2018年7月2日月曜日

なろう小説から見る、インデックスファンドの名称の有効性(無理やり)

みなさんは「小説家になろう」という、
小説投稿サイトをご存知でしょうか?


これは、素人が小説を投稿し、コメントや評価をもらったりする他、
ときには編集部からお声がかかり、書籍化やアニメ化までされることもあるという、
素人小説家にとっては、まさにシンデレラ・ストーリーといえるほどの夢があるサイトです。


そこで投稿される小説は、素人が自由に書いたということもあり、
かえって読者も素人であるがゆえに共感しやすく、
ぶっとんだ文章・展開から、「なろう小説」と言われています。




さて、このなろう小説の特色といえば、
それはまあ色々あるのですが、今回注目したいのは、
その題名の凄まじさです。


例えば、、現在のなろう小説のランキングのタイトルは(本記事執筆時、6月28日時点)
1位:ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。
2位:追放されたS級鑑定士は最強ギルドを創る
3位:俺のラブコメヒロインが双子なのだが「双子なら恋人を共有しても問題ない」と迫ってくる件について。
4位:最弱スキル紙装甲のせいで仲間からも村からも追放された、が、それは誤字っ子女神のせいだった!~誤字を正して最強へと駆け上がる~


てな感じになっています。
ちょっ…4位長すぎィ!!!!!!
画面に収まんねえよ!!!!


数年前の作品ですが、
ランキング1位をとったものにこんなタイトルのものもあります。


純文学部門1位
『非戦闘職の俺は今日も一日釣りをしていたら草むらから声が!
みるとそこには巫女姿の子供が!?
そいつと一緒に過ごしていたら高レア武器をゲットするイベントだったようです。』
現実世界〔恋愛〕1位
『中二病患者の俺がちょっとした心理学を駆使した結果、
何故か学園一の美女と協定を結ぶハメになったんだが……』


もうなんか、読む気失せますね。


こういうクソ長タイトルが流行った理由として、
ライトノベルという文学作品の形態が一つの大きな理由となっています。


端を発するのは、アニメ化もして大人気になった、
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」というライトノベルからじゃないか、
と言われていますが、真相はわかりません。こっちはまだ短いですね(感覚麻痺)


さて、もはやあらすじを全部詰め込んだようなタイトルになっていますが、
なぜこんなタイトルになってしまったかと言うと、やはり、
①小説が多すぎて、あらすじまで読んで買う人が少なくなった。
②そのため、タイトルを見ただけで一発で中身がわかる作品が重視された。
③奇抜なタイトルにすることで、目を引くようにした。
④オタクはあらすじまで見る頭がない(主観)
とか、こういう理由があるんじゃないかと思います。


そもそも、現代のライトノベルは、活字離れしている若者がターゲットであり、
簡単で読みやすく、すかっとする展開や冒険活劇などが求められています。


そういった理由から、このようなタイトルになっていったのでしょうね。
まず、目を引くことが大切ですから。
なろう小説は、形態としてはライトノベルが多いので、
その長文タイトルの形式を継承していますね。


逆に、近代~現代の純文学は未だにほとんどは
「タイトルだけでは中身がわからない」ものばかりです。
(もちろんそうでないものも多いですが)


近代文学で言えば、芥川なんかは、「歯車」だの「鼻」だの、ただの名詞ですし。
現代文学では、米澤穂信の「ボトルネック」、又吉直樹の「火花」など。


その小説は、タイトルから中身を推察することはできませんが、
中身を見終わったあと、「ああ、このタイトルはこういう意味があったんだな」
と腑に落ちるようなものになっていたりもします。


…まあ、とはいえ…。
先に挙げたなろう小説だと、タイトルを見ても、
はっきり言ってまったく内容は伝わってきません。


あらすじとしての役割も満たさないそれは、
ただ単に、読者層が興味を惹くパワーワードを散りばめて、
とりあえず見てもらおうという意思だけをビンビンに感じますね。
「中二病」とか、「スキル」とか、「ギルド」とか…。


『最弱スキル紙装甲のせいで仲間からも村からも追放された、
が、それは誤字っ子女神のせいだった!
~誤字を正して最強へと駆け上がる~』


↑もうこれとか意味わかんないです。なんすか誤字っ子女神って。
誤字を正して最強ってなんなんですか。つか村ってなに。最弱スキルってなに。
「された、が、」とか美しくない文章ですね(怒)


もうこれわかんねえな(諦観)


「~~なんだが…」「~~の件について」とかは、
それこそ5ちゃんねるのスレタイに使われるようなものまんまですね。


まあ、ぶっちゃけ、言葉なんて伝わればいいじゃん、っていうのは、
まさにビジネスとかには関わらない、若者特有のアレです。


私もそうだったはずですが、仕事でいかに「建前」「型式」なんていう
くだらないものが大事か、なんて洗脳されてからは、
かえってこういうぐちゃぐちゃな文章はイライラしちゃいますね。


…。いやこの感覚が普通か…。


…ま、かえって、こういう、伝わりそうで伝わらない、イライラ感?
そういう気持ちがにあえてさせることで、
中身を読ませようとしているのかもしれませんけどね。


…あれ?
インデックスの話が出てきていませんね。


「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」ってありますよね。


これなんか、見ただけで「ノーロード」「解約手数料が無料」ってわかります。
こういう部分が、とてもわかり易くて良いと思います。


逆に、私のイチオシファンドである、
「e-MAXIS Slim先進国株式」なんかは、わけのわからんアルファベットの羅列で、
どんなファンドなんかイマイチわかりませんね。
先進国株式なのはわかるので、まあ十分といえば十分なんですけれど。


こういう場合、若者や老人は、どっちを選びやすいかと言うと、
大体がニッセイ外国株式のほうがとっつきやすいんじゃないでしょうか?


タイトルに情報を詰め込むということは、もちろん煩雑でうざったい、
という側面もありますが、ひと目でどんなものかが一瞬で伝わります。


そのため、不勉強で、とりあえず手を出してみたい、なんて人には、
とてもお手軽なものに見えてしまうのですね。


もちろん、勉強し、そのファンドの中身まできっちりと学習している人ならば、
中身も見ずにファンドをささっと決めてしまうなんてこと、ないと思いますけれど…。
日本人の赤子同然の金融リテラシーを見ると、ねえ…。


私は、コスト面や、指数乖離リスクから見ても、
ニッセイよりSlim先進国株式のほうが良いとは思いますけどね。


ん、ん…。


なんかちょっとやっぱり、なろう小説のクソながタイトルと関連付けるのは
無理やり過ぎますかねw


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