人によって色々と投資に対する姿勢が異なるわけですが、
ことネットで投資家を名乗るような人たちは、
順張りより逆張りすることがあまりにも大好きです。
やれ、「上昇相場ではグロース株は買われすぎて割高になる」
やれ、「上昇相場では配当銘柄は見放されるが、そのぶん安く買える」
やれ、「米国はそろそろ頭うちだからリセッション入るから売り時だ」
やれ、「中国や韓国がヤバい時ほど、新興国は割安で買い時だ」
などなど、時代や人気に逆行することを言うのが大好きです。
順張りは順張りで、
「お前今調子乗ってるけどどうせそのうち痛い目みるぜw」と、
未来を見通せるはずもないのに悲観的な予想をぶつけられるし。
逆張りは逆張りで、
「この人なんで一人だけ変なことやってんの…?」と、
未来を見通せるはずもないのに悲観的な予想をバカにされます。
ただし、逆張りなる悲観的な予想は、
「今までずっとそうだったけど、そろそろ真逆の結果になるだろう」
という、根拠のない予感をもとにして話される事が多いです。
また、現時点の手法とは全く真逆の方法をとっていることから、
そのやり方にはかなりの勇気がいりますし、
くわえて、その実、実際は逆張り予想をする人も、
内心では信じていない人も多かったりします。
だって、投資家なら、
逆張りしようとすればいくらでもできるはずだからです。
本当にこれからリセッション入りするなら、
それこそ売りをすればよいし、レバレッジだってかけられます。
また、現在国際政治的に不利な中国や韓国、
つまり新興国が買い時だと思うのなら、
そちらにガッツリ投資すれば良い。
ですがそれを実際に言葉通り行っている人は少ないです。
やっていたとしても、やはり自信がないのかごく少額のみ。
リセッションに対してキャッシュポジションを増やしている人も、
実際にはやはり自信がないのか、引け腰でごく少額です。
逆張り投資家は、結局のところ自分に酔っているか、
はたまた「自分だけはほか大勢の人より儲けられる」と勘違いをしているだけで、
時代に逆行するようなやり方は往々にして失敗することばかりです。
自分だけは特別だと、「なろう小説」のように思うのではなく、
常に自己評価を適切に行うか、
または世間や先人に習って手堅く儲けることこそが、
投資において儲ける以上大切な姿勢なのです。
やはりそういった考え方をすると、
市場平均に勝とうなどという思い上がりは、
「自分が特別な人間だ」と錯覚しているに過ぎず、
結果的にぱっとしないリターンを上げること請け合いでしょう。
私達はどれも凡人なのですから、
凡人は凡人らしく、インデックス投資で手堅く儲けるべきなのです。
我こそは天才だ、私はちゃんと個別株投資で儲けられる、
と思ってしまっている人は、今一度、
世界中にいる頭が良くエリートな機関投資家たちと、
株式市場で戦うことになる自分の状況を冷静に見直してみることが大事です。
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男爵さんの方にもコメントしてみたのですが、最近リーマンショック時に空売りで名を馳せた投資家がインデックスバブルについて発言したことについてぽすとさんはどうお考えでしょうか?
返信削除ttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-05/PXBZC66TTDTH01
(日本語訳抜粋、原文は長すぎて日銀ETF買いが馬鹿にされてることぐらいしか理解できませんでした(笑))
投機家でブログもやってる塩漬けマンさんの記事も読んでみたのですが、中々考えさせられました。
ちょくちょくインデックス投資が市場に引き起こす歪みについては、
削除私もたわら男爵氏も時折言及しますが、
あなたがたわら男爵氏へコメントしたのと同じく、
定期的なガス抜きがあったり、インデックス投資家が爆発的に増えまくるとかはないと考えています。
というかその"歪み"こみで成り立つのが株式投資ですからね。
そもそもインデックス投資があろうがなかろうが歪むときは歪むし、
他の金融リスクとかの方が起きる可能性としては高く、
またインデックス投資のせいだろうが暴落してしまった市場に対して、
インデックス投資以外で生き残るのは私達個人単位ではかなり難しいので、
インデックス投資をやめる理由にはなりえません。
インデックス投資バブルだけを的確に見抜けるならそれこそ
この人が自分だけさっさと売りに入ればいいのに、とも思います。
率直に言ってこういうどうとでも取れる抽象的な話は「ふ~んそうかもね~」としか言えないですね~。
個人的な考えではインデックス投資の歪みより米中貿易とか考えていた方がよっぽど有意義かと思います。