ディフェンシブ銘柄の中でも人気が高いタバコ銘柄は、
中毒性も高いし、生き残ることは生き残るでしょう。
向こう十数年くらいは間違いなく。当分はね。
私もそれにはあまり否定的ではありません。
規制があっても時間はかかるでしょうからね。
こんなヤニカスまみれの世界で、
タバコが絶滅することなどあり得るか!?
という主張も見たことがあります。
ただ株式投資においては、生き残るかどうかも重要ではありますが、
単純に利益が出るかとか、利益率が高いかということの方がもっと大事です。
高配当再投資戦略といえど、
配当含め長期的に右肩上がりになるという想定ありきで利益が得られます。
逆に言えば、高配当で長期的に事業が安定していても、
緩やかに衰退していけば利益率は下がってしまい、
個別株投資家の本来の目的である「市場指数にアウトパフォームする」
なんてことはまったくもって達成することは不可能になるでしょう。
まれにリスクヘッジとしてタバコ株を捉えている人もいますが、
そうだとしてもナンセンス。
株式である以上は債券や現金よりボラは荒く、
株式内でリスクをへらすよりは資産全体でリスクヘッジするほうが妥当で、
リスクヘッジとして妥当性があるかと言われたら全く納得できません。
マリフ○ナが合法化されたことにより、
そちらに手を出すタバコ企業もあるようですが、
規制が解除されるとは到底思えない国も未だ多く、
またあまりにニッチ過ぎて利益率が低い可能性も十分あります。
くわえて、新興産業に手を出すと事業リスクも増えますし、
その場合はディフェンシブ銘柄としての観点からも怪しくなります。
事業の拡大とか、むしろそれは成長株がよく行うやり方ですよね。
事業存続のために色々手をのばすと、
高配当がまさにネックになるかもしれませんし。
そんなに株式でリスクを取ることに怯えたり、
投資銘柄が将来に渡って存続することを望むのなら、
それこそインデックス投資をするべきかと思います。
つか百歩譲ってもヘルスケアETFや生活必需品ETFが妥当でしょう。
個別株でリスク取りたくないならこっちのほうがいいですね。
タバコ株単体とかはちょっとよくわからない。危険すぎる気すらする。
だってやはりタバコ株単体で持つと、
規制が厳しくなってもゆるくなることは少ないでしょうし。
無限ナンピンの可能性も高くかえってリスクな気がします。
というか、そのうちタバコ企業も生き残るために
他の事業にばっかりかまけるようになり、撤退はしないまでも、
最終的に主力がタバコじゃなくなる気すらしています。
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