2020年5月4日月曜日

バフェットの航空株売却を見て…銘柄選定には大いにバイアスがかかってることを自覚せよ!

そういえば本物の方のバフェットが航空株を全部売却したとか。


私の完全に管轄外の銘柄なので
ぶっちゃけあんまり興味ないんですが、
こういうとき「あのバフェットが買ってるから買おう!」
なんてイナゴしていた人らは軒並みもう即死ですよね。


とんでもない耄碌ジジイに賭けちまったもんだ…
とでも吐き捨てているはずです。


まああの人はなんなのか私もよくわかってないんですけどね。
何考えているかわからんし、最近は失敗しまくってるニュースしか流れてこない。


これだけ高名な投資家でもよく間違えるのに、
我々個人投資家が勝てるわけないんじゃないか…?
といういつもの帰結。
まあ普通の投資家だったらそう思いませんか?


こんな人が失敗してる傍ら、
米国株ブログなんかじゃあ「この銘柄がオススメ!」
なんて言われてるんですよね。
クソ信用ならないったらありゃあしないですね。


仮に投資するにしても、やはり大型安定成長株。
それでも万が一を避けたいなら、
究極のディフェンシブ投資であるインデックス投資をすべきですね。


まあそういうわけですが、航空株買っている人たちは、
少なからず自分の銘柄選定にバフェット爺さんが買っている、
というバイアスもあったかもしれません。
すると今回その理由も消滅してしまったわけだ。


例えば高配当銘柄への投資も、
現在アルトリアに投資している人は
大いに苦しんでいる人もいるでしょう。


バフェット太郎さんを信じたのか、
タバコはなくならないという妄言や
高配当銘柄だから再投資やガチホも大丈夫だと
錯覚してしまったのかは知りませんが…。


でも、言うまでもなくバフェット太郎さんは
バフェットの偽物と言うのも烏滸がましい
ただのアフィリエイターですし…。


株式投資は「なくならない」ものに投資するものじゃありません。
「儲かるもの」に投資するものです。
損出しに数十年かかるのではもはやただの負債です。


そして高配当は非効率的ですし、
やはり「儲かるもの」≒「成長性の高いもの」
といった種類のものからはいささか遠いです。


それに、高配当だからといって持っていると、
今回のバフェットの全売却のように、
配当が減配や配当停止になった瞬間に、
投資家は右往左往しなくてはならなくなります。


そうでなくとも、高配当というものを
銘柄選定の理由にしてしまえば、
適切な損切や利確、スイッチングの際に
手を鈍らせてしまうことでしょう。
(はたして、今のこんな状況でも、
ロイヤル・ダッチ・シェルやXOM、アルトリアなどを
持ち続けることが正しいのか?
高配当だからといって、無理に持っていないのか?)


ちなみに、今の急成長大型株である、
GAFAMなどの銘柄も、結局は
「今の成長性ありき」で投資している人も多いことでしょう。


一瞬で倒産するか、あるいは緩やかに衰退するか、
はたまたちょっと前までのマイクロソフトのように、
衰退なのか成熟なのか怪しい懐疑のなか、
高配当銘柄としてそのまま市場にしがみつくのか…。
これもまた、わかりません。


とにかく言えることは、
個別株に投資している以上、
やはりどこかしら偏ったバイアスの中で
投資しているということを自覚すべきです。


その上では、
特定の人物の勧める銘柄を買うこと。
また配当の有無で買う銘柄を決めること。
あるいは、現在も成長中の大型成長株に投資するのは、
どれも「その前提が崩れたとき」、
投資家としての力量が大いに試されることがある、
という覚悟をしておかねばならないでしょう。


まあ、そういった意味では、3つ目のバイアスは
比較的勝率が高いと思ってますけどね。
そりゃ大型成長株への順張りは一番無難なので…。


ただ同時に、未来への成長の期待が崩れたとき、
本当に崩れたのか、はたまた一時的な衰退なのか、
やはり判断がとてもむずかしいです。


とはいえ、向こう十年程度は安泰だと思い、
実際そのバイアスに賭けているのが私のTECLへの投資とも言えます。
あんまり他人のこととやかく言えねえよな!


まあそもそもインデックス投資自体、
過去実績と資本主義の成長にバイアスを賭けた
テクニカル分析だとも言えなくもないですけどね。


そのバイアスの加減次第でセクター<米国<先進国<全世界
というように指数投資への嗜好性が変わっていくんですね。


どちらにせよ、自分の判断にはおおいにバイアスが
かかっていることを自覚してからが、
投資の始まりです。


できるだけ、それを自覚した上で、
それがどれだけ信頼に足るものなのか、
そしてそれが揺らいだ時にどう行動するか。


あるいは、それが揺らいでも問題になりづらい、
ETFやインデックス投資をすることが、
我々個人投資家にとって「無難」で「優秀」な
投資として選ばれるべきだと私は思います。


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8 件のコメント:

  1. 最善最強の投資は常に変化し移ろい行くものです。
    平家物語冒頭の「祇園精舎の鐘の声・・・」と同じです。
    我々は投資の神ではないので、最善最強の投資を常に続けることはできません。
    投資の神に最も近いと言われているバフェットですら銘柄選定を間違えます。
    航空株売却は苦渋の決断だったかもしれません。
    世界中からバフェットが失敗したと揶揄されても他人の金を預かる運用者としての責任上、切らざるを得なかったのでしょう。
    個人で買っていたなら保有を続けていたかもしれません。
    個人投資家は自分の金だからと独善的になり、切るべき株も切れなくなりがちなところが危険です。

    インデックス投資も最善最強ではありません。
    個々の局面・期間では色々なファクター投資法(モメンタム、サイズ、バリュー・グロース、配当・・・)に負けます。
    しかし波乗りのように、儲かるファクターに乗り換え続けること、そしてその全てに成功することは現実的に不可能です。
    長期運用で成功するためにはマルチファクターたるインデックス投資というビークルを使うしかなく、それは最善最強の投資法ではないが、最適解ではあるという帰結になります。

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    1. 私も、理想論としての指数超えの投資法を期待してましたが、
      今の所それを超えられる投資を実践している人は米国株ブログ村にはあまりいない気がしますね。
      グロース集中投資家である和製バフェット氏もインデックス投資に転向しましたし…。
      ほとんど、ブログ集客のためのバリュー配当投資家ばかりなのが悲しいです。

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  2. そのバイアスを認知するために他人と意見の交換をしたいんですが残念ながらそのような友人に恵まれていません。ツイッターでも皆さんフォロワー多すぎて雲の上の存在です。
    株関係なくて申し訳ないですが今日の絵とっても可愛くてセンシティブですありがとうございました!

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    1. ありがとうございます♪ヤバいですね☆
      ちなみにこのイラストはスマブラではじめてVip入りしたときの絵です。
      世界戦闘力は今大体715万くらいだったかな。

      ちなみに、SNSでは関われる人間を自分で選択できるため、
      バイアスは深まる傾向にあると思っています。
      私のフォローフォロワーさんはほとんど米国・インデックス・グロース偏重ですからね。
      今の所それが正しく動いてくれていると思いますが、常に自分のバイアスを疑うことは忘れないようにしたいですね。

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  3. ブログのトップ絵が可愛いのでついつい来てしまいます

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    1. 嬉しいです♪ヤバいですね☆
      イラストもこうして期待してくれている方々がいるとおもうと、頑張っていきたいものです。

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  4. 空き缶5月 06, 2020

    普通は日常の中でうまい儲け話あると持ちかけられたら殆どの人が相手にしないと思うんですが、投資の世界ではバフェットや孫正義やブロガーなど会ったことすらない赤の他人のことを簡単に信じて大金を投じる方が多いですよね。不思議です。
    その点インデックス投資では「資本主義による経済成長」だけ信じていればいいので楽ですね^_^

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    1. そうですね、ある意味インデックス投資は市場以外のなにものも信じていないとも言えます(^^)

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