2020年7月25日土曜日

インデックス投資よりも日本高配当株のほうがリタイア後に有利なの?

とくに煽りちらしているわけではありませんが、
高配当株投資家からは親の顔より見た親の仇のごとく
嫌われているぽすと。


とある相互フォロワーの投資家の方から、
「リタイア後はインデックス投資の定期売却より、
日本高配当株のほうが税制上は有利なんですが?」
とインデックス投資家全体に向けたご指摘がありました。


知らなかった(驚愕)


実際、ほんとに、
日本の高配当銘柄に関しては、
どうやら特定口座じゃなくて、
なんかよくわからない確定申告すれば、
税制上は有利らしい。


配当金にかかる課税率は、
年収330万円以下なら7.2%。
年収695万円なら17.2%になると…。


(※参照:)
株の配当金も確定申告すればお得!?
https://kabukiso.com/zeikin/haitou.html


なんかちんぷんかんぷんですが、
とりあえずいい感じの処理、
いい感じの確定申告をすれば得だと。


いやあ、とにかく高配当は課税で損かと思ってましたが、
勘違いでしたね、謝罪します…。


リタイア後、収入額が減れば減るほど、
税制上は有利になっていくのでしょうね。
(米国株はどうなのかな?)


他にも、その方曰く、
「損益通算が結構できているから
普段の資産形成期も言うほど不利じゃない」
ともおっしゃってました。


いや、ちょっと待て、さすがにそれは…。
それは税制上以前の問題では…。


それって常に損してるってことでしょ、
だいたい常に上がり続けるインデックス投資より、
損益通算が日常茶飯事な時点で不利じゃね?
とか思ったんですけど…。


まあ、ま、、結局の所、
仮にリタイア後の税制上は有利だったとしても、
資産形成期の間は再投資するほうが割が良いし、
そもそもできるだけ配当額を少なくして
課税を繰り延べた方が良さそうな気はしますね。


ようは、所得があるうちはあんまり恩恵受けられないし、
それに手間がかかって個別株投資でリスクも高いのに、
リターン自体がまず市場指数と同等かそれより低いなら、
やはり資産形成期はどうしてもインデックス投資か、
グロース集中投資などで、利益を上げたほうが良さそうだ。


それで資産を築いた後に、資産形成後、
何かしらの高配当銘柄に投資して、
税制上の有利さを獲得したとしても、
スイッチングの時の課税や、その後の含み損などで、
結局税制上の有利さをマイナスリターンで打ち消してしまうかもしれない。


そもそも、リタイア後に、
年利数%の利益に対する、最大13%ほどの税制上の有利さと、
それに対して減配や個別株保有を選択するリスクの大きさが、
どうも見合ってないんじゃないかと思う。


インデックス投資と違って、リターンは確約されてないしね。
配当は維持されても、総資産が下がってちゃ意味ないし、
いざギリギリになって減配されて、損切りしたら、
なんて考えたらおちおちリタイアもできない気がする。


私だったら、特定の個別高配当銘柄、
それも特に日本株の特定企業への投資と、
米国や先進国以上のインデックス投資なら、
成長性や安定性から後者のほうが安心するし、
多分選ぶだろうな。税制上有利だとしても。


結論としては、つまり、
「リタイア後は投資信託より日本高配当株の方が
税制上は有利なのは間違いなさそうだが、
それを踏まえてもリタイア前後で日本高配当株が不利」


という結論に至りました。


率直に言って、配当控除が多少税率で有利でも、
不確定要素があまりに多すぎる上に、
結局リタイア前に持つには微妙で、
リタイア後にわざわざインデックス投資を切ってまで
高配当銘柄を持つのもなあ、と思いました。


まあ、ほら、本当に有利なら、
きっとトータルリターンが大幅にアウトパフォームして、
セミリタイア後も資産と投資成績をちゃんと公開してくれる、
誠実な高配当投資ブロガーさんがきっと出てくるでしょう。


私もやったんだからさ(同調圧力先輩)


おまけ


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20 件のコメント:

  1. つまり高配当株で日本株で含み損にならない割安株を探せばいいんだよ!になる

    問題はそんな金鉱脈探せる山師力があるなら個別株やった方がリターンは遥かに高いだろうし、労力とリターンならインデックスで、再投資で、税金繰り延べで、の方が遥かに簡単というのがありますねぇ!

    老後で年金の足しにしたい人とかが米国高配当株ETFを買うならありっちゃあり…なのかな?

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    1. そうなんですよね…結局焼け石に水にしかならない
      高配当ETFなら、2%も配当率があるVTIで良い気がするんやよなあ

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    2. 今のシーゲルなんかは債券投資はしばらく期待出来ないから債券の代替に高配当投資が使えるんじゃねとか言ってるんですよね

      これけっこう面白くて軸は当然ながらインデックス、攻めのセクターに加えて一部PFにディフェンシブ的に高配当ETFを配置するならまぁって気もするんですよね

      昔はアウトパフォームするための味付けの一部として高配当推してたシーゲルが、今やディフェンシブな部分の一部として高配当推してるんですから時代は変わるものです

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  2. 投信だって確定申告で総合課税選べば同じことなのでは?

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    1. え!そうなんですか!
      ん?あ?そうか?そうなのかも?
      高配当投資家さんから冒頭の指摘されたんで、日本の高配当だけだと思ってましたが、インデックス投資も有効なんだっけ?

      するとやっぱり高配当の利点が…(汗)

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  3. われひと7月 25, 2020

    たしかに税制面で考えると頭ごなしに高配当株を否定できない気がしてきた・・・成長株で高配当な銘柄があったら投資したいけどなぁ・・・。

    ダークウェブ経由で脱税したい。なんで年金があてにならないから投資しているのに税金払わなきゃいけないんですか(正論)

    ちんぽを出せ安倍晋三

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    1. いやあ、それでも結局、株価が鈍化している以上含み損になりやすいし、株価が上がるならその分配当率も下がるわけだし、リタイア前も後も微妙な投資先だと思いますね。
      成長株なら高配当銘柄化はほぼありえないと考えられます。
      まあ、低配当グロース株だと、低配当でも配当額自体はかなりのものになるので、やっぱり配当金生活をしたい場合はそっちのほうが良いと思います

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  4. ぽすとちゃん和製バフェットに釘さしてあげてたんですね。マイクロソフト低迷の時に感じ取れたか、非常に鋭い指摘だったと思います。
    なのに今なら分かるとか馬鹿げた返しでしたね。コロナの底で狼狽売りした事はもう記憶に無いのでしょうか。
    金だけある孤独なおっさんよりぽすとちゃんの方が投資家として上なのでは…?と感じた一連の流れでした。

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    1. いやいやw そんなつもりはありませんでしたよw
      単純に、私だったらわからないだろうなあって話です。

      ただ、衰退が肌感覚でわかるようなときには、既に手遅れになってるかなあとも思います。
      しかし、敏感になりすぎても狼狽売りしかねないとも思うので、その塩梅がやっぱりアクティブ投資の難しいところだと思いますね。
      だから私はETF。

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  5. まぁインデックスでいいよね。むしろそれしかなくね?

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    1. うむ。
      結局安くなっても13%、大きいけど、それ以外のデメリットがでかすぎる以上、やっぱり高配当よりインデックス投資でのセミリタイアのほうが確実に良いですね。

      まあやろうと思えば、インデックス投資でも総合課税?で安くなるのかな

      削除
  6. うにぞう7月 25, 2020

    不安定な高配当個別銘柄の配当金で暮らすよりも、もう少し頑張って入金してETFの分配金で暮らす方がキャピタルゲインもあって自分なら安心しそう。
    バンガード社のETFの分配金は大体1~2%。
    インデックス投資をしつつこれだけの分配金が出るって、改めて考えると相当オトクですね!
    でもこちらもバンガード社頼りになることは考えないといけないかも…?でも毎日働いて給与を得るのるのも、1つの会社に依存してるということだから同じ?
    やっぱりインデックス投資も難しいですね。

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    1. 間違いないですね。
      VTIはすでに2%。この分配金が15%まで減らせるかもしれないのなら、やはりインデックスのほうが間違いありません。
      なおさらインデックス投資の利点を強調する結果になったかと。

      米国ÈTFの場合はどうか知りませんが、日本の投資信託運用会社の場合は、運用会社が潰れてもよそが引き継ぎます。
      まあ、バンガード社が潰れるレベルって、米国そのものがヤバそうですけど…。

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  7. 詳しい人がまとめてくれていますが、米国株でも税制上有利のようですよ
    https://ystock-sumily.com/wblog/%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e6%a0%aa%e9%ab%98%e9%85%8d%e5%bd%93%e6%8a%95%e8%b3%87%e3%81%a7%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%aa%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e3%81%a8%e7%a8%8e%e5%88%b6%e9%9d%a2%e3%81%a7/

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    1. (めんどくさそうw)

      ありがとうございます。
      見たけど、米国株高配当の場合は、安くなってもせいぜい15%程度、つまり5%しか安くならないんですね…。
      この5%のためだけに米国で高配当株を選ぶ必要は微塵もないと思いましたね、なおさら。
      やるとしてもVTIなどで良さそうです。

      削除
  8. あ、追記です。
    ちなみに、資産形成期、米国株式の日本の投資信託なら、米国ETFの課税10%だけ払って再投資することができたはずです。

    つまり、資産形成期にはやっぱり米国高配当よりは米国株式投資信託の方が良いということ。
    分配金を取り戻したいなら米国ETFの分配金に対して控除させるテクニックを使えば良いという話。のはず。

    だから、なおさら資産形成期は米国高配当を選ぶ必要はありませんね。
    そもそも再投資するものに無駄に課税されたものを、控除できることに関して利点とは呼べませんし。

    もし、リタイア後に低配当グロース株を売り払って高配当かインデックス投資にスイッチングする場合において、どちらかが有効になるという話です。
    まあその場合でも、米国個別高配当株よりは、本記事の結論どおり、インデックス投資のほうが良いと思いますが。

    返信削除
  9. うみぐんそー7月 26, 2020

    資産形成期→Slim先進国を毎月&ボーナス時購入
    資産活用期→Slim先進国のまま必要な分取り崩す
    が最適解だと頭では理解していますが、資産活用期を経験していないので「○○高配当株」等のほうが精神的に楽なのかな?と思います。

    『お金が必要な時に運用商品を売って、お金は気持ち良く使う』ことができる胆力が欲しい!

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    1. 私も、資産を実際に売却するのはずっと後なので、正直わかりかねますね。

      ただまあ、高配当でセミリタイアとかいってる人も、急に怪しい本を売り出したりしてますし、正直なところ高配当だからといって減配ラッシュなどきたらまともじゃいられないと思います。
      総合的に見たら明らかにインデックス投資の方が、理屈上は安心ですね。
      私はそれを実践しようとしているので、ぜひリタイア後までお付き合いいただければと。

      削除
  10. 私は高配当興味ないですけど
    1990年にKOに大金一括投資してれば、キャピタル100%の投資額に対する配当利回り35%なんで、ここまで来れば税金考慮してもインデックスよりいいんじゃない?と思います。(追加投資しなければ)
    これが真の高配当投資ではないでしょうか?

    なので、今すでに搾りカスになってる高配当銘柄に参入することは遅すぎると言いますか、
    自分は神の如き選定眼を持つと自称する配当投資家の皆さんは、搾りカスではなく、増配されて将来優な高配当になると確信したグロース銘柄に一括投資したらいいと思いました

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    1. KO、1990年あたりは配当率が2%付近だったらしいですね。(今は4%くらい)
      そのため、当時から高配当投資としてKOを買った人はいなかったでしょう。

      基本的に配当がほしいならやはり低配当グロースに投資して、将来の高配当に期待したほうが良いと思います。
      その場合は、配当率ではなく配当額に期待することになります。

      まあ、そう考えると結局は配当率目当てで投資すること自体がやっぱり馬鹿らしく、株価やその企業の実力に期待することになるわけで、前々から私が言っているとおりですね。

      削除

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