2020年10月23日金曜日

株式投資における狼狽売り(啓蒙売り)について


TECL等レバレッジETFを底で狼狽売りかましておいて、
実はあれは皆さんへの啓蒙のために売りましたと言い、
後に事業のためにお金が必要になったのでと言い直し、
その後実はレバレッジETFは実質的に
狼狽売りを繰り返しているようなものと同じです、
と言い、最後また買い直した投資ブロガーがいた気がします。



実在の啓蒙系投資ブロガーは関係ありません。
この有様で、高額noteを売っている人とは関係ありません。
東大も、バフェットも関係ありません。
もしかしたら私の幻覚、胡蝶の夢かもしれません。


あくまで狼狽売りした人に大して言及しているので、
狼狽売りしてないならその人とは全く関係ありませんし。
関係ないことに怒る人がいるわけありませんね。


さて、啓蒙売りですが、名前がかっこいい以外は、
実質はクソダサいただの損切売却です。
(利が乗っているなら損切でもない)


私の主観でフェアに答えると、時と場合によっては、
それがそれほど悪手ではない状況も存在すると思います。


例えば、TECLはコロナショックの際、
320ドル少しから80ドルレベルにまで下落しましたが、
しかしながら猛反発し、ガチホ買い増しをしたぽすと等は
大いに爆発的アドバンテージを得ることができました。


しかし、米国債が流動性確保(?)のため組み入れられたり、
早期償還や倍率変更されるレバレッジETFが発生したり、
SEC介入が噂されたりなど、多くの不確実性、
かなりのリスクに見舞われました。


ぶっちゃけあの状況でレバETFをガチホしていた人間は
未来が見える賢い人間などではなく、ただの狂人です。
そもそも頭がおかしくないとレバレッジしません。


資産が-80%か-100%か、を選ばねばならない時、
それが0%に戻ることを信じるか、残りの20%を確実に得るか、
今は結果論で売却した奴はアホだったと言えますが、
レバレッジETFなら-100%が普通にありえるんですから、
かりに早期償還され、その前に狼狽売りできた時は-80%で済み、
英断とは言えずとも多少の資産は残るでしょう。


だから、何も狼狽売りが全部が全部
悪手になるわけではないかと。
そういう意味で完全否定はできないわけですね。


ただし、レバレッジETFにおいてはokomeさん等が言うように、
底で売ってしまうことはおぞましく複利と反発を失うことになります。


レバレッジETFにおいては、それは確実な失敗しかもたらしません。
まあレバレッジETFに限った話ではありませんが…。


少なくとも私だったら-80%の資産が残ってもしょうもないので、
レバレッジETFの反発の理論を信じてガチホするでしょう。


あるいは、積極的に買い増し。
0にならなければ超上がるのがレバレッジETFですから。
どちらに転んでも大負けなら、復活して大逆転を狙います。


このあたり、ボラティリティの荒い銘柄は大変ですね。
反発する可能性もあるので、つい甘えてガチホしがち。


高配当銘柄なんかより反発の際の期待値が高く、
つまりはずっとガチホの価値が高いので、
バイアスによって判断が鈍る可能性も否定できません。


トレンドの切り替わり、長期リセッションの入りは
なかなか判断がつかず難しいものですし。


さて、まあ、つまり考えとしては上記の通り。
基本的に反発が見込める銘柄なら狼狽売りは悪手。


好景気で自分の銘柄だけ死ぬならまだしも、
市場全体にかかる大幅下落での狼狽売りはやめたほうが良いです。


翻って冒頭の話題に戻ります。
つまり、狼狽売りではなく、啓蒙売り。


それに一体どういった価値があるのか?
それを考察してみようと思います。


①読者のみんなへの啓蒙のために狼狽売りした場合


まず意味がちょっとよくわからないです。


いわば、わざわざ自分の大事な身銭を切って、
先陣きって大損する様を表現することで、
他のみんなにはこんなことしないようにしようね、と。


素晴らしいですね。
読者を騙してアフィリエイトや高額noteで
身銭を肥やす投資アフィブロガーが大勢いる中、
自分を犠牲にしてバカを晒したわけですね。


…いや、素晴らしい…かなあ?
晒さなくても良い恥を晒しているような気がしますし、
口で言えば済む話で、しかも損失額を晒すわけでもなし。


むしろ啓蒙するなら、結局コロナ後の今は回復したので、
実はレバレッジETFを狼狽売りなんかしていません。
ガチホし続けていたので回復しましたっていう、
惨めな失敗例ではなく成功例を啓蒙したほうが良いですよね。


啓蒙は無知な人民を教え導くという意味がありますが、
投資においてレバレッジETFへの投資や狼狽売りは
やめたほうが良いなんてことはみんな知っているので、
「やめろ」というより、「こうした方が良い」と、
数ある投資法のなかから有効なものを教えてくれた方が適切かと。


わかりきってる失敗してバカにされる事が啓蒙…。
そしてレバレッジが悪いんじゃなくて、
当人のリスク選好度の問題なので、同じホルダーとして迷惑ですね。


②事業で必要になったためにレバレッジETFを底で売りました。


仮に事業で必要になったとして、底で売るのは悪手ですね。
しかもレバレッジETFを。


暴落時にお金が必要になるのは運が悪いだけですが、
かと言ってボラティリティの高いレバレッジETFではなく、
現物のETFや、あるいは債券、または預金など、
よりボラティリティが低く価値が高いものを売ったほうが良いです。


また暴落により一番資産価値が下がっているのは
レバレッジETFなわけですから、全額売っても大して現金にならず、
焼け石に水以外の何物でもありません。


それがメインポートフォリオ、保有がレバETFのみ、
TECL全力投資とかならしょうがなくもありますが…。


それはそれでただのバカです。


よっぽど高リスクとってでも人生逆転、
仕事辞めたいとかならまだしもさ…。


まず、直近最高値でレバレッジETFを買ったなら、
よくある常識的な短期投資目線ではないのですから、
普通に暴落もありうるというのを覚悟しておく事が必要です。
たかが-80%近く下落したぐらいで手放すべきではありません。


そも、普通は、私のようにレバレッジETFに
失ってもなんとかなる額を投資しておくのが常識的。
別途あるメイン資産でフォローすべきですね。


また事業というからには、自分でなにかしら、
株式投資以外のものに資金を使う予定が
もとよりあったわけです。


その状態でレバレッジETFに手を出すとか、
それで手持ちの現金でなんとかならないとか、
普通にアセットアロケーションがガバガバですね。


リスク管理、資産運用がクソほど下手くそだと言えます。
これは投資家云々の前に、まず実業家としてセンスがありません。
レバレッジETFのせいにしてほしくはありませんね。


③レバレッジETFは実質的に狼狽売りを繰り返しているようなもん


すみません、これについては意味がわからないので、
批判できそうにないです。
誰かこのへんの考察を後よろしくおねがいします。


実質的に狼狽売りを繰り返しているなら、
私も狼狽売りしていることになりますが、
実際のリターンは、実際に底で狼狽売りする人より、
ずっとガチホしている私のほうがリターンは高いですからね。
やっぱり言ってる意味はわからないですね。


なお、言葉の意味を額面通りに受け取るだけなら、
「実質的に狼狽売りしていること」と、
「実際に狼狽売りしていること」は、矛盾しません。
つまり両立します。


ですから、その人が狼狽売りしたことを否定できません。


っていうかやっぱり狼狽売りじゃねえか。


それを最初から説明してれば、啓蒙のために売りとか、
わざわざする必要もなかったじゃねえか。


もしこれを同じ人が言っていたらヤバいですね。
実在しないと思いますが、自分で自分を論破することに
なってしまいますからね。


株式投資においては柔軟性が必要になるため、
言っている事がころころ変わるのもおかしいことではありませんが、
しかし売却や買付理由を後出しでころころ変えると、
まず人間としておかしいので病気を疑われてしまいます。


④啓蒙売りしたものを買い直したことについて


一旦狼狽売りしたものを買い直すということは、
「自分の判断が間違っていました」ということに他なりません。


ただ、例えばTECL等、レバレッジETFについては、
天井で狼狽売りして、底で思い直して買い直せば、
大きなリターンを得ることができます。


…なんじゃそれは…。


でも実際レバレッジETFを現金リバランスで
運用する場合は似たような感じになりますね。
むろん全部売るわけではないですが、
高値になっても一切売らないのはリスクが高すぎますから。


まあ冗談はさておき、大概啓蒙売りする人って底売り、
思い直して買い直しもまた騰ってからですから、
基本損に損を重ねてる気がしますがね。


まあ騰がり続ける銘柄ならそれでも
いずれはプラスでしょうけど。


私は無知で適当にレバレッジETFを買ってホールドして、
そしたら何故か今+40%ぐらいになっている、
まぐれのまぐれ投資家でしかないので、
「正しい投資をみんなに広めたい」という、
素晴らしい意識の高い投資家よりは劣っているかもしれません。


そもそも、レバレッジETFの狼狽売りは、
誰であれ結構しがちなことだと思います。


コロナショックを経てもガチホしている奴らがおかしいだけです。
レバレッジETFを中長期保有する投資ブロガーは頭がおかしいと思います。


いずれもしかしたら、中長期保有を謳う私も、
お恥ずかしながら、底や天井でレバレッジETFを
あっさりと啓蒙売りしてしまうかもしれません。


なので本来こうしたことに強く言及してしまうのは、
後々自分を不利に、自分の首を締めることになるので
正直良くないのですが…。


まあその時はその時、素直に謝罪します。
謝罪っつーか別に自分の金でやってんだし、
読者になにか売りつけてるわけでもないので謝ることもねえが、
狼狽売りは狼狽売りだと認めるようにしないとね…。



(σ`・ω・´)σ応援クリックお願いします♪↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ

10 件のコメント:

  1. TECL全力で一ヶ月前に保険料で現金がマイナスになりましたがTECLは手放せませんでした。今日も元気です。

    返信削除
    返信
    1. TECL全力さんもなんだかんだVOO買ってるらしいしレバレッジ比率実は低かったり?

      削除
  2. 確かに今回は迅速な財政出動のおかげですぐ株価は回復しましたが、これがリーマンショックと同じく半年かけて下落し続け、その後回復まで数年かかるようならレバレッジETFの長期保有は危険なので東大さんがあのタイミングで損切りしたのは適切な判断だったかもしれないですね。その後の言い訳と私用でしばらくPC使えないと雲隠れしたのはダサかったですけど。

    しかし米国株村界隈もコロナショック後はアフィ転向やブログ休止などが増えましたね。
    新規参入者が増える見込みもなさそうなのでこのまま衰退するのかなぁ。

    返信削除
    返信
    1. レバレッジのくせにTECL等は回復早すぎましたね。
      アメリカは2度と長期リセッションに入りたくないということでしょうが、トレンドが変わったり早期償還にならない限り、私などは買いまししていたことでしょう。
      そのため、どちらにしろ直近高値の非短期目線でレバレッジETFを購入したのに狼狽売りした彼はようはアホであり、狼狽売りだと認めていても底での売りはあまり有効ではなかったかなと思います。

      そうですねえ、コロナショックだけで露骨に引退者と引け腰な人とアフィリエイターは増えました。
      単にそれだけではなく、昔以上に今ブログ運営はレッドオーシャンですから動画を始める人も多く、米国投資ブログ自体が時代遅れなのかもしれませんね。

      削除
  3. >実はあれは皆さんへの啓蒙のために売りました
    そもそも「啓蒙」って言葉本当に使ったんでしょうかね
    字義通りで使ったとしたら、自己愛性パーソナリティ障害を疑うレベルなので

    返信削除
    返信
    1. 何回も使ってましたし、「啓蒙用に売ったって書いてるのに煽ってくるのは日本語読めてないって思われかねない」とか一字一句そのままな煽り返してるツイートもあるし、でも理由は事業とか狼狽売り繰り返しているようなものだからOKとかブレブレなので正直怖いです。

      削除
  4. いいぞ!もっとやれ!ぽすティン素敵!
    彼はもうダメでしょ(´- `*)

    啓蒙バフェッツとか妄想不動産バフェッツに改名したら小指の先ぐらいは見直すけどw

    返信削除
    返信
    1. 新卒数年の社員が自分の事業や不動産(しかも海外)をやったり融資を受けたりと、まるでシンデレラストーリーのようなものを本当だと話しているようです。
      ガチ勢からの質問に関しては論点をずらしたり、そもそもつっこまれないように不動産は海外の設定にしたり、特定を避けるため詳細は内緒ですなど、まあ本当かどうか怪しく思うのは…私だけでしょうか?

      削除
  5. > ③レバレッジETFは実質的に狼狽売りを繰り返しているようなもん
    > すみません、これについては意味がわからないので、
    > 批判できそうにないです。
    > 誰かこのへんの考察を後よろしくおねがいします。

    レバレッジETFは
    右肩下がりした日は「少額売却」して
    右肩上がりした日は「少額買付」を毎日行うということですね。

    つまり、「少額売却」=「狼狽売り」と書いているということでしょう。

    ただし、「狼狽」を付ける理由は一切ありません。
    何故ならレバレッジETFはそういう商品なので、
    売買している証券会社は一切「狼狽」していないからです。
    決められたルール通り売買しているだけなのですから
    狼狽える必要性が全くないのです。

    「"狼狽"売り」と言う言葉をコロナショック底で売却した時に
    使ったとするのであれば、それは自身のプライドを守るために
    あえて商品自体を「悪」として見立てて自身の正しさを見せつけようとして
    生まれた言葉という考え方が自然です。
    "狼狽"という如何にも「悪い」イメージを意図的に付けて
    商品自体を悪者にするということです。


    そしてレバレッジETFが日々の値動きに対して
    証券会社が売買をしている行動と、
    コロナショック底で投資家が実際に「売り」を行う行動は
    何の関連性もありません。

    底で売ったと言う「失敗」を別の全く関係ないレバETF特有の「減価」部分に
    責任に擦り付けているのです。

    「確かにレバETFは日々少額売りをして減価するから、底で売るのは正しかったんだ!!」

    と見ている人に誤認識させることができるでしょう。

    これ、「日々少額売却している」と言ってること自体は正しくても、
    底値で売ることの関連性が全くないのですが、
    一般投資家から見たらレバレッジETFの特性なんて普通分からなくて当然ですから
    「底」で売った行為自体も「正しい」と誤認識してしまうのです。
    これは実際上手いやり方です。論点をずらしも普通の人には気づかれにくいと思います。


    レバレッジETFは
    大きな右肩下がり中に「買い」、
    大きな右肩上がり中に「売り」を行うことで
    複利効果をたくさん得られる「ボーナスチャンス」みたいな状態になります。
    そこで逆の行動を取ると、その得られるはずのボーナス分が反転して
    ボーナス分ダメージになります。
    なので、できれば、極力逆の行動はとらない方が良いことになります。

    よって、可能であれば、大きく暴落したら積立投資であれ少額であれ、
    「買い」に向かうのが正しいレバレッジETFとの付き合い方になるということです。
    少額ずつなら更なる暴落が来ても耐えられますし、都度買うことで
    複利効果を少しずつでも蓄えていくことができるということです。
    ※当然、底値で沢山買った方がより大きな複利効果を得られます。


    結論として「プライドを守るために作った言葉」というのが
    端的で分かりやすいでしょう。

    返信削除
    返信
    1. 結論で切り捨ててますねえ…w
      フォロワーさんにも教えていただきました、レバレッジETFは倍率維持のため買出勤売出勤があるんですね。
      ただレバレッジETFのシステムの仕様による売却を狼狽売りと称すのはやはりおかしく、そして自己の狼狽売りとはなんの関連もないのでフォローにもならず、またこの理屈がわからないバカが騒いでるだけと断じるのは傲岸不遜かつ恥知らずであり、やはりレバレッジETF投資家にとってははた迷惑な話ですね。
      というか理屈わからなくてもさすがに実質狼狽売りと実際狼狽売りの論点ずらしには違和感覚えると思います、さすがに納得はできないかとw

      削除

【諸注意】誹謗中傷およびスパム・荒らしコメントのIPログは適宜記録され、必要に応じてブログ運営者によって規制/プロバイダに通報されます。

にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ にほんブログ村 株ブログ 米国株へ