは間違いありませんが、
決して万能というわけでもなく、
そしてやるならもっと適切なインデックス投資というものがあるということを、
覚えておくと損がないと思います。
変に個別株投資してクソダサい投資家になって損するぐらいなら、
いっそ自分は最初からクソダサい投資家なんだと割り切って、
インデックス投資一本で勝負することをおすすめします。
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