やたらと米国株ブログ村では
「この企業や商品がなくなることはないわけで~」
みたいな謳い文句がまかり通っていたりします。
特にそれが使われるのがタバコ株などの、
「成長性が見込めない企業」。
結局他にフォローすべきところがないから
とりあえず言っておくだけ、のような感じがします。
それに、それが儲かるかどうかはまったく別の話。
なくなるなくならないは結局二の次どころか三の次で、
それが活きてくるのは潰れるかどうかの瀬戸際ぐらいじゃあないでしょうか。
ボーイングなどは国が補助するでしょ、
とか言われても、それが生存ギリギリ程度の補助じゃ
投資して儲けになるかは怪しいし…。
タバコはなくならない、っつっても、
株価がこのままのペースじゃクソゴミなリターン。
満足にアウトパフォームもならないかもしれません。
そもそも、なくならないと言うなら、
例えばタバコがなくならないというのはあっても、
タバコのブランドや商品の種類がなくなる可能性や、
売れなくなったりする可能性とかもあるでしょう。
つまり「産業のなくならない」と
「投資先の銘柄の商品がなくならない」
「その商品が売れる、儲かる」
というのはまったく別の話。
これを勘違いしてはいけないと思います。
そもそもそんなこと言ってしまえば、
インフラの整備やアカウントのライセンスといった
不定形ながら確実なものが世界中に普及している、
アマゾンやマイクロソフトはなくならないものの筆頭でしょう。
単に売る「モノ」が存在する方が、
かえってその産業の確実性を揺らがしている
かもしれない可能性もあるのでは?と感じるくらいです。
それに範囲だけで言えば、
米国の航空産業という狭い範囲や、
そもそも嗜好品に過ぎないタバコなどより、
よっぽど安心できるとも言えますしね…。
もちろん、マイクロソフトなどは一時期クソ呼ばわりされてましたし、
やはりいつ「なくならない」≠「成長しない」に転じるかは
誰にもわかりかねます。
結局個別株をやる以上は、
そういった逃げの姿勢で行くよりも、
もっと攻めた姿勢で行かねばならないと思います。
個別株投資である以上、
どうせ取るリスク自体は大して変わりません。
むしろシェア性を見て成長性を見込んだほうがいい。
そして先程も述べたとおり、
競争の激しさも株式市場の常。
産業がなくならなくても、買収、合併、
別の企業の台頭や、別の国がシェアを取る可能性もあります。
(中国では米国企業を締め出すとかいう強硬手段をとったりね…)
それでも「なくならなくて」「それでも確実に成長する」
のに期待するなら、そもそもそれこそ
そう言えるのはインデックス投資くらいですね。
資本主義はなくならないし成長前提ですから。
怖がりなのに個別株投資をやる人の心情が
やはりわかりませんね。
というかそもそも株式投資にあまり向いていないでしょ。
高配当株がディスられるのを酒のつまみに高配当株を買えてこそ、
返信削除一流の高配当株信者といえるのかもしれません。
冗談はさておき、今回の暴落は自分の投資スタイルについて考える
いいきっかけになったのではないでしょうか。
インデックスにしろ個別株にしろ、やっぱり分散投資は大事ですね。
もし偏った集中投資をしていたら、メンタルがやられていたかも。
一時のアウトパフォームより、長く投資を続けることを目指したいです。
高配当投資は他人の意見やそのリターンを無視して高配当にだけ魅力を見出すからこその高配当投資です。
削除ちなみに、私はハイテク、レバレッジ、またはインデックス投資に至るまでこのブログを運営しているなかさんざんディスられてますが、未だに納得がいく批判はないのでやはり無視しています。
(そもそも、私や和製バフェット氏が言うまでずっと米国株ブログ村は高配当マンセーでしたから、今でもまだ劣勢な方でしょう)
今回の暴落で印象的なのは、ハイテクはあまり下がらず、比較的ディフェンシブな外食産業などが下がったことですね(あとついでにタバコも)
ハイテクが下がらなかったのは私にも予想外でした。
これにより、暴落そのものではなく、暴落の種類とセクターによって暴落時の株価の下げ幅が決まるということであり、つまりはやはり分散投資が大事だということです。
そういう意味ではやはりセクターによらないインデックス投資が良いですね。
ちなみに米国指数そのものも時価総額的に現在ハイテク偏重とも言えますので、その理屈で言えば先進国以上に分散投資するのが吉とも言えますが、今度は米国が下がると全世界も下がるという単純な恐慌もあるため、結局ハイテクセクターに今全世界が頼り切ってると考えることもできます。
つまり、どう転ぶかわからんということです。