2019年9月5日木曜日

無配グロース株は信用できないのに、配当ディフェンシブ株は信じられるのか?

無配株があくまで配当株より有利だと言われているのは、
税制上の問題であることが多いです。


また、企業が配当という形で金を吐き出さざるを得ない以上、
企業内で自由に使えるお金は圧迫され、事業投資や設備投資は控えられ、
企業の成長率や利益率は下がるため、利益という面で配当株はさらに不利です。


「いやいや、企業が配当を出さずに、
自社内で事業投資しても、それがうまく行かない可能性がある!」



といった批判意見を言っている方も時たま見られますが、
それはつまり、
「企業が事業投資するよりも、自分が別の企業に投資したほうがうまくいく」
という驕りを含んでいることに気づいていません。


インサイダー取引でもしていない限り、
その企業の事業についてわかっている人間なぞおらず、
私達は蚊帳の外であの企業がうまくいくとか、
うまくいかないとかいわば適当に推察する他ありません。


そんなのより、企業内で資産運用してもらったほうが、
普通に考えたら効率的でうまくいく気がしませんか?


そもそも社会的地位や知識が私達投資家より
はるかに優れた人たちが事業投資するんですよ?
しかも、アメリカの一流企業のエリートたちが。


企業内の事業投資や設備投資を否定し、
配当をもらって自らが別の企業に投資したほうがうまくいくと思っているということは、
それよりも自分の株式投資の腕の方が上と言っていることと違わず、
これを驕りと言わずとして何というのでしょうか。


加えて、別企業への投資ならまだしも、
設備や事業投資できない企業がわざわざ配当を出したのに、
なお同企業に配当再投資をした場合は、
なおさら企業に資金が再度集まるわけですから、
その理屈を真っ向から否定することと等しいわけです。
(配当再投資、それはようはただの課税される自社株買いじゃないか)


もしも話をするとしても、これは割と不利な話です。


企業が毎時適切な設備・事業投資・自社株買いが
絶対できるわけがないというのはそのとおりですが、
かといってじゃあ自分たちが適切な銘柄選びや配当利用ができるとも言えないわけで、
また自分が投資家として自信がないと言うなら
なおさら企業には無配で運用してもらったほうがいいという裏付けにすらなります。


特に、配当株投資家、ディフェンシブ銘柄投資家は、
それこそ上昇への期待より下落に備えることを優先し、
自分の投資家としての腕に自信がないと自覚しているのでしょうから、
かえって自己の裁量が届かない無配銘柄のほうが性に合ってるかもしれませんよ。


無配株が信用できないというわりには、
自分が選んだ配当株に対する信用は高いのはちょっと矛盾を感じます。


それでいて、市場指数にアンダーパフォームしているならば、
手間を考えてもやはりインデックス投資をしたほうが良いでしょう。


もし「いやこれは長期投資前提だから今はアンダーパフォームしてていい」
「長期投資ならアウトパフォームできる」
という理屈なら、
なおさら長期投資での課税デメリットや、それを取り戻すための申告、
また管理の手間も含めてやはりインデックス投資の方が最適です。


配当ディフェンシブ銘柄への投資はいわば守りの投資ですが、
守りに入っているわりには、インデックス投資よりリスクも高く、
それでいてリターンも低くて手間もかかっているようじゃ、
多少リスクとってても無配グロースに投資したほうが良いまであるんですよね。


むろん無配グロースは成長株ゆえのリスクはもちろんありますが、
結局個別株投資である以上そんなリスクはどの銘柄にもつきものであって、
無配有配だとかグロースディフェンシブだとかよりも
単純にその銘柄そのものに付くリスクを考慮したほうがよほど効果的です。


無配ディフェンシブ銘柄が本当に相対するべきは無配グロース銘柄ではなく、
今まさに劣後している市場平均指数に対してであると言って良いでしょう。



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2 件のコメント:

  1. まさにその通り!

    バフェット太郎(笑)

    返信削除
    返信
    1. 参考にするにはちょっと難しすぎると思います。

      削除

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