ちょっぴりアウトパフォームした程度じゃインデックス投資に勝てたとはいえない

あらゆる個別株投資家の方々が、
今回の暴落で軒並みポロポロと落命していらっしゃっています。


インデックス投資を最良の投資だと常々広めていたわたしとしては非常に心苦しく、
ﾏﾓﾚﾅｶｯﾀ…と落胆するばかりです。
私のインデックス投資家としての知名度がなかったばかりに…。


さて、そんな個別株投資家の方々は好景気だったときは
時折「俺はアウトパフォームしたぞ！うおお！！」と
市場平均指数にマウントを取ってくる人もいました。


もちろん素晴らしく称賛すべき事ですが、
「そのアウトパフォームはどの程度のものなのか？」
ということも重要になってきます。


もちろん数十％も上回っていたらそれは間違いなく
個別株投資をしていてよかったと言えるでしょう。


しかしたった数％では、果たしてそれは
大きなリスクと多大な手間をかけてまで
個別株投資をしていただけのメリットが有ったのか？
と今一度考えてみるのも良いかもしれません。


個別株投資においてはしっかりと米国のニュースや
決算情報をちゃんと読み込んで、
セクターごとに優秀な銘柄を選定し、
ルールに沿って損切りや利確を定期的にせねばなりません。


え？自分はそんな銘柄分析に時間かけてない？


それでまあ数十％恒常的にアウトパフォームできるのならそれはもうめっちゃすごい投資家なわけですが、
でもなんかそれまぐれっぽいですよね。
なんかいずれ市場から撤退しそうな気がします。


ええ、今回みたいな大暴落で、ころっと。


対してインデックス投資が市場平均に大して抱えるデメリットは小数点以下の些細な信託報酬と、
一番最初の給与入金設定、自動積立投資と、たったそれだけです。


それさえ行ってしまえば、あとはもう一切何もしなくていいです。
今後は株式市場に大してなんのアプローチをすることもなく、
自分の人生のリソースを私生活や仕事や趣味に割くことができます。


そもそも個別株投資で数字上はアウトパフォームしていたとしても、
購入・売却する手間や手数料、銘柄分析している間の時間、
下落ですり減らしたメンタルを含めて考えたら、
トータルで見たらアンダーパフォームしていた、ということも十分ありえます。


ちゃんとそういった金額損失、メンタルの損失、
時間的損失なども考慮に入れて
アウトパフォームだと言い切れるだけの
リターンを上げられているか？も重要です。


それにインデックス投資で空いた時間で副業でもして、
お金を得るか、あるいはそれを入金力にして
さらにインデックス投資したほうが、
ただ個別株分析でうんうんうなっていた時間よりも
よっぽど生産的で有意義たり得ますね？


特に労働所得が多い人はその有効度も高く、
そして相対的に時間がないため
やはりインデックス投資の方がいいと言えます。


副業ができるポテンシャルを持つ方もそうですね。
私も多少なりとも絵を販売しているので、
個別株に手を出す時間があったら絵を描いて売って、
あとはそれを入金力に回したほうがやはり効率的です。


この暴落の中で個別株投資で後悔してしまった方は、今一度、
果たして自分は個別株投資をしているだけのメリットが有るのか？
やっぱりはなからインデックス投資だけしていたほうが良いんじゃないか？
と原点に立ち返って考え直してみるのをおすすめします。