2022年1月23日日曜日

市場に逆らうわけにもいかないので、常にレバレッジ・フルインベストメント

ぽすとの洗礼名のもととなった、
チャールズ・D・エリス。


和製バフェット氏から賜ったものですが、
チャールズエリスはこう言っていたらしい。


「市場に勝とうとすることは無意味である…」


いや、本の帯に書いてあるだけで、
ほんとに言ったかは知らんけどね?


ていうか、まず、なんなら、私は、
「敗者のゲーム」読んだことないし…。




敗者のゲーム[原著第8版] (日本経済新聞出版)




ともあれ、この理屈に則るなら、
市場にタダ乗りする指数投資こそが、
優れた投資法であると言える。


つまり、市場により強くタダ乗りする
レバレッジETFもそうだってことだよな!?


(!?)


証明完了しちまったぜ…。


市場が強い時は強く上がりますし、
そこに借金無しで強く張れるレバETFは、
まさにこの言葉を強気に体現しています。


市場が弱い時は何よりも弱くなりますが、
どの銘柄買っていても結局は下がりますし、
反発に賭けるならやはりレバありの方が強い。


3倍だとちょっとアレに見えますが、
2倍のナスレバやSSOなどなら、
まあそれほどおかしくはないことでしょう。


まあ、時価総額が低すぎるとあれですが、
時価総額上位で凝り固めた、
TECLやSPXLやTQQQならまだなんとか…。


レバETFはとこまでいっても結局市場次第で、
インデックス投資から入った私としては、
実力が介入する余地が少ないレバETFは、
やはり好ましいハイリスク投資なんですね。


ぶっちゃけ必要なのって握力くらい。
あとは相場と自分のリタイア期が
うまいこと噛み合うよう祈るだけ。


なあに、10年に一度の、
暴落や恐慌に当たらなければいいんですよ…。


果たして今ってそれなんですか?
どうでしょう、預言者求む、です。


どうも多くの投資家の人達は、
守りながら攻めることばかり考えて、
リスクを取りたがらないように見えます。


リーマンショックやITバブル崩壊が
必ず自分の資産形成期に直撃する前提で、
守りに入ることを意識していますね。


(…そのわりには、
インデックス投資以外に手を出したりして、
何故か中途半端にリスクを取っていたり…)


私みたいに
「好景気の間に一気に資産増加!」
「増加し終わってから一気に防御に入る!」
といった、相場に対してのメリハリを
重視している人間は少ないようです。


私のやり方なら、仮に好景気が続けば、
言わずもがな大成功です。


また、大成功後はもちろん、
指数現物投資と多めの現金で守備に入るため、
守備力も(最終的には)万全です。


なんなら、低リスクな投資先で、
ちんたらと資産形成に励んでいるよりか
よっぽど低リスクでしょう。


TECLの年率平均が、55%あたりだとして。
(5年平均リターンです。今は61%ですが)


900万円を投資していれば6年で
1億2000万に到達します。


仮にVOOが同時期に、例えば、
その3分の1の18%のリターンだったとします。
(2020年あたりでTECLが55%だったときは、
実際には当時10~15%ほどだったと思います)


その場合は、VOOが1億2000万行くには、
16年間近くを要するわけで…。


同じぐらい稼ぐのに、
3倍弱近く期間がかかるわけですね。


6年の間に致命的な暴落を受けるのと、
16年の間にそこそこの暴落を受けるのとでは、
どちらが危険かとういうことですよ。


かりに、致命的な暴落…
リーマンショックやITバブル崩壊などが、
投資して7年目に起きるとします。


その場合、すでにTECL側の方では、
1億2000万を売っぱらっており…。
(税引後9600万だとします)


例えば私では、5000万をVOOに投資して、
4600万ほどを現金で持ってたりするはずなので、
ゆうゆうと4600万で過ごしていくわけです。


VOOでちんたら資産形成していた場合は、
7年目時点で資産は2800~3300万円ですので、
フルインベストメントしていたそれらすべてが
一気にボロクソ暴落のダメージを受けるわけ。


早期リタイアできる、という、
目的を捨ててまで安定をとったつもりで、
実は後者のほうがまったくもって危険です。


それでいて、TECLが崩壊するような、
その二種レベルのおぞましい暴落だと、
むこう十数年は指数でも低迷します。


その場合でも、大量の現金と、
2倍弱ほどのリスク資産がある前者のほうが、
なぜだかかなり安定していますね。


どうせリタイアせず労働していても
200万ずつしか補填できませんので、
後者はそれほど有利には働きませんしね。
(職を失うリスクすらある)


こういったことを天秤にかけた場合、
早期リタイアが可能であることや、
なんなら資産成熟後は、単なる指数のみよりも
だんぜん暴落に対しては安全なことから…。


「好景気で爆速で資産を形成し」
「あとは一気に守りに入る」
という手段は、私は有効に思えます。


「そんなうまくいきっこない!」
という、夢破れた中年は言いそうですが…。


かりにうまくいかなくても、
べつに良いんですね。


指数でちんたらやってても、
もとから早期リタイアなんてできないので…。


1~6年目のリタイア前に、
もし天変地異レベルの大暴落があっても、
つまりはどちらもリタイア不可です。


現物指数運用で安全にやってるようで、
その実現物資産もかなり毀損されますし…。


長期低迷の場合は、
結局どちらも1から貯め直しした挙げ句、
なんならレバレッジかかってたほうが
反発に期待できて結局すぐ貯まります。


この場合で一番困るのは、
「TECLが即死して即償還された挙げ句」
「その数日後にモーレツに反発する」
という、変なパターンだけですね。


それに近いことは、まさに、
2020年コロナショックで起きましたが…。


まあ、結果は見ての通り、
TECLは生き残って猛反発しましたね。


一応、現物で普段は積み立てておいて、
暴落時にまだ残ってる現物を一気に売って、
底でTECLをピンポイント買いする選択もあります。


…ただそれは、まあ、言うまでもなく、
めちゃくちゃ難しいですので…。


それに、好景気でも、
予め一括で多く買っておけば、
実質未来の底で買ってるようなもんだしな。


…と、言ったことから、
好景気でバンバンレバレッジ投資して、
資産をさっさと作ってしまう、というのは、
私は有効だと思ってるんですね。


好景気のうちに資産を強気で投資するのは、
みんなごく当たり前にやってることですし。
それに乗れないよりはマシですよね。


うまくいけば早期リタイア、
うまくいかなくてももともと無理。


うまくいかなくても、
0から貯め直すか、1から貯め直すか、
それが違うだけ…となると、まあ、
リスクをとる意義もあるってもんです。


ただ一番つらいのは、ほんとに、
売却する直前で暴落したときでしょうねw


どちらもまた貯め直しになるとはいえ、
レバ投資の場合はゴールにまで
もう手が届いてたわけですからね…。


そうならないためには、
資産形成後半のうちにはすでに、
レバレッジ比率を下げておくことです。


具体的には、私とかなら、
TECLを後半では少しずつ売っておいて、
ナスレバや現物や現金に少しずつ移すと…。


まあ、むろんペースは落ちてしまうので、
その塩梅が難しいところですけどね。


ともあれ、むこう5000万くらいでもないと、
好景気に現物指数とか買う意義は薄いです。


やはり序盤はレバレッジが妥当であり、
資産形成の中盤~後半あたりからが、
投資家として試される部分なのでしょう。


今みたいなときにも、
果たして持ち続けられるかどうか、大事ですね。


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16 件のコメント:

  1. レバレッジを掛ける場合と掛けない場合でリターンだけでなくリスク(標準偏差)を考慮して、モンテカルロ法で中央値を比較してからレバレッジを掛けるか考えた方が良いと思います。恐らく、ポストさんの想像とは全く違う結果になると思います。
    リスク(標準偏差)が0でシミュレーションをすれば、当然リターンが勝っているレバレッジを掛ける方が最終的な資産は増えますが、リスク(標準偏差)が0というのは現実にはありえないのです。

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    1. んにゃぴ…。
      コロナショックを経た上での5年平均リターンが55%ほどだったので、そういうのはすでに織り込まれているのだと思っていました。
      つまりここ数年のリターンは異常であり、間違っていて今後はそうならないということでしょうか。

      削除
    2. 私は数学が苦手なので、
      うまく説明が出来ないのですけど、
      ぽすとさんの目論見は、どうもおかしいな、そんなはずはないんだけどな、
      と思っていたんですけど、
      なんとなく腑に落ちました。

      ぽすとさんが言われているリターンは、
      あくまで結果、実績であって、
      単純にこの5年間が良好な時期だっただけにすぎないのではないか?

      私のイメージとして、
      通常の時期、例えば5年間なら5年間だと、
      レバ3倍なら、
      その5年間にある、厳しいときのダメージが深くて、
      その分を取り戻すのに時間がかかり、
      結局、レバを掛けていないのと、同様のパフォーマンスになるはず、
      そうでなければ、もっとたくさんの人がレバを掛けているはず、
      なんですけどね。

      違うのかなあ?

      削除
    3. もっとたくさんの人が三井住友FGに投資しないのと似たような理屈だと思いますよ。

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    4. いや、それとは意味合いが違います。
      投資対象としての魅力とかの問題ではなく、
      純粋に、数学上の問題のはずです。

      本当は、シミュレーションをして、
      その計算結果をお見せできれば説得力があるんですが、
      繰り返しになりますが、
      私は数学が苦手なので、
      申しわけない。
      (;^_^A

      削除
    5. NASDAQは元データなので,その挙動は数式では導出できません。
      (未来は読めない)
      が,データのある期間に関してはバックテストが可能です。
      その上での判断なら宜しいかと。
      ---
      (ご存知かと思いますが)ネガティブな話もしてみましょう。
      NASDAQとTECLは これ迄ほぼ相似形です。
      なので歴史の長いNASDAQベースで話をすると
      2000年のバブルのピークで一括投資した場合,ヤレヤレとなるのは15年後です。
      因みに,バブルのピークに至る1年間で指数は2倍になっていまいた。
      現在の指数の動きは近い物があります。
      ヤバイですね! (ペ)

      削除
  2. これからが下げの本番だからレバは売ったほうがいいよ

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    返信
    1. 本当ですか!?
      助言ありがとうございます。
      できればもう少し具体的に下げの本番の時期や期間、率を教えてくれないでしょうか。
      適当な放言は私程度にもできるので、賢い方の正しい予測が見たいのです。
      また、強いセクターもお願いします。

      削除
  3. バフェット鬼太郎1月 24, 2022

    レバレッジETFは、ここら辺から
    上昇を開始するだろうと思っている

    多分、2月初め
    投資サイクル理論によると
    2月初めに政府の買い介入が、入ると思っている
    最低金利
    ハイテク株 買われる
    金利上昇
    ハイテク株 利益確定
    金利下降
    原油株 利益確定
    最低金利
    原油株
    ハイテク株
    同時に売られる

    原油株とハイテク株が
    同時に売られる場合は
    多分、政府が買い介入に入ると思っている

    返信削除
    返信
    1. 鬼太郎さんお久しぶりです。
      さてどうなるでしょうか。
      ある人は2年くらいはこのままじゃないかとか言ってましたが。

      ていうか政府が金利上げといて買い出勤に走ったら、もはやそれとんでもないマッチポンプですね…。

      削除
  4. https://www.roboadsimulation.qri.jp/myam/simulation

    こういうサイトで簡単に計算できるので、リターン5%リスク20%と、リターン15%リスク60%みたいに数値を入れると分かりやすいですよ

    結局、投資の目的は人それぞれなので正解はないと思いますが、レバレッジをかけると大儲けも大損もしやすく、平均取ると勝率は落ちるという事になります。

    返信削除
    返信
    1. はえ〜リスクってなんだかよくわからない…。
      つまりだからやっぱり今まではそのデータにそぐわない誤った数値だったんですね?

      削除
    2. ああ、これだ、
      こういうのを私も言いたかったんですよ。
      ちゃんとお詳しい方がいた。
      (= ̄▽ ̄=)V ナイス!

      削除
    3. 過去5年が間違っているわけじゃなくて、平均より良かっただけなので、今後もレバレッジが勝つ可能性は十分にありますよ

      レバレッジが不利、というのも過去20年くらいを平均したらの場合で、米国株の過去10年ならレバレッジが正解だし将来のことは分かりません(分かってたら私も借金して全力レバレッジします笑)

      ただ確実なのはリスクが上がるということで、ぽすとさんみたいにリスク許容度が高い人はレバレッジもできるし、そうじゃない人は現物推奨となります。

      削除
  5. りんりさんのおすすめブログで商材屋の東大バフェットがあるのが未だに謎なんですよねぇ~

    対局の関係にあると思うのに紹介するのかよ。。。

    そこ枠は、ぽすとちゃんやろっと毎回思ってますw

    返信削除
    返信
    1. そういえばあの二人はどういう関係なんでしょうね。

      削除

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