2024年2月5日月曜日

世界のベストインベスコとJEPQを評価してみる

珍しくこの投資先はどうですかって
コメント貰ったので記事で詳しく返信します。

>>こんばんは。いつもブログを拝見しております。ビットコインやTECLを持ち続けておられるとのことで、勉強させてもらっております。最近、世界のベスト(インベスコ、毎月配当)がすごいなぁと思っておりますが、ポストさんはどう考えておられますでしょうか?年率19%くらいあります。返信いただけると嬉しいです。


…世界のベスト?
なんだその変な名前は…別称?


と思って調べたら、
実際にあるんですねコレ。まじかよ。


(※参照)
 インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(世界のベスト)
https://itf.minkabu.jp/fund/18312991


世界のベストって言うとVEST(胴)かと
思いましたが、BEST(最高)の綴りだったか。


しかも、SBIでは週間買付ランキングで10位ですが、
みんかぶではSlimSP500を超えて週間1位でした。


マジか…人気あるんですね。
そしてぽすとは知らなかったっていう。


まあ、私の情報源は米国株ブログ村くらいなんで…。
他の投資ブログや動画も見てないしね。


そしてざっくり見てみました。
…結論から言うと、ナシです!
ひとつひとつ評価点を上げていきます。


①特別分配金(タコ足配当)


どうやら分配金ありとなし、為替ヘッジありとなしで
それぞれ4種類あるらしいとのことです。


その上で分配金ありの時点でぽすと的に
まずちょっと微妙だと思います。


当ブログでは何回も言ってる通り
分配金=逐一売却と同義として見ているので、
自分で額とタイミングが選べない分配金はナシです。


その上でさらにタコ足配当を出すとのことで、
やはりマジでその時点でナシです。


ただ配当を重視する人にとっては、
株価が下がって元本が割れようと絶対に
配当金を出してくれるのは評価点だと思います。


げんにSPYDやRDSB、JTなどは減配しちゃったせいで
配当投資家から失望されてますからね。


リタイアなどの計画を配当に頼っている人にとって、
減配や配当停止は悪夢でしかないので、
そういう人向けには抜群に良いところでしょう。


ともあれ理論上は配当はもうただの
売却でしかないので微妙です。


しかもタコ足配当は余計に株価上昇を損なうので、
やっぱり理論上としてもぽすととしてもナシです。


②(米国株)指数と比較したリターン



みんかぶサイトから参照したのですが、
世界のベストとSlimSP500のリターンは
下記のとおりです。


1年_世界ベスト:35% SlimSP500:34%
3年_世界ベスト:23% SlimSP500:22%
5年_世界ベスト:16% SlimSP500:21%
5年_世界ベスト:8.4% SlimSP500:知らん



…うん、ほぼ同額か、負けてる!
この時点でイマイチです。


多分コスト含めたら短期でも負けてます。
世界のベストは高コストなので。


また毎月タコ足配当と、配当を内部再投資ですから、
さらに世界のベストの方がリターンは不利です。


またもしNISAの場合は配当の内部再投資は、
値上がり益もそのまま非課税かつ
複利が乗ってさらに増えるので差が付きます。


つまりリターンでSP500に負けてるわけで、
わざわざ高いコストのこれを買う意味がないです。


…ソースはみんかぶだからね?
間違ってないよね、多分これ平均リターンかな。



③アクティブファンドだから駄目


正直なところ、アクティブファンドだから
駄目だという理由はまずおかしいです。


なぜなら、理論上アクティブファンドは
指数に勝ちづらいという理屈と、
たとえアクティブファンドでも指数に勝てるなら
買う価値があるという理屈は両立できます。


ですが、アクティブファンドの割に
大して勝ててないならやっぱダメです。


しかも長期ならまだしも短期でも怪しいし、
ひふみプラスやARKKですら
ろくに大したリターン出せてないですし。


つまり私自身がもうアクティブファンドにたいして
期待がもう持てなくなってるというのもある。


持論として、テーマ型やアクティブファンドETFや
レバレッジETFや信用を買う場合…。


SP500より明確に…
2倍くらい勝たないと無意味だと思っています。


つまり正確にはアクティブファンド名乗るわりに
バチクソ指数より勝ってないからダメです。


④コストが高すぎる


高すぎます。なんですか年率1.9%て。
これ実質コストじゃないですよね?


1.7%だとするサイトもあるので不明です。
調べてもわりと情報が薄いんですよねこのファンド。


しかもこれ懐かしの信託財産留保額がかかります。
0.3%も取られます。今どき、頭おかしい。


懐かしすぎて記憶があやふやでしたが、確か、
売却によってファンドの価格をブレさせないために、
売却する時に基準価格に0.3%取られるやつです。


コスト関係があまりにも重すぎます。
いくらなんでも信託報酬1.9%は法外過ぎます。


参考までに、SlimSP500の信託報酬は0.09%、
FANG+の実質コストは0.8%、
レバナスの実質コストは1%、
TECLの経費率は1%(金利含めおよそ3%弱)です。


レバレッジかかってないのに
レバレッジ並のコストはちょっと駄目でしょう。


正直なところ、私は1~2年前から、
「コストが高くてもリターンがその分高ければ良い」
という理屈で、多少のコストは飲み込む考えです。


ただその場合指数にやはり2倍くらい勝ってないと
コストだけで普通に指数に負けちゃうわけです。


つまり、先程のリターンを鑑みると、
やっぱり世界のベストのこのコストはダメです。


まとめると、一応評価できる点として、
・毎月ほぼ確実に配当する(タコ足あり)
・運用歴25年の老舗の安心感
・純資産額1兆で安定はしている



…ぐらいでしょうか。でも、ぶっちゃけ、
後者2つに関しては最近の投信では
もう当たり前のように担保されてるし…。


評価できない点としては
・アクティブファンドのくせに米指数以下のリターン
・レバETFやレバ投信以上に高いコスト
・信託財産留保額とかいう時代遅れの上乗せコスト
・毎月配当かつタコ足配当という無駄なコスト



もー調べれば調べるほどゴミ!
理論上でもぽすとの主観でもナシです!


なおタコ足配当に関して私は微妙だと思ってますが
利益度外視してそこを評価する人もいるので、
これはメリットデメリット両方で評価できます。


ともあれどちらにしろこれに投資する人が居たら
絶対に反対したいと思うくらいには微妙です。


なんでこれが人気なんですかね?
直近でリターンほしい欲豚ならFANG+とか、
配当と歴史だけでほしいならSPYDやMOとか、
色々あるんですけどね。


あとはエディ王子からは
JEPQを勧められたりもしました。


>>利確したお金で【JEPQ】というETFにスイッチングする。
キャピタルゲインとインカムゲインのいいとこ取りができます。
S&P500と同等の株価上昇が期待できるのに加えて、
年間10%近い高配当(税引後は7%程度か)が期待できます。
ただし毎月配当なのでNISA対象外となり、課税対象となるのが玉に瑕ですが、
検討してみる価値はあるかと思われます。
少なくとも、レバレッジETFよりは保守的な運用になるかと。


これは…これも微妙ですね。
そもそもぽすとはインカムが好きじゃないからです。


やはり理論上勝手に売られるわけなので…。
自分で自分の資産が
コントロールできないのは嫌です。


そしてそもそもNASDAQは持ってるし
リターンも格段に高いわけでもなさそうなので
やはり買うのはちょっと微妙ですね。


多分、これ買うならFANG+買います。
FANG+も結局はテーマ型ETFですが、
それでもアクティブファンドよりは安心できます。


まあそれこそ今の自分の環境が不安定なので
TECLさっさと売っぱらって
FANG+にでも切り替えた方が良さそうでもある…。


まあでもFANG+はFANG+でね、構成銘柄が…。
スノーフレークとかいう
わけわからんもの入れてるしな…。


ともあれ恐らく今後は守るために少しずつ
NASDAQコアでTECLサテライトって
感じでやっていくことになると思っています。
(BTCはもう今年か来年に売り切るくらいの感覚)


ディフェンシブにやるならより米国指数に近く、
オフェンシブにやるならTECL並みのキャピタルを、
という感じでやっていくので、
その中間あたりなどはあまり見ないと思います。


ただそれでも両銘柄とも全く知らなかったので、
今後もコメントとかで教えていただけたり、
質問やどうですかって聞いてもらったら嬉しいです。


ぶっちゃけ、SP500やNASDAQ、
TECLとかも他人から教えて貰ってから知ったしね。



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15 件のコメント:

  1. 勢いで投資してるようにみえてポス君はちゃんと思考できるんだよね

    返信削除

  2. これはあくまで自分の場合なのでチラシの裏と思って読み流してね。

    ぽすとさん知ってる内容で株式は全部完結予定。
    投資歴は、不動産か来月で7年。株は4年。コロナの暴落の時に全力米国株さんのブログを読んでスタート。
    めちゃくちゃつまらない投資スタイルだけど
    TECL(3000万まで)→
    株とキャッシュならイマココ レバナス(5000万まで)→
    不動産査定額含むならイマココ レバナスとQQQ(一億まで)→
    QQQとSP500(3億まで)
    →オルカンとSP500(それ以上)
    かなぁー。
    含み益含めて8000万オーバーくらい。
    目標額は純資産10億。

    株式投資は結局素人上がりだとSP500やオルカンに行きつくと思う。
    いずれスポットで個別やレバ系で遊べば良い。
    年とるとリスク取れなくなるし。
    不動産投資のキャピタルゲインとキャッシュフローを頭金以外で必要な資金以外を株式投資に全力投資っていうスタイル。
    本業収入増やすのは出世も含めてマネジメント対時間、精神面でのコスパも悪い。
    出世話が年齢の関係で来ても出世は全力拒否してた。所謂窓際っすね。
    不動産投資は、宅建すら取ってないけど勉強は本少しと色んなブログやX張り付きは毎日1時間したかな(笑)
    本業300万程度だけど、今でこそ不動産投資で借入返済後に残る年収600万プラス。
    ぽすとさんと同じ年の時なんて100万円の貯金しかなかったから、純粋にぽすとさんは凄いと思う。
    不動産は余った貯金と株式を銀行への見せ金にして、不動産投資で収入を更に増やしていく感じ。
    ただ投資の王道は、勉強するとやっぱり強い。
    勉強時間は、会社休んでる間にしたとか世間様に言えねー(笑)

    返信削除
    返信
    1. 不動産で継続的に収益あげていってるのは凄いですね。
      基本的に他人の資産形成はあまり見られる機会がないので、色々な人のその経歴を見られるのはありがたいし面白いです。
      やっぱりまあみんなコアはだいたい指数になると思いますし、余剰資金でレバや信用などやっていく形ですよね。

      削除
    2. そうですね。おっしゃる通りだと思います。
      ただし、ぽすとさんや自分のような初期の初期だけは別。
      無くなっても労働でカバーできるレベルはトリプルやダブルのギャンブルは全然あり。
      どこかで勝負に出ないと入金力ある人にマジで追い付かない(苦笑)
      例えば、所持金0スタートで月10万積み立て年率50%で5年で2500万いくしね。
      そこから先どこまでギャンブルするかじゃないかな。
      ぽすとさんのおっしゃる通り皆さん結論最終的なコアは、指数に行きつきますね。
      なので『良い投資とは退屈なもの』になっていきます(笑)

      削除
  3. 世界のベストを調べていただきありがとうございました。やはり、BTIやMO、TECL、FANG+、レバFANGを買っていこうかと思います。

    返信削除
    返信
    1. こちらこそありがとうございます、この商品はまったく知りませんでしたから。
      しかしBTIやMO、PMは税引前配当再投資込みでのリターンでも米国指数に下回りがちなのがちょっとね…

      例え配当がほしいのだとしても指数の定期売却などの方法が良いと強くお勧めします。
      そうではなく下落に備えるのだとしても、その場合はむしろ現金かGOLDでのヘッジの方が良いと私は思います。

      削除
    2. BTIやMOでインカム狙いつつFANG+みたいなキャピタル全振りみたいなのも持つのって矛盾してません?
      どうしても配当が欲しいなら間を取ってVOO一本とかではダメ?
      分配金も年1.5%くらい出ますよ。

      削除
  4. 自分も配当株買ってましたが、資産形成期においては意味がないと思い辞めましたね…結局再投資するし
    JEPQも配当の原資となるプレミアム?がさっぱり理解できないので、投資対象にはならないですね
    なので米国株は、QQQとVGTのみにしてます

    返信削除
    返信
    1. そのとおり、資産形成期には結局配当再投資するので課税されて無駄です。
      収入があるうちから配当が欲しいならそもそもその収入のうちから投資に回さずそのまま使えばいいだけですし。
      たまに配当銘柄が強い相場などもありますが、それも配当が強いんじゃなくてその銘柄のキャピタルゲインか優れてるだけですからね。

      JEPQはチョイスと配当の出し方が不明です。
      アクティブやテーマ型はどうも基準がわからないのが微妙ですね。

      削除
  5. ぽすとさん、こんばんは。
    薔薇の艦隊のエディです。

    【JEPQ】の評価、ありがとうございました。
    病の早期寛解を最優先に、退職して給料がもらえなくなった場合を想定し、
    給料の代替として機能するであろう、毎月配当に着目しました。

    毎月配当をもらい続けても、
    S&P500と同等のキャピタルゲインが見込まれるのですから、
    それなりに魅力があると思い、紹介させていただきました。

    ぽすとさんの評価は「微妙」ということで、私はかえって安堵しましたよ。

    というのも、病で精神的にまいっているだろうにもかかわらず、
    冷静な分析力はいまだ健在であり、飽くなき資産形成への情熱が、
    文面からひしひしと伝わってきたからです。

    「コストが高くてもリターンがその分高ければ良い」

    特にこの部分に象徴されています。うつ病の患者が語る言葉ですか?
    医者から「明日からもう会社に戻っていいよ」くらいの力強い言葉ですよ。

    それと、
    「持論として、テーマ型やアクティブファンドETFや
    レバレッジETFや信用を買う場合…。
    SP500より明確に…
    2倍くらい勝たないと無意味だと思っています。」の部分。

    同意します。
    ぽすとさんと同じく、レバレッジETFで資産形成を目指す立場として、
    手数料の高さを補うためだけにとどまらず、
    NISA対象外で課税されてしまう以上は、課税金額分をものともしないだけの
    高い利益を目指す必要があります。

    私の場合、ぽすとさんほどには大きなリスクを取るつもりはないので、
    レバレッジETFのなかでも「効能」や「副作用」が比較的穏やかな、
    【SPXL】でリバランス運用している立場ですが、
    それでもS&P500に大きく勝てることはバックテストで証明済です。

    2018年始めから2022年終わりまでの5年間のバックテストによると、
    S&P500【SPX】1.424倍の資産増加に対し、
    レバレッジETF【SPXL】のリバランス運用で4.145倍に資産が増える結果。
    ここから課税分や手数料を控除しても、S&P500の倍以上のリターンとなります。
    逆にリバランス運用していない場合、逓減の影響で1.374倍にとどまります。
    つまり、リバランスしないとS&P500に負けてしまうんですよ。
    詳細は、私のブログを御覧ください。
    https://rosefleet.net/reiwa-code-version-3-5-20230618/

    いずれにせよ、レバレッジETFで高みを目指す同志がいることは、
    お互いに心強いものがあると思いますので、
    これからも苦難に負けず、励まし合って前へ進んでいきましょう!

    返信削除
    返信
    1. エディ王子!
      エディ王子なら受け止めていただけそうだと甘え、忌憚なく評価させていただきました。
      配当収入を心の支えにする人はいるようですが、私の場合勝手に資産が崩される方に恐れを感じちゃうんですよね。
      本当にメンタル死んだらもう指数か現金に割り振って、投資そのものから離れようと思います。

      またレバレッジのリバランス運用はやはり正しいと思います。
      TECLもいまだ最高値更新しておりませんしね。
      ただまあ計算とかどこを基準にするかがめんどくさくて…w
      ともあれガッツリ相場が上げさえしてくれればノーセル運用でも一発上がってくれるはずです!
      お互い指数上位銘柄の暴騰に期待しましょう。

      削除
  6. バフェット鬼太郎2月 07, 2024

    英国株が先進国で為替で安い
    半導体株が割安で買える
    米国株と英国株を分散して買うと
    リターンが良いかも知れない可能性がある
    と言う事で
    FNGG SOXL JEPQ
    ARM BTI VOD
    これらを
    テスト運用している
    ポンドドルは、過去最安値級の為替相場なので
    ポンドドルの底堅い値動きに期待

    返信削除
    返信
    1. イギリスか…ADRとかあるんだっけな
      半導体が上がってくれればぽすとのSOXLも息できるんですがね

      削除

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