2020年1月21日火曜日

米国高配当銘柄と高配当の再投資はメリットではなくデメリットとして見るべきではないか


 

「高配当だろうが無配だろうが、お金が増えればなんでもいい」
という意見をどこかで見て、概ねまあ同意見なんですが、
その利率に差が出てしまうのがネックなんですよね。


しかも米国株ブログ村では驚くべきことに、
「高配当銘柄は配当を再投資できてお得!」
という意見を言っている方まであります。


百歩譲って高配当株だとしても、
その配当金で生活する時だったらまだ納得いくんですよ。


ギリギリね。ギリギリ。
和製バフェット将軍は資産形成後も非効率だと断じてますが。
いや私もそう思いますが、一応納得できます。


年4回の配当タイミングは少し過剰だとしても、
二重課税によって明らかに利率が損なわれるとしても、
自分で額やタイミングを選べない不自由さがあっても、
まだそれだったら…少しは納得できないこともないです。


まあ理由としては、
自分で売却するのがあまりに怖いとか、
面倒くさいとか、楽だとかですかね?
あるいは配当が気持ちいいから?


インデックス投資ならまだしも、個別の高配当株で
そんな甘ったれたこと言っていると、
損切りもスイッチングもろくにできないわけで、
はっきり言って損失あるいはクソリターン一直線です。
無限ナンピンで真っ逆さま。


ただ、まあ、柔軟な損切りさえできれば、
配当タイミングや額や課税面や複利面にぎゅーっと
目を瞑れば納得もいくんですよ。


でも再投資したらその理屈と合わないじゃないですか。


なんで企業がわざわざ株主還元とやらのために
出した配当を、なんで同じ企業に再投資するのか?


配当が企業の余剰資金だとか言っている人や、
企業にとって不要なお金だとかおっしゃる方もいましたが、
もしそうなら企業としてはかえって再投資なんてされたら
余剰資金が戻ってくるわけで、ありがた迷惑じゃないですか。


しかも配当が出た時に課税されてるんですよ。
米国株なら二重課税ですよ。
取り戻せることもなくはないけど、難しいですよ?


だから前言ったように、そんなん、
課税される自社株買いとそう変わらないじゃないですか。
企業がやるのと自分がやるのと違うだけじゃないか。


ならできるだけ低配当か無配にして、
その企業で勝手にやってもらったほうが効率良いですよね?


しかもその手間も掛かるし。
コンビニATMから手数料取られながら出した預金を、
また手数料払って銀行口座に振り込むってようなもんでは?



じゃあ出た配当を他の企業に再投資する場合はどうか?


それはリバランスやスイッチングにほかなりません。
言い換えれば一部を売却して他に投資してるだけ。
その企業より他の企業が良いと思ってるから
するんじゃないですかねそれは。


というと、つまり、百歩譲って、
ギリギリ高配当が出た際に納得できる理由は、
再投資をする必要のない資産形成後のみというわけになるわけです。


「今」お金が欲しい人は高配当株を持つ理由になるかもですが、
「今」ではなく「将来」欲しい人は、高配当再投資は、
実は資産の最大化に対してボトルネックになっていることを
納得しないといけないと思います。


「いやグロース株だって配当出してるよ」
「指数にも高配当株入ってるよ」



なんて的はずれな反論を言う方もいますが、
今現在成長株として市場を牽引しているのは、
どれも配当1%前後の無配か低配当株ばかりですし、
それは使うべきお金を企業成長に使っているわけです。


つか、むしろ高配当株よりも利率がいいという
裏付けになってしまってませんか?


課税や複利面で
無配や低配当の方が利率が良いのは間違いありません。


そして、それらの企業がいよいよ成熟した時は、
増配などを繰り返し高配当株になるのでしょう。


企業成長や事業展開、自社株買いなどに使う先が
なくなったお金を配当として出してるとか、
あるいは人気取りのために配当を出すようになるわけですね。
(他の理由は割愛)


その際には企業基盤も安定するかもしれませんが、
同時に企業の成長がそれ以上見込めない以上、
利率はまたガクンと下がってしまうでしょうね。


どちらにせよ、現状ではインカムゲインはどうも非効率で、
キャピタルゲインを狙った方が効率的だということが言えます。
資産形成期には尚更です。


もちろんそれらは銘柄選定の理由の一つに過ぎず、
低迷している無配株はナンセンスですし、
高配当株であってもグロース並みに成長している株も…。


き、きっとあるでしょう。(あるのか?)


そのため、配当云々でより好みするよりかは、むろん、
投資先の企業の成長率がいかほどか、
長期的にしっかり右肩上がりする実力があるかという点で見るのが一番です。


ただ少なくとも、「高配当」という要素自体はデメリットが多く、
前面に押し出すべきメリットではないということ。
そしてそれは、企業の株価にとって大きな重しになるということ。


今のバフェット太郎軍のように
「高配当であることはいかにもリターンがよく素晴らしいものだ」
などとは勧めるのは非推奨です。


企業それぞれの実力は大事ですが、
それらとはまた別の要素として、高配当というのは、
資産形成の上では間違いなく邪魔になる要素であるということを、
若干苦々しく言及したほうが誠実だと私は思います。



つーかそんな現金が欲しいなら自分で売ろう!


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4 件のコメント:

  1. きゃぷてん2020年1月22日 13:38

    いや、まったくその通りです
    普段から言いたかったことがこの記事にすっきりとまとまっております

    いつも良い記事と感心しておりましたが今日のは特に傑出しておりました
    これからもがんばってね

    返信削除
    返信
    1. おお…おお!
      ありがとうございます!いやあ、高配当やインカムゲインが絶賛される流れはいまいちピンと来ませんからね、こういった意見があってもいいと思います。

      削除
  2. 高配当株ばっかり保有している私としては言い返したい記事・・

    じゃなくて今回のイラストが可愛すぎてそれどころじゃないんですよ
    最高ですよこんなん・・

    返信削除
    返信
    1. へへへありがとうございます
      かわいい絵でお茶を濁すぜ!!!!!!

      削除

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