2019年9月4日水曜日

バランス理論は偏っている。

この世の中には案外、バランス信者なるものが存在します。


例えば食生活で言えば一汁三菜だとか、一日三食がいいとか。
投資で言えばシーゲル流やバランスファンドがそうだとか。


何事にもバランス良くするべき、と言っている人は多いですが、
実は案外その"自分が考える"バランスとは割と偏っている事が多いです。


今回はその"歪みきったバランスを信じるリスク"について話そうかと。
はっきり言えば、ようはバランスなんてアテにならないということです。


さて、多くの人がイメージされる、一般的にバランスの良い食事といえば、
一日三食きっちりご飯・肉や魚・野菜をしっかりと摂ることを
イメージされる方も多いと思います。


こと人によっては、食卓には彩りのバランスが大切だ、などと、
栄養バランスを完全に無視して、単に見栄えが良いというだけで、
野菜にトマトやパプリカを乗せるだけで満足し、
白米をじゃんじゃかおかわりすることに関しては
何のリスクも感じていない人だってたくさんいます。


しかし、言うまでもなく、食事なんて栄養摂取の一環であり、
見栄えの良さなんて胃に入ってしまえば関係なく、
色なんて食欲をそそるか否か以外は微塵も関係もありません。


…いえもちろんそれも大事ですが、じゃあ彩りが大事だと言って、
彩り豊かな野菜しか食べなかったらそれこそバランス悪く見えるし、
栄養バランスという面では完全に偏っているということは明らかですよね?


いわばおおよそほとんどの人がイメージする
"バランスの取れた食生活"、"バランスの良い食卓"なんてのは、
大概が"栄養バランスを完全に無視した自己満足"にしか過ぎず、
実際は栄養摂取のための手段である食事という本来の目的から乖離し、
なおかつバランスからは一番かけ離れたものとしか言いようがないということです。


さて、ここまでは誤解されがちな一般的食卓について言及してきましたが、
基本的に栄養学者や管理栄養士は、炭水化物:タンパク質:脂質を
60%:20%:20%の割合でとることを勧めてきます。


これは、厚生労働省や消費者庁などの省庁や、
日本糖尿病学会推奨の総摂取カロリーに対する比率でして、
ようは本来バランスの良い食事内容はこっちのことを指し、
糖尿病治療にあたっては大体の病院でこの比率の飯が出てくるというわけです。


糖質制限と聞いて偏ったバランスをイメージしてしまう人は、
「バランスの良い食事を摂らなきゃ!」と意気込むものの、
おそらくほとんどの人はバランスの良い食事として
上記のようなはっきりとした指標も知らないでしょう。


さて。


残念ながら上記の比率は糖質制限者に言わせれば決して適切とは言えず、
むしろ普段あまり運動しない人などは、上記の食事内容をならうと、
肥満や糖尿病になってしまうことも十分にありえます。
(糖尿病治療にも使われている食事内容なのにな!)


糖尿病治療にも使われているくせして、
実際はやはり糖質を60%近く摂ってしまうわけですから、
血糖値が上昇することは避けられず、
結果的に糖尿病患者はインスリン注射をせざるを得なくなります。


糖質制限なら糖質を制限できるので血糖値の上昇は抑えられ、
インスリン注射をする必要すらなくなり、
体にも金銭にも負担はかからないのですがね…。


こんな現状ではやはり糖尿病患者が減るわけもなく、
現時点においても右肩上がりに増えていっているわけですが、
残念ながら日本糖尿病学会などはそれを
「欧米から来たファーストフードなどによる脂質過多のせい」として、
糖質ではなく脂質を悪者にして"バランス"を取ろうとしているんですね。


で、まあ、実際の糖質制限食というのは、
世に言わせればバランスの良い食事とは決して言い難く、
効率を突き詰めると炭水化物がなしの、卵と肉とチーズだけの
なんだか彩りもなく、見た目不健康そうな食卓になることが多いです。


私なんかもほとんど毎日肉ばっかり食べてましたからね。
野菜も摂ってましたが、ほとんど海苔かレタスぐらいだけだったので、
茶色か緑ぐらいしかない見た目ひどい食事でした。


しかし実際の栄養バランスで言えば、
脂質こそが糖質以上にエネルギーになるため多く取る必要があり、
またタンパク質も体を作るなにより重要な栄養素のため、
基準より多めにとる必要があり、
相対的に糖質は不要になるため摂取量は減少します。


糖質制限のパイオニア、ドクター江部に言わせれば、
理想的な糖質制限の摂取栄養バランスでいうと、
「糖質12% 脂質56% タンパク質32%」
の割合らしいです。


まあ私なんかは完全に糖質摂ってなかったので、
上記と比べたらもっとタンパク質と脂質の摂取量は多かったですけどね。


なお、上はあくまで三大栄養素の理想的な摂取割合であって、
ほかビタミンやミネラルも"バランス良く"取る必要があります。


ただし、これは私もそうですが、
一日に必要なビタミンやミネラル値を知っている人はほとんどいません。
ビタミンやミネラルの種類めっっちゃおおいしね…。


こちらに関しては、毎食考えるのが面倒…。
というかきついと思うので、その場合は一日に必要な
ビタミンC以外の栄養素がすべて取れるを摂るといいでしょう。


ビタミンCさえ別で摂っていれば、
何も考えずに卵食べてるだけでも生きられますからね。


コレステロールのとりすぎについても厚生労働省は上限撤廃してますし、
さながら本当にバランスの良い食事というのは、
毎日大量の卵と野菜を摂ることかと思います。


個人的にはやはりそれに加えて肉も食べて脂質を
江部先生の言う割合ぐらいまで摂ってエネルギーにするのを勧めますが。


というわけで、"バランスの良い食事"が、
いかに自分の観点、確証バイアスに染まっているかがわかっていただけたかと思います。


私や糖質制限を信じなくても良いですが、
バランスの良い食事を摂りたいという人は、
お国と糖尿病学会が規定しているバランスの良い食事通りの割合で
毎日3食食べれば良いんじゃないでしょうか。


…まあどちらにせよ、一般的な人ってほとんどが
朝昼パンのみとかの生活ばっかりで、糖質制限否定できるほど
バランスの良い食事なんて大体摂ってないと思うんですけどね。



(参照記事等:)
『米・新規糖尿病患者数が減少に転じる』 メディカルトリビューン。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4922.html


糖質制限食と脂質の摂取量
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1084.html


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