2020年9月25日金曜日

QQQでのセミリタイアはVOOなどよりキツイのか?

先日コメントをいただきました。
めちゃくちゃ長文でありがたく、
またQQQに否定的な意見も久々に(はじめて?)
みたのでなかなか新鮮です。

匿名 2020年9月25日 6:34

もう一点、QQQですが増えるまでは市場平均を上回ったとしても、
中央値が低い宝くじ型ETFですので、問題は、取り崩しです。
決まった額を取り崩し始めて10年、20年となると
明らかにVOOなどよりも以上にヘリが速いのです。
極端に言えば、一気に倍増、4倍という結果を
もたらす可能性がありますが、一時期とは言え
マイナス80%以上の期間があれば、
わずかな取り崩し額でも大きな影響を与えてしまい、
より棄損が拡大します。

これはレバレッジETFも同じです。
1億が一時的でも10万円まで下がると、
その間に5万円取り崩すと、財産の半分を現金化することになるのです
次の日に元に戻っても、5000万円までした戻りません。
5万円の現金のために5000万円を捨てる構図です。
極端な例ですが、中央値が低いボラタリティの大きなものは、
買付時には分からない大きな落とし穴が待っています。

ある程度増えたら売却して、他のETFに乗り換えるときは、
非常に大きな課税が待っていますし、逃げ場がありません。
1%のリターン向上よりも、取り崩しても
長続きするタイプで増やす方が明らかに有利です。

2000年から2020年までに
SPYとQQQを一定額ずつ取り崩す設定を試してみると、
QQQは途中で0となってしまい、びっくりしました。
見た目のリターンはこの期間でもQQQが上ですが、
お金は使うものですから。リターンは望めるが
元本棄損により自滅してしまう可能性を秘めています。

個別株なら10年から20年の投資で当たる可能性がありますが、
TECLやQQQなどは仕組み自体が当たっても、
棄損する性質のETFだけに、続ければ続けるほど厳しいかなと思います。

以前のように市場平均のよさをとりつつ、
一部個別株集中投資(20%程度)とした方が痛みが少なく、
案外QQQ並みのリターンとなるかもしれません。
取り崩しも市場平均ETFと個別のどちらかから行えば、
いい意味でのリバランスともなります。
ご意見と言う事ではありませんが、十数年市場と向きあい、
話題の銘柄追いは得てしていいことがないなと感じたものですので。
話題にならない銘柄を仕込む方が不思議とうまくいきますね。
※今の資産増加ペースだといつセミリタイアできるんだろうか
https://mailbox009.blogspot.com/2020/09/blog-post_24.html

…長すぎィ!!!!!!!!!!!!
(長文コメントは嬉しいからもっとちょうだい)


多少ちょっと中略したので、あとは元記事を御覧ください。
まあでもこうした丁寧な意見はありがたいですよね。


抽象的に罵倒だけしてくるコメントよりも、
まったくもって読む意義があり有意義です。


すでに返信していますが、よく見返すと色々疑問が出てきたため、
ちょっと記事で色々考えてみます。(検証するとは言ってない)
検証はだれか頭の良い人がやって…ワイにはむり(涙)


率直に言って、少し様々な目的の文が混在しているため、
混乱してしまう部分も多いですが、まとめるとこうでしょう。
「QQQはボラティリティが荒い」
「ボラティリティが荒いと、定額取り崩しでは、
低い時に取り崩しが大きくなり過ぎて、回復できない」
「レバなんかもってのほか」
「ボラティリティ少なめのものに切り替えても課税がやばい」
「VOOと個別株(20%)から取り崩すべき」
「イナゴはクソ、バリュー株を見抜け」
(中央値うんぬんはわかんねーわ、ごめん)


さてQQQが取り崩しの際、一時期でも-80%の期間があれば、
その時に取り崩ししてしまうと大きな毀損になるって話ですが。


これなんですけど、これってVOOとかも同じなんじゃ…?


2000~2020年まではSPYより先にQQQが一定額取り崩しで
0になってしまった、と話していますが、
一定額って、どれくらい?
元の資産額は、どれくらい?
率的には、いくらぐらいなのか?がちょっと不明ですが、
そもそもQQQが取り崩しの途中で0になるパターンで、
SPYはそのさきもずっと0にならないのか?
それとも何年後、比較していくらぐらいなのか?
っていうのがわからないんですよね、この文だと。


だから漠然とQQQが取り崩しの際に0になった、と言われても、
「それって元本以上に取り崩ししすぎただけなんじゃないの?」
「えっもしVOOなら持ち直して回復するの?」
「単純にリタイア資産が足りなかったんじゃないの?」
「途中で0になったってことは、もし元本をできるだけ減らしてないなら、
QQQはその後勝ったんじゃない?」
「QQQが2001年から2011年は普通にアンダーパフォームしてたからじゃね?」
という些細な疑問が私を離しません。


QQQなら即死するけどVOOなら緩やかな死ですむよ、
って言われてもあんまり安心できないよね、
別にどういう死に方でも死にたくないです。


QQQが不調なとき、VOOもそれなりに不調でしょうから、
その場合はむしろ新興国とか現金でリスクヘッジした方が
良さそうな気もしますが、どうでしょうね。


ちなみに取り崩しの際、定額取り崩しだと
逆ドルコスト平均法になって、
「上昇局面は少なめ、下落局面は多め」に売ることになります。


だからボラの荒い銘柄でのリタイアは怖いのかな?
高配当投資でセミリタイアしたい人も、これかな?
逆に、定率取り崩し法なども存在します。


私はそのどちらでもなく、ぽすとちゃん式リタイア、
つまり「定額になるように取り崩し」する方法なので、
不景気は少なめ、好景気は多めに売って、
逆に自分の所得自体を操作する可変式売却法を取るつもりです。


実質定率取り崩しとあんまり変わりませんが、
定率取り崩しより計算しやすく、また
売却額の上限と下限が一定以上のためやりやすいです。
(儲かれば儲かるほど売却額が増え、不景気は
微塵も売らないかわりに元本が毀損されない)


この場合、
「じゃあずっと不景気が続いたらずっと売らないってこと?」
などとの批判も受けたりしますが、
まあとどのつまり、その場合はできるだけ売らないでしょうね。


そうならないよう生活防衛資金は数年分、
1000万は少なくともほしいですね。


もちろんそれも尽きたら、生活費が足らないなら働くか、
あるいは渋々ながら最悪売っていくことになるでしょうけど。


逆に反発局面ではその我慢の分、多く利益を得られます。
元本にはできるだけ手をつけないようにするのが、
この定額(になるように)取り崩しするリタイアです。


完全に市場と人生をともにするような、
あくまで好景気前提でしか考えていないようなやり方ですが、
米国株が一番好景気である期間が長いわけで、
期待値的に上昇局面が多い米国株ならいけそうじゃないですか?


そもそも不景気の場合、定額取り崩しどころか、
定率取り崩しの場合でも、元本がガリガリ削れていきます。


いざ暴落時をなんとか元本売却で切り抜けたとしても、
回復局面で日の目を見ることができず、
つまり場当たり的な動き方をしてしまい、
長期的なセミリタイアは失敗寄りに傾きます。


だから実は、不景気には自分の生活も不景気になるが、
定率取り崩し以上に元本額を既存せず、楽に計算でき、
くわえて好景気には多めに金額をヘッジできる、
ぽすとちゃん式資産額一定保持取り崩しリタイアはなかなか良いと思います。


それで、その前提に立ち返ってみると、私の方法なら、
その年のリターンが高ければ高いほど、
取り崩せる額も大きくなるわけです。


資産額の一定基準が2000万前提なら、
税引年率7%の時は140万おろせる。
税引年率20%なら、400万おろせる。
税引年率0%以下なら、どれだけマイナスでもまず下ろさない。


それぞれ上2つはVOOとQQQの直近リターンです。
つまり好景気にやたらとイケイケの方が、
売却を多めにすることができ、生活防衛資金は多くとっておけて、
結果的にリスクが低くなるという考え方です。
(好景気だからって浪費もせず、生活防衛資金に補填する)


結局元本額はなるだけ常に一定で保たれるので、
1年リターンをいかに大きくできるかが大事です。
この場合むしろボラティリティが荒い方が得かもね。


まあ流石にこの調子が続くかわかりませんが、
少なめに見積もって年率4%前提で考えて
済むレベルの資産額まで築ければ、
まず米国が好調な限りはほぼ確実に堅調にいけます。
(だから5000万セミリタイアあたりが一応目標なんですね)


と、いうことで、そもそも話、
QQQで定額取り崩しセミリタイアをしない私には、
あまり関係のなさそうな話ではあったかなと思います。


QQQが急激にVOOにアンダーパフォームしすぎたら終いですが、
さすがにその状況になったらまあ諦めるしかないかなw


どうだろう、それってあり得ますかね?
同等にVOOも下がる気がしますけど。


NASDAQ市場は死ぬが、しかしVOOだけは大幅プラス、
含み益があってもQQQが大いにアンダーパフォームし続ける…。
ってそんな状況になったときが私の人生の終わりですかね。


むしろ今は資産形成期だからQQQでブーストかけたいだけで、
本音はリタイア後はSlim先進国をメインにしたいのですが、
そうするとやっぱりスイッチングの課税があまりに重い。


もはやQQQを選んだ時点で、NASDAQ市場と
ほぼ一生ともに生きるほかないかもしれないと思っています。


さっきの理屈なら、リターンがイケイケの方が
結果的に現金比率高まってやはりリスク低くなるしね。


ちなみにTECLの方ですが、もし私なら、
1億円が10万円にまで下がったとき、
5万円売るようなことはせず、多分5万円追加投資します。


そしたら元に戻ったとき、5000万どころか、
1億5000万円になってるんでしょ、
それは買い時、アタリマエだよなあ?
まず低い時に売るのはただの狼狽売りでは。


まあリタイア後はいつも言ってますが
レバレッジETFを多分売却しますけどね。


課税込でも終わり際好景気なら
普通にアウトパフォームしてるでしょ、多分。


あとQQQ投資より、市場平均と個別株に投資して、
とくにその個別株はイナゴじゃなくてバリュー株、
「話題にならない銘柄を仕込む」方が、
低リスク、高リターンなんじゃないか(意訳)とのことですが…。


…その10年、20年投資してQQQ以上のリターンで、
しかもほとんど話題にならない優良銘柄って、
一体具体的にどれなのか、教えていただいて構いませんかね…。


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12 件のコメント:

  1. QQQ取り崩しを否定する人はSPYD取り崩しはどう考えてるのかね
    今年なんか大幅減配で予定が大幅に狂ってる上に元本半分くらいになっちゃってるやん

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    1. SPYDはまず「売らない」のでしょう。
      基本的にSPYDを取り崩す考えで保持しているホルダーは少ないように見受けられます。
      そんで何故か「高配当はずっと維持される」って思ってたらあの減配ですからね。
      やはり、基本的に高配当をあてにした資産の取り崩しは誤りであり、また資産形成期もそのクソリターンから持つべきではありませんね。

      むろんインデックス投資以外の株式資産にも、そのリスクの高さは言えます。
      QQQはVOOより恐らく分散度やNASDAQ市場の限定によりリスクは高い…ので、多少取り崩しに恐れを抱くのもわかります。
      まあ理屈はそうであっても、ほんとにVOOより高いリスクなのか、私にはわかりませんが…。

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  2. 理論的に言ってしまえば全世界に分散投資以外全てリスクがあるってなってしまいますよね
    みくるちゃんはやく未来から来て正解を教えてくれー

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    1. つきつめてしまえばそうです。
      米国株も不調期間はあるにはあるので、新興国を持っておくのも一応は良いのかな。

      ハルヒはアニメ見たことないのに内容だけわかってしまっているのは、やはりニコニコ世代だからか。

      削除
  3. QQQは分散が少なくてボラリティが高いから定額取り崩ししてると0になるぞ!→リタイア後に定額取り崩しする意味が分からんがまぁ分かる

    だから個別株だ!→!?!?


    NASDAQの上位企業(=世界的企業)に分散するQQQのリスクはダメで個別企業の倒産や上場廃止リスクの方はいいんですかね?

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    1. 一応フォローしておくと、QQQ全ブリよりかは、VOO80%個別株20%とのことなので、まあリスク自体はあんまり変わらないか?どうだろ?という感じですね。
      なぜ個別株なのか、なぜそれでQQQ以上のリターンが見込めるのか、その根拠はわかりませんが…。
      また文脈からしてグロース株より隠されたバリュー株なのでしょうが、うーん、バリュー投資でそこまでいいリターン出せるかは疑問です。

      削除
  4. QQQ否定派の多くはこの10年間のグロース全盛相場に乗れなかった人、あるいは途中で早々降りてしまった人が多いです。
    バリューやオールドエコノミー、ディフェンシブ株好きな人もそうですね。
    もやし先輩なんかもマイクロソフトを手放して三井住友に乗り換えたら、ハイテクに急に否定的になったりしてます。
    人は自分と同じことをしている人に安心感を覚え、対極的な人に怖れや反発心を抱くのでしょう。

    20年前の2000年当時は丁度ITバブルが崩壊した年でした。
    結果論ですが、当時バブルの頂点でQQQを全部手放して、スタバ株に全ツッパしていたとしたら・・・
    今はQQQの構成銘柄ですが当時は入っていなかったであろう弱小新興企業のスタバ株。
    20年前は1株3ドルで今は83ドルです。約30倍になりました。
    チャートも比較的綺麗です。
    一方のQQQは2倍ちょっとでしかなく途中暴落が何度もあります。
    スタバ株に300万円一括投資してガチホしてれば20年後の今、8300万円になっていてセミリタイアできていたでしょう。
    でもずっと持ち続けられた人ってほとんどいないはずですし、仮に私が買っていたとしても買った時点でこのスタバ株でセミリタイアを目標にすることなんてできなかったでしょう。
    2000年当時、日本でも100店舗にまで広がっていて既に有名な銘柄でした。
    急成長の割高小型グロース株です。
    でも創業者やCEOを含め20年後に30倍まで株価上昇するなんて想像できた人は誰もいなかったでしょう。
    奇跡的に良い銘柄をつかめたとしても、個別株をガチホするのは難しいです。
    小型グロース株は常に危なっかしいし、有名大型バリュー株は業績も株価推移も愚鈍です。
    暴落でも暴騰でも怖くなって途中で売ってしまうのが人間です。
    最近ならテスラやアップル株でしょうね。

    >…その10年、20年投資してQQQ以上のリターンで、しかもほとんど話題にならない優良銘柄って、

    そういう発想、自分ならお宝銘柄を発掘できる、個別銘柄投資で成功できる、QQQに勝てる、そうやっていつの時代も新規の投資家が市場に参入し、99%が討ち死にしていきますね。

    指数なら入れ込みすぎることはありません。
    VOOやQQQのほどほどのパフォーマンスで満足する。
    20年後、VOO、QQQ、スタバ、アップル、テスラ、無数にある個別株・・・
    どれがベストパフォーマンスになるかなんて事前には誰もわかりません。
    しかし、現時点で一番期待できる、過去のトラックレコードがある程度安定している、安易な集中投資を避ける、かつ入れ込みすぎず長期でガチホしやすいもの、という前提で投資の主軸を選ぶべきと考えます。
    普通の人にはVOOや先進国株は中庸で手堅いですが、これだけで早期リタイアは難しいです。
    個別株投資は指数にも負ける確率が高いです。
    グロース株ETF(VUGやMGK)、QQQ、VGTあたりがちょっと冒険したい人には向いていると思います。

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    返信
    1. QQQは非常に手頃なんですよね。
      ギリッギリ、放置してても最大のリスク・リターンの効率が良さそうな。
      順張りを突き詰めて、しかしインデックス投資としてある程度安定を取りたい、となるとやっぱりQQQが現時点での最適解に…なるのかなあって感じです!ええ感覚ですが!
      グロースETFやVGT(ハイテクセクター)だと、どうしても属性が寄ってしまいますからね。
      NASDAQ市場がどういう属性なのか、は正直なところ大してわかっていませんが…。

      個別株だと、混乱して余計な売買しそうなので、
      いくら私がグロース株に惹かれても、多分個別株は今後もやらないでしょうねえ。
      アクティブ投資で攻めるとしても、レバレッジETFがありますから。

      削除
  5. セミリタイア後のバイト・小銭稼ぎは何か考えてますか?月2万でも3万でも稼げたらだいぶ余裕が出ると思います。

    返信削除
    返信
    1. ええ正直にぶっちゃけます。
      記事では労働で補填すると言っていますが、おそらく極限までアルバイトはしないでしょう。
      そもそもろくにアルバイトもしたことありませんしね、できるだけ一ミリも働かないと思います。

      その頃までにこのブログがマンモスブログになってくれれば、私も働かないで生きていけるかも!
      皆さん、今後もぽすとをよろしく、よろしく!!!

      削除
  6. くっころ9月 26, 2020

    これでも中略なのですか。
    ぽすとさんの記事本文より長い返信ですね。すごい。
    ぽすとさんのコメ欄に送らないで自分のブログ記事に出来るのでは...

    返信削除
    返信
    1. 具体的な話を織り交ぜた意見は非常にありがたいですね。
      見ていてまず楽しいし、自分の考えはなにかと反芻できますし。

      まあ自分でブログやろうと思うと多分キツイと思います。
      この文量を毎日書くのは無理でしょ。

      削除

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