2021年1月18日月曜日

何の意味もない年間配当額、累積配当額、元本回収率、口数に拘るか?


コロナショックで多くのバリュー高配当銘柄が落ち、
すべての元凶であるバフェット太郎氏も
高配当10種放置して新興ハイテク買う中…。


驚くべきことに、まだ残ってます。


そう、高配当投資家たちは…。


よう鍛えられとる(尊敬)
純粋に凄い。煽りじゃない。


ところで、高配当投資家の方々は、
よく本記事の題目を何故か重視します。


もちろん当たり前ですがいちいち
他人の投資法に口出しにいったりはしません。
んなひどいことしないわ。
(勝手に見に来た人たちに勝手に文句言われたりするけど)


されど冒頭のそれを定期的に…。
それこそ1週間にいっぺんくらいの
ものすごい頻度で言及しているため、
どういう意味があるのか考察します。


①年間配当額
(今年どれだけ配当額を得たか)



年間配当額、所謂高配当投資における
年初来リターンと同じような意味合いでしょう。
と言っても指数等の比較先もないのであれですが…。


セミリタイアを目指す高配当投資家は、
資産形成期にどれだけこの配当額が出たかによって、
将来のセミリタイアを展望する人が多いです。


これマジ?
マジです(マジ)


まあここでフェアに言っておくと、
インデックス投資も米国指数の7~10%リターンや、
インフレ考慮での4%ルールを期待して、
そこから想定資産を逆算して資産形成する人もいます。


ただし現状の年間配当額から
資産形成後の年間配当額を見積もってリタイアするのは、
インデックス投資の期待リターンと比べ確度が落ちます。


所謂所詮個別株であるがゆえの配当率の不安定さ、
時価総額加重平均に裏打ちされない衰退企業のリスク、
課税による複利の毀損による資産形成の鈍化…。


などなど、指標にするには少し不安定さが残ります。


実際にある三菱のサラリーマンの方は
コロナショックで思いっきり下落の上
追い打ちのごとく減配したはずです。


まあもちろんインデックス投資も下がりましたが、
ハイテクのおかげで即座に持ち直しました。


指数投資ならこれがハイテク以外の場合も持ち直してくれます。
インフレに応じて上昇率も揃うので安心です。
デフレだと死にますが、他の個別株も言うまでもなく。


個別株だとインフレより騰がることもあれど、
インフレに置いていかれることもあるので。


とくに、今の状況で高配当銘柄であればあるほど、
株価が不安定であるので、長期保有には不安が残ります。
雇用まで切って配当維持したりするからね…。


というか再投資したらもうそれ(年間配当額)数えても意味ないと思うんですけど。


②累積配当額
(今までどれだけ配当金を貰ってきたか)



こちらは…。


まあ普通の投資家でいう
生涯リターンみたいなもんですよね。


年間配当額はまだずさんなセミリタイア展望として
わからなくもない気がしますが…。


累積配当額は算出しても自己満足感以外ないですね。
現金の価値自体下がるし、資産自体の増減とはまた別だし…。
(それが悪いとはいってない)


生涯リターンならまだ現金の場合と比較できるけどね。
資産が減ってても累積配当額がこれだけある、とか威張れんしな…。


というか再投資したらもうそれ(累積配当額)数えても意味ないと思うんですけど。


③元本回収率
(元本を配当額でどれだけ回収できたか)



自分の受け取った累積配当額から、
投資した元本を差し引いて、
どれだけ回収できたかを計算するやつですね。


所謂配当率が5%なら、
20年あれば元本回収できますからね。


…いやちょっと長過ぎません…?


20年あって元本回収したとしても、
つまりそれって20年たってようやくダブルバガー。


ダブルバガーは年率7%のインデックス投資なら
10年で可能の期待なので、もはや完全劣後ですよ…。


また、配当率5%だと実際は課税のせいで28年かかります。
つまり配当率5%では無理です。


どうしても20年でやりたいなら
配当率7.1%強ぐらい必要です…。


控除できれば6.5%弱でいけますが…。
これでも現実的とは言い切れない配当率ですね。


かなり不安感が残るレベルです。
ほぼ間違いなく含み損になってそうなレベル。


そう、特にこれ、ひどいのが、
元本割れしてしまうと元本回収もクソも無いところですね。


だいたいアウトパフォームするのにも
結局再投資せざるを得ない高配当銘柄が多いので、
元本回収とか考えてたらクソほど劣後するし、
再投資したら元本回収もできないので詰みです。


最悪でも倒産さえしなければ、
いかに元本割れしまくっても最終的に
配当込みで現金よりは儲かるかもしれませんが…。


それならもっと優秀なリターンで
かつ個別株より安定するインデックス投資で良いです。
元本回収に20年30年もかかるなら余計に。


高配当ETFだとか言われるVYMとかでも、
現在の配当率はたった2.2%ほど。VOOの2倍いくかどうか。


これのどこが高配当なのか…
もちろん元本回収には45年以上かかる。
再投資したらVOOに劣後する。


つかこれ、やるなら元本回収率ではなく、
評価額回収率で言ったほうがフェアだと思います。


だって元本割れしてたら意味ないからな。


④口数


以前には
「セミリタイア達成後、売却していくたびに
だんだん減っていく口数に恐怖を感じなければね…」
などと指摘を受けた事がありますが…。
https://mailbox009.blogspot.com/2020/07/blog-post_9.html


どうやらこういった高配当投資家の人にとっては
口数を増やすことは絶対命題のようです。


高配当投資だと配当再投資ができますし、
株価がさがりがちですから(えぇ…)
口数だけはやたらと増やすことができます。


口数が合体…?することはないようですし、
口数が増えるということは単純に
買ったり売ったりする最小金額が安く、
金額操作や回転売買がしやすいという利点があります。


なんだか知らんがセミリタイア後には
売却しなくても配当が出るので安心!
売却しても口数がいっぱいだから安心!らしいです。
(でも資産も配当も減る)


…売却してほしく無いときにも勝手に
高配当が年4回も出てきやがるし、
減配や倒産がしかねないし、
資産は減るので下手したらゆるやかに死にます…。


結局その企業の配当を出す力に完全に依存し、
仮に目的どおりに配当がでないと売却するハメになり、
そしてその時には含み損で損切りしがち、と、
非常に難しい取引を迫られます。


翻って低配当・無配銘柄には口数分割も可能ですし、
1単価が大きかろうが普通に適当に売ればいいし、
それだけ騰ってるなら十分ペイできる範囲内でしょう。


ていうかそもそも個別株でのセミリタイアがナンセンス…。
その場合でも大型株=グロース株の選択肢が安定で、
できなくもないができればインデックス投資がいいでしょう。


そんでインデックス投資の場合も
やっぱり口数問題は一応付き纏いますが、
ETFでなく投資信託なら金額買付も可能ですし、
まず死ぬほど口数があるので安心ですね。


…つか、そもそも口数なんてどうでも良くね?


口数100口、評価額5000万と、
口数10000口、評価額500万とかだったら、
どっちでセミリタイアしたいよ…?


上の例は明らかにアンフェアですが、
つまり上の例がアンフェアだと思える時点で、
それだけ口数の多さなんかより資産が大事ってこと。


資産があればいかようにでも対応できるんだよな…。
「口数だけ重視する」ってことがどんだけ愚かかわかる。


資産なくて口数だけあってもしょうがねえだろ。
そして後者、この資産で配当が10%あっても50万だしね…。


資産が一番大事だと言うことに気づけたら、
もう高配当に拘ることへの呪縛解除の第一歩ですね。


キホン、こういうことに拘ったり、
そしてそれをブログに書いたりって、
まあやっぱり楽しいんでしょうね。


投資をしている実感とか、そういうのが…。
私にはわかりませんけど。


そんなんやってたら損してる実感が先にくるわw


安定・長期を目指すならインデックス投資。
上昇・短期を目指すなら順張りグロース投資。
一発逆転・短期を目指すならバリューテンバガー投資。
あるいは大金投機でしょうか。


そのあたりが確実でしょうね。
これらの枠には高配当投資は入らないと思います。



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7 件のコメント:

  1. かつて高配当投資してた人たちは今流されてARK買ってそう(偏見)

    今日もTwitter上でレスバがありましたが、高配当に対する自分の意見は①わざわざ課税というフィルターを通す必要を感じない、②自分が配当を運用するよりも修羅場をくぐってきた優秀な会社経営陣の方が上手にお金を使ってくれそう の2点です。
    指数ETFの分配金は貰いますし嬉しいとも思うけれど、そこがメインになっては本末転倒な気がしますね。
    自分たちはETFなどを買うのに喜びを感じるのに対し、きっと彼らは配当金を貰う喜びに税金と含み損という経費を払っているのではないでしょうか。

    ここまで書いて考えましたが、そもそも配当がほしければ債券で良いのでは…?米国債券なら毎月お金入るし。
    高配当投資家がこれに対して答えてくれたことはあんまりないですね…。
    私も暴落時の資金に充てるためとPFに組み込むことで市場の動きを測るために債券を少し買っています。そんなにおすすめはしませんが…。

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    1. 高配当よりは債券やREITの方がいいとは聞きますね。
      特別ボラティリティの荒さや課税面で不利な高配当にこだわる必要はないと思います。
      やはりシーゲルやらバフェット太郎氏やらの話を誤解しているのでしょう。

      ただ、ファクターに拘ってリターンを軽視しない方が良いですが、かといってもちろん高配当だからという理由でリターンを軽視しても良くないとも思っています。
      実際に11月あたりから底にピンポイントでエクソンモービルを買えば40%の「キャピタルゲイン」を得ることができました。
      これこそがバリュー投機としての成功例ですが、まあ難易度も言うまでもなく、ハイテク順張り投資を無視してエクソンモービルをコロナ前から買ってる信者さんのリターンはまあもちろんカスなんですが。
      バリュー投機の場合は市場より賢くある必要があり、配当に拘らない曇りのない観察眼が必要になるでしょう。

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  2. よくある配当貴族指数がSPXを、大きくアウトパフォームしてるグラフに皆さんさん騙されてるのではないかと思ってます。
    該当しそうなETFはNOBLですが、諸々の経費のせいなのかリターンが良くないです。
    コロナショックではほぼ全ての株が同じ方向に動きうることがわかってしまったので、完全に信仰心が試されてますね…

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    1. シーゲルやら何やらは課税を考慮してないだの、そもそも高配当銘柄はポートフォリオの一部だの、配当を出すからではなく単に個別成熟企業にリスクとって投資したからこそ利益が上がったというだけとも聞きます。
      少なくともそれ相応のリスクがあるということでしょう。
      特に配当率が5%を超えるような高配当銘柄だからといって、ディフェンシブでは決してなかった。

      ちなみに最近ではコロナショックから遅ればせながらオールドバリュー企業に資金がローテーションしてきたようですが、コロナ前後ではハイテク、11月あたりから利確してそれらのセクターにすぐ飛びついていればリターンはもっと加速した、などと結果論も述べられます。
      ただしこの場合特定の銘柄、ファクターに拘ってしまっていたらそんなの不可能でした。
      特定の銘柄を持ち続けていた場合にはグロース銘柄などのガチホ買い増しの方が比較的難易度が低く、リターンも上げやすいです。
      総じて高配当投資はバリュー投機の側面が強く、元本回収率やら年間配当額やらを重視して雑にやるのは少しばかり不適な気がしないでもありません。

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  3. 高配当ETFのVYMで含み益も高配当も享受してますが何か?
    永遠に利確しなくてもいい完全なお宝ポジションですが何か?

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    1. 配当率たったの2%を高配当と言いはった挙げ句、永遠に利確しないのか(困惑)

      というか、VTIで良くね?
      配当率も0.5%ぐらいしか変わんないしリターンも同じかそれ以上ですよ。
      この意味がわかりますか?

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    2. 配当が3%もいかないVYMの高配当が〜、とかむせたわ(笑)
      てーか高配当だろうがなんだろうが指数にリターン劣後してんし… 
      高配当ETFと高配当銘柄の違いもわかんない人もいるのは色々大変だな

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